ターフ・ウォーズの記録(THE ANNALS OF THE TERF-WARS)
翻訳者による紹介
フェミニスト目線で、2010年頃から2018年のイギリスの状況をつづった『THE ANNALS OF THE TERF-WARS』が大変面白く、分かりやすかったので、翻訳してみました。
執筆者は Dr Jane Clare Jones(ジェーン・クレア・ジョーンズ) で、フェミニスト哲学者であり、作家でもある方。
2019年に、フェミニスト思想センター(The Centre for Feminist Thought)を創設し、フェミニストの歴史と思考のコースを提供するオンラインスクールを開催し、2020年には、フェミニスト雑誌である『The Radical Notion(ラディカルな意見)』を創刊するなど、超バリバリのフェミニスト。
原文はこちら。
原作者の方から公式に翻訳許可を頂けました!
Xでも紹介してもらえました😆
当時のイギリスの状況
この物語を読むにあたって、当時のイギリスの状況を知っておくと、より理解がしやすいかもしれない。
以下に1997年〜2020年までのイギリスや世界で起こっていた出来事を時系列表で示す。
この中で特に重要な出来事は以下の通り。
・1997年 大手LGBT活動家団体が政治に深く関わり始める。
・2001年 包括的差別禁止法(平等法)を制定。
ストーンウォールが多様性チャンピオンズプログラム(企業・団体がLGBTフレンドリーかどうかの認定制度)
・2004年 ジェンダー認識法(GRA)を制定。イギリスで法的性別変更が可能となる法律が作られる。その条件には性別適合手術は含まれておらず、医師の診断書のみ。
(性別適合手術なしで法的性別変更を可能とする世界初の法律)
・2005年 ストーンウォールが学校教育に関与し始める。
・2015年 ストーンウォールによるトランスジェンダー支援のキャンペーンが開始される。
・2017年 政府がジェンダー認識法(GRA)を改正して、医師の診断書もなく、本人の自己申告だけで法的性別を変更できるような制度(ジェンダー・セルフID制度)への変更を検討開始。
・2018年 メディアがジェンダー認識法(GRA)改正について報じ、大きな議論が起こる。
多くの学者や著名人が、ジェンダー認識法(GRA)改正に反対する。
・2020年 政府がジェンダー認識法(GRA)改正の断念を発表。
ターフ・ウォーズの記録(THE ANNALS OF THE TERF-WARS)
作者による前書き
それで昨日、これが私のフィードに表示されたんですけど、何か、その、間違った表現だと思ったんです......それで何となく、この一部始終を私バージョンで書いてみました......。
(※画像の文章の翻訳)
トランスの人々: 私たちは基本的人権が欲しいだけ……
差別主義者たち: あなた達は女性を黙らせている!
トランスの人々: いいえ、全ての女性は共存できます、それに……
差別主義者たち: (この国のあらゆるメディアで報道されながら)私は黙らせられている!
トランスの人々: でも……
差別主義者たち: (メガホンを使いながら)黙らせられている!
プロローグ: 遠い昔、はるか彼方の銀河系で...。
トランスセクシャルの女性たち:私たちは基本的人権が欲しいだけです。
女性たち:わかったわ。
トランスセクシャルの女性たち:私たちは性同一性障害という病気で、本当に辛いんです。性同一性障害の治療として、もう一方の性として生きるために移行する必要があるんです。
女性たち:ええ、それは大変そうね。いいわよ、あなたがそうする必要があるなら。
トランスセクシャルの女性たち:あなたに私達を女性として扱ってほしい。
ほとんどの女性:うーん…いいわよ。もちろん、そうしましょう、それが助けになるなら。
前日譚:遠い昔、今はもう存在しないレズビアン・バーで
レズビアンたち:性的な意味で私達があなた達を女性として扱う必要はないでしょう?
