最高の一言一句を
彼がかけてくれた言葉をよく思い出す。
それはくだらないことから。大切な言葉まで。
「一番可愛い!」と言ってくれた。
「腕枕してー」と甘えてきた。
「一緒にしあわせになろうね」
泣きながら伝えてくれた。
「おれたちが世界で1番幸せだと思う!」
どんな瞬間だったかは忘れてしまったけれど、嬉しそうに言っていた。
「おれ、人にあいしてるって思ったの初めてだよ」
寝る前の暗い部屋で囁く声
「お風呂一緒に入ろー」
小さな浴槽の中で足を折りたたんで長湯して語り合った。
「一緒に歳をとっていくんだよ」
「いつか結婚してくれる?」とLINEで聞いてくれた。
「すきだよ」
「あいしてる」
こんなに今でも大切になる宝物をたくさんくれたのに、私は彼の宝物になるような言葉を返せていただろうか。
いつも素直になれず、大切な言葉を返せてなかった気がする。
ごめんね。
もっと、言葉をたくさんかけてあげればよかった。
ごめんね。ごめんね。
1人になるとこうして謝ってばかりだ。
そして、次に会った時のことを考える。
次に会った時に、プレゼントしたい。最高の一言一句を
私が選ぶ言葉が
そこに託された想いが
君の胸を震わすのを 諦められない
君が言葉など何も欲しくないほど
悲しみに凍てつく夜でも
今も勝手に聞こえてくれる君がくれたような言葉をプレゼントしたい。
そして今日もあれこれと彼にぴったりの言葉を考えている。
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