多くのトランスセクシャル女性:ええ、その通り。
新進のトランス活動家たち:あー、実際のところ、もしあなたが私たちとヤりたくないのなら、それは私たちの女性性を無効化してるし、それはミスジェンダリングだし、人権侵害。あなたは私達とヤりたがるべき。
レズビアンたち:私たちがあなたとファックしたくないのは人権侵害?何言ってんの?
新進のトランス活動家たち:そう、私たちとヤりたがるべき。
レズビアンたち:まだチンコがあっても?
新進のトランス活動家たち:まだチンコがあっても。
レズビアンたち:ええと、ごめん、私たちはチンコがある人とはヤらないの。私たちはレズビアンよ。
新進のトランス活動家たち:あなた達は無意識の偏見(アンコンシャス・バイアス)を持つヴァギナフェチで、ヴァギナへの門戸を閉ざしている。私たちは女性であり、私たちのチンコは女性のチンコです。私たちとファックしたくないなら、あなたたちは差別主義者(bigot)よ。
レズビアンたち:私たちは差別主義者じゃない、ただあなたは男性で、私たちは女性とファックするだけ。
新進のトランス活動家たち:文字通りの暴力!私たちは女性!あなたは私たちとファックしたがるべき!
レズビアンたち:ええと、正直言って、今はそんな風に思えない。
新進のトランス活動家たち:TERF! TERF! TERF! TERF! TERF!
レズビアンたち:ねえ、みんな!この人たちは、自分たちが女性だと言って、私たちの性的境界線に圧力をかけてくるけど、そのやり方は、私たちに彼らが女性であることを感じさせないわ......それどころか、男性であるように感じさせるし、私たちは男性とはファックしない。私たちはレズビアンで、男性とはファックしない。だから私たちはデモ行進をしたんでしょ?だからそれでいいのよね?そうでしょ!?
(新進のトランス活動家たち:TERF! TERF! TERF! TERF! TERF! TERF!)
レズビアンたち:ねえ、みんな!!!ちょっと助けてくれない?
他のLGBコミュニティと世界:誰か何か言った?
エピソード1:最初の戦争が始まる。シーン1:サイバースペース - おそらく2013年頃
トランス活動家たち:だからそう、私たちは私たちを女性のように扱ってほしいと言ったが、それは正しくなかった。なぜなら、実際に、私たちは女性であり、私たちが女性であるからこそ、私たちを女性のように扱ってほしいのだし、私たちを全ての女性の事柄から暴力的に排除する事をやめてほしいのだ。
女性たち:ええと、私たちは、あなたたちが性別違和を改善するために移行しなければならない男性だと思っていたのですが?
トランス活動家たち:いいえ、それは時代遅れで病理化しています。女性とは、その人を女性たらしめるジェンダーアイデンティティを持つからこそ女性なのです。
女性たち:あの、私たちは女性(female)だから女性(woman)だと思っていたのですが?
トランス活動家たち:いいえ、あなたが女性であるのは、あなたを女性たらしめている魔法的な女性的本質(magic womanish essence)を持っているからです。私たちもあなたと同じ、魔法的な女性的本質を持っています。ただ間違った体に入ってるだけで。
フェミニストたち:それは性差別的に聞こえますね。その女性的本質とは何なのか、そしてそれがどのようにして間違った身体に入り込んでしまったのか、教えていただけませんか?なぜならそれは、奇妙で形而上学的な…
トランス活動家たち:それは科学です。
フェミニストたち:科学が「魔法的な女性的本質」があると言っている???本気なの?だってフェミニズムは...
トランス活動家たち:黙れ、差別主義者。
フェミニストたち:ごめんなさい、何て?
トランス活動家たち:あなた達は私達を抑圧しており、あなた達に発言する機会はない。あなた達が発言すれば、私達は抑圧され、文字通り殺されるのです。
フェミニストたち:何ですって?
トランス活動家たち:あなた達はシス女性で、シスの人々は私達の抑圧者です。
フェミニストたち:私たちが何?
トランス活動家たち:それがあなた方の新しい名前です。ラテン語から来ていて、自分の体に一致した魔法的なジェンダーの本質(magic gender essence)を持っていることを意味します。そしてあなたの魔法的なジェンダーの本質があなたの体と一致しているから、あなたは特権を受けていて……
フェミニストたち:ちょっと待ってください、女性は女性であるがゆえに抑圧されているのです。それが特権だとは……
トランス活動家たち:ジェンダーアイデンティティが体と一致しているから、あなたは特権を受けているのです!間違った身体に閉じ込められた苦しみを誰も知らない。それは全人類に起こったあらゆる苦痛の中で最大の苦痛であり、この苦痛を知らない人はみな特権階級であり、したがって私たちの抑圧者なのです。
フェミニストたち:あー、私たちがあなた方を抑圧しているというのはよく分かりませんね、私たちはあなたを抑圧するような社会的権力はあまり持っていませんし。このジェンダーアイデンティティとかいうものについていくつか質問があるのですが……
トランス活動家たち:私たちが存在する権利について議論しているのですか???
フェミニストたち:何ですって?いいえ、ただ尋ねたかっただけで……
トランス活動家:あなたは私たちの生存権について議論しているのです!これは文字通りの暴力だ!
フェミニストたち:いやいや、ちょっと待って、私たちはただ質問しようと……
トランス活動家:私たちの存在する権利について議論するつもりはない!あなたたちは私たちを絶滅させようとしている!あなたたちは大量虐殺をする人種差別主義者と同じだ!
フェミニストたち:はあ???私たちが大量虐殺をする何だって???こいつクソやばいな。ちょっと落ち着いて、これについて話し合いましょうよ。
トランス活動家たち:いいえ!議論はなし!議論は文字通りの暴力であり、私たちを危険にさらすものです。私達の後に続けて繰り返してーートランス女性は女性です。トランス女性は、シス女性と同じように、女性の本質を持っているから女性なのです。あなた達は肉体ゆえに女性なのではない。身体と女性であることは関係ない。
フェミニストたち:さて、これはもう頭がおかしくなりそうだ、私たちは、私たちが女性であることと、私たちの身体は大いに関係があると考えているのですから。
トランス活動家たち:生物学的本質主義!
フェミニストたち:何?本質主義が悪いというのは同意するけど、それはつまり、ある種の身体を持つ人々が……
トランス活動家たち:違う、本質主義とは男性や女性が存在すると考えることです。
フェミニストたち:でも男性も女性も存在するでしょう。
トランス活動家:くたばれ、TERF!火事で死ね!
フェミニストたち:うわぁ
トランス活動家たち:このシス野郎、何回言わせるんだ?あなたの体は、あなたが女性であることとは何の関係もない。女性の生物学なんて存在しない。
フェミニストたち:何言ってんの???
トランス活動家たち:ジェンダー・バイナリーは、白人のヘテロ家父長制的植民地主義によって作られたものだ。
フェミニストたち:マジで何言ってんの????本気で言ってる事の意味がわからないんだけど??どの「植民地主義」って????
世界の他の地域の存在を知らないアメリカのトランス活動家たち:植民地主義は植民地主義に決まってるだろ。
フェミニストたち:北アメリカ大陸の植民地化が、男性と女性の創造に一体どのような責任を負っているのでしょうか?それに、人種差別的と思われるかもしれませんが……
トランス活動家たち: トゥースピリットの人々……ベラベラベラ……性別はスペクトラム……ベラベラベラ……クマノミ……ベラベラベラ……インターセックスの人々……ベラベラベラ……一部の女性は卵巣を持たない……ベラベラベラ……社会的構築物……ベラベラベラ……ジュディス・バトラー
(クールガール症候群の学者と、エッジロードとウェイクブロスの詰め合わせ:ジュディス・バトラー!!!!)
トランス活動家たち:……ベラベラベラ、女性の生物学なんて存在しないし、女性は魔法的なジェンダー的本質を持っているから女性なのであり、だからペニスがある女性もいるのだ!
フェミニストたち:オーケー、こいつはとんでもない。私たちは本当にこのことについて話し合う必要がある。
トランス活動家たち:私達の存在する権利について議論するつもりはない!
エピソード1:第一次大戦は続く。シーン2:サイバースペース - 2013-14年頃
*画面の上下左右からインターセクショナル・フェミニスト......を入力する*
インターセクショナル・フェミニストたち:彼らは自分の存在する権利について議論するつもりはないのよ、この差別主義者!
フェミニストたち:待って、あなたたちはフェミニストだと思ってた。あなたたちは女性たち(female people)の事を気にかけているものだと。
インターセクショナル・フェミニストたち:女性(female people)とは前世紀的ね。白人フェミニストだけが女性(female people)のことを気にかけている。
フェミニストたち:白人の何て?
インターセクショナル・フェミニストたち:私たち以前のフェミニストはみんな白人中流階級の女性で、白人中流階級の女性が気にすることにしか関心がなく、白人中流階級の女性に良い仕事を与えることにしか興味がなく、黒人女性には関心がなく、セックスワークが解放的であることに気づかず、主にトランスの人たちを殺したいと思っている、淫行恐怖症の堅物な人たちだった。
フェミニストたち:まるで気違いじみた風刺画みたいね。
インターセクショナル・フェミニストたち:そう言うでしょうね、抑圧的な老いぼれは。権力を維持するためにそう言っているだけでしょ。
フェミニストたち:いや、そんなことはない。私達には大した力はない。デタラメに聞こえるから言っているんです。(*第二波フェミニズムが女性を助けるためにしたすべてのことを説明しようとしている)
インターセクショナル・フェミニストたち:私達はあなた達の話など聞いていない、抑圧的なビッチたちめ。私たちは若い人たちの心を守るために、図書館にあるあなた達の本をすべて隠しました。あなた達は同性愛嫌悪者であり、トランスフォビアであり、人種差別主義者です。私達はインターセクショナル。私達だけがタンブラー・オラクルからすべての異なる抑圧が、誰が最も抑圧されているかという尺度の上で、どのように異なる点を持つかを学びました、そしてあなた達は白人であり(そして私達のほとんどもそうですが、私達があなた達を指さすのはそれがどういうわけか意味があるからです、たぶん私達が左右非対称なヘアカットをしていて、私達のプロフィールの写真が素晴らしい横目をしているからでしょう)、そしてあなた達は女性で、それはあなた達が最も抑圧されていないということであり、それはあなた達のフェミニズムがクソだということであり、それはあなた達のフェミニズムにおいて他のすべてのこれらの人々を中心に据える必要があるということであり、もしあなた達がそれを拒否するなら、それはあなた達が抑圧者であり、最も抑圧されているのはトランス女性たちであり、これからは彼女たちがフェミニズムの中心にならなければならないということなのです。
フェミニストたち:男性として生まれた人達を私達のフェミニズムの中心に据えて欲しいと?
インターセクショナル・フェミニストたち:その通りだ、ビッチども!そして『男性に生まれた人々』なんてものは存在しない。それはシスセクシズムであり、文字通りの暴力です。あなた達は自分自身を教育する必要がある。私達はスプーンを持っていません。
(※訳者注:スプーン=エネルギーの意。異論者に詳しく説明し説得するには多くのエネルギーが必要なので、そこまでのエネルギーは注げないと主張している)
フェミニストたち:うーん、そうですね、私たちはフェミニズムの歴史と実践についてかなり詳しいですし、かなりそれについて真剣に考えました。そしてもしよければ、これからも女性中心でやっていこうと思います。
インターセクショナル・フェミニストたち:抑圧者たちめ!
フェミニストたち:女性たちは抑圧され、私たちの政治運動は……
インターセクショナル・フェミニストたち:SWERFでTERF!SWERFでTERF!SWERFでTERF!
(追伸:私のアソコの酵母で作ったサワードウパンはいかがですか?)
※SWERF=Sex Worker Exclusive Radical Feminist
:セックスワーカー排除的ラディカルフェミニスト
フェミニストたち:オーケー。これはもう本当にマジでめちゃくちゃだ。
インターセクショナル・フェミニストたち:退散せよ、そして白人フェミニズム(TM)の涙を流せ、干からびて年老いた魔女どもめ。そして、私達を辱めるようなことをするな、さもなくば刃物で刺してやる。
フェミニストたち:あー、このフェミニズムはあまり……
新しい青い髪のインターセクショナル・フェミニストたち:デカちんエネルギー!
*TERF-ブロッカーが降下*
エピソード1:第一次大戦の終結。シーン3:サイバースペースと公共圏、2014-5年
フェミニストたち:(*自己学習*)( *ますます恐怖を感じる*)( *誰も読まない記事を書き始める*)
やあ、みんな!この戯言はどうかしてる。女性(female)であることと女性(woman)であることは何の関係もないと言っているこれらの人たちがいて、魔法的なジェンダーの本質を持っているから彼らが女性なんだと言っている。これはかなり性差別的に聞こえるし、sex(性別)は存在しないとも言っていて、それこそが抑圧されている理由だと常に考えてきた私たちは、これが女性やフェミニズムにとって悪い考えなのではないかとかなり心配している。そして今、フェミニストだという他の人たちが、女性(female)でない人たちを私たちのフェミニズムの中心に置かなければならない、さもなければ私たちが抑圧者だと言っている。そして彼らはいかに私たちが売春婦恐怖症の差別主義者だから何も発言すべきではないかについて延々と言い続けていて、ちょっとおかしい。人々はレズビアンにペニスがある人とセックスしろと虐めているし、彼らは若者にどんな効果があるかわからないようなホルモンの摂取を勧めていて、正直言ってこの件は全て腑に落ちないものだと考えている。いったい何が起こっているんだ?
トランス活動家とインターセクショナル・フェミニストたち:あそこで話している女性は、人々を危険にさらしている。なぜなら、彼女は邪悪な差別主義者であり、トランスの人々は世界で最も弱い立場にある人々であり、彼女は抑圧者であり、彼女が話すことによって私たちを抑圧しているのだ。そしてもし彼女が話せば、それは文字通りの暴力であり、人々に私たちを傷つけさせ、私たちもまた自らを傷つけてしまう。だからあなたは彼女の話を止めなければならない。もし彼女の話を止めなければ、あなたも邪悪な差別主義者であり、私たちはあなたがどんな邪悪なクソ差別主義者であるかを皆に伝えるつもりだ。それが嫌なら今すぐさっさと彼女を止めたほうがいい。
市民団体:ええと、今度は何ですか?
トランス活動家たち:(*デモ隊*)( *手紙とEメールと電話で殺到する* )(*Twitterで大量の人々を集めて団体に攻撃する*)
市民団体の広報:こんなことをされたら私たちの印象が悪くなってしまう。
市民団体:わかりました、差別主義者には話させません。つまり、彼女はただのフェミニストですよね?
トランス活動家たち:万歳、私たちは安全です!クソッタレな魔女は死んだ!
フェミニストたち:いったい何なの?皆さん!私はただ、ここにいくつかの疑問があり、私たちはそれについて本当に話し合うべきだと思うので、発言しようとしただけです。ただ魔法的な女性の本質を持っているという理由で人々が女性であるとは思えないし、そう考えることで良くない結果もあり得ると思う。
トランス活動家と市民団体:差別主義者は黙れ!
左翼系の大手新聞にコラムを寄稿しているミソジニストの子供:差別主義者は黙れ!あなた達は、ゲイの人達をみんな子供にいたずらをする変質者だと考えていたような類の人たちなのだから!
フェミニストたち:あの、私たちの多くは実際にレズビアンだし、残りの人たちは同性愛者の権利を完全に支持していた。私達は常に同盟を結んできていたのに、何を言ってるの?
左翼系の大手新聞にコラムを寄稿しているミソジニストの子供:(*異論を唱える女性たちを全てブロックする*)歴史の間違った側にいるビッチどもめ!
目覚めた(woke)兄弟と左翼のミソジニストたち:(*興奮で飛び跳ねながら*)歴史の間違った側にいる高慢なビッチども!
トランス活動家たちと市民団体と左翼系新聞:私達の後に続けて繰り返して!ーートランス女性は女性です。トランス女性は女性なのだから、トランス女性は他の女性に与えられている社会的資源をすべて与えられるべきであり、もしこれを受け入れないのであれば、あなた達は排他的な差別主義者であり、あなた達がいかにひどい恐ろしい人間であるか、そしていかにあなた達が公の場で生活したり、働いたり、話したり、執筆したりすることを許されるべきではないかを、私たちは皆に知らしめることになる。わかったな???
フェミニストたち:あなた達は私たちを脅迫し、沈黙させている。
トランス活動家たちと左翼系新聞:ちがう、そんなことはしてない。あなた達は存在し、質問し、間違った意見を持つことで、人々を煽動している。みんなを安全にするために、あなた達は黙る必要がある。今すぐに!
エピソード2:戦間期。シーン1:公共圏、2015年~2017年
フェミニストたち:私たちはここでかなり意気消沈しています...
トランス活動家たち:素晴らしい!あなたはそこに座って、その小さな女性の口を閉じていなさい。
(*もっと組織化しろ*)( *ストーンウォールやすべてのLGBT+の団体を乗っ取れ* )(*学校や団体に人を送り込み、人には魔法的なジェンダーの本質があり、それが時々間違った体に閉じ込められてしまうことを説明させろ*)( *いじめろ、嫌がらせしろ、そして発言する女性のプラットフォームを作るな*)
やあ、政府。私達はこの素晴らしいアイデアを持っている。あなた達はいかに自分が、経済をどん底に突き落とし、弱者を飢えさせる一方で金持ちの懐を肥やしてきた、ろくでなしの集団だと思われているかを知ってるでしょう。そんなあなた達にぴったりのチケットがある。
政府:(*耳が立ち上がる*)もっと教えてください。
トランス活動家たち:いいですよ、あなた達がしなければならないのはこの法律を変えることだけです、そうすれば、私たちはもっと簡単に性転換できるようになる。現行の法律は本当に負担が大きいし、私たちは本当に弱い立場にいる。そうすれば私たちは本当に助かるし、あなた達がすべてを犠牲にしつつ、社会から疎外された人々のことを気にかけているように見せることができるでしょう。
政府:ほう、それは恩恵のように聞こえます。何か裏があるのですか?
トランス活動家たち:いいえ、ありません。それは実際には事務的なプロセスを合理化するだけです。
政府:よし、来てそれについて全部話してくれ。他に話すべき人はいますか?
トランス活動家たち:いいえ、誰にも何の影響もありません。ただの事務処理です。ただ、向こうのお高くとまった女性たちには話さないように気をつけて下さい!彼女たちはみんな、私たちを殺したい邪悪な差別主義者ですから!
政府:そうですね、話を聞くとひどい人たちみたいだ。あなたにとってはひどく恐ろしいでしょうね。
トランス活動家たち:ええ、本当に恐ろしい人たちです。ついでに、平等法から、彼女たちの男女別スペースへの権利を削除することも検討したほうがいいかもしれません。それは私たちを差別するものなので。
政府:興味深い。では、いつ来れますか?
エピソード2:戦間期。シーン2:乗っ取りは続く、労働党、2016-17年
左翼の中の左翼:緊縮財政は最悪だ!新自由主義は最悪だ!私たちは今こそ、社会民主主義を求めている!!
フェミニストの一部:ええ、私たちもそれを望んでいます。
他のフェミニストたち:この人たち変人かもよ。
フェミニストの一部:わかった。彼らが何を言うか見てみましょう……。
活動家:我々は、今こそ、社会、民主主義を、求めている!
労働党の新しいリーダー:我々は、今こそ、社会、民主主義を、求めている!
フェミニストの一部:オーケー、素晴らしい……
活動家:今すぐに、社会民主主義を望まない者は、資本主義のサクラである!
フェミニストの一部:うーん、言いたいことはわかるけど......。
活動家:資本主義のサクラ!資本主義のサクラ!協力的な中道派のクソどもめ!
フェミニストの一部:これはなんだか親しみを感じる......。
活動家:......ついでに言っておくと、トランス女性は、女性である!
労働党の新しいリーダー:トランス女性は、まさに、女性である!
活動家:トランス女性は、女性である!トランス女性は、女性である!それに疑問を持つものは、差別主義者である!
フェミニストの一部:ああ......くそったれ......。
他のフェミニストたち:言ったでしょう、彼らは変人だって。
左翼系の大手新聞にコラムを寄稿しているミソジニストの子供:トランス女性は女性であり、私に反対しているのは、あそこにいる中道派の協力者たちだけである......。
フェミニストの一部:えっ、そんなのでたらめだ。
活動家、労働党指導部、ミソジニストの子供、ブロシャリストのコーラス:トランス女性は女性である!トランス女性は女性である!資本主義の差別的なサクラめ!差別的なサクラめ!奴らを燃やせ!奴らを燃やせ!
※訳者注
ブロシャリスト(brocialist):女性やクィアを無視する社会主義者の男性。日本語で言うなら男尊左翼が近いか?
バカ:完全に自動化されたラグジュアリー......
フェミニストの一部:うん。変人だわ。
他のフェミニスト:言ったでしょ。
労働党の女性たち:あの、このトランス女性は女性であるということについては、ちょっと......。
活動家、ミソジニストの子供、ブロカリストのコーラス:黙れ、このクソTERFの差別主義者め!
労働党の女性たち:TERFって何?
活動家、ミソジニストの子供、ブロカリストのコーラス:お前たちは「トランス排他的ラディカル・フェミニスト」だ。つまり、お前たちは邪悪であり、魔女であり、人々はお前らを殴ってもいいし、それは女性に対する暴力ではない。なぜならお前たちは魔女だからだ。
労働党の女性たち:ええと、私たちがラディカル・フェミニストなのか、誰かを排除しているかはわからないけれど、誰も女性を殴るべきだとは絶対に思わないし、私たちはただ......。
活動家、ミソジニストの子供、ブロカリストのコーラス:黙れ!
労働党の女性たち:(*舞台袖で集まって、静かにささやきあう* ) いったい何なの????
ねえ、皆さん!私たちは労働党員であり、民主的な政党です。思うに私たちは……
活動家、ミソジニストの子供、ブロカリストのコーラス:我々はお前たちに、黙れと言ったぞ!
労働党の女性たち:しかし……
活動家、ミソジニストの子供、ブロカリストのコーラス:黙れ!!!!( *口のチャックを閉じる動きをする*)
労働党の女性たち:ええと、私たちはこのことについて話し合いたいので、ここに行って…
活動家、ミソジニストの子供、ブロカリストのコーラス:素晴らしい!消え失せろ!いずれにしろ、お前らのようなサクラは革命に必要ない......!
フェミニストたち:こいつは大混乱だ。
活動家:我々には女性役員に相応しい、この素晴らしい若いトランス女性がいる。なぜなら、彼女は素晴らしいし、トランス女性は素晴らしいし、トランス女性は女性であるし、彼らの人生経験に違いはなく、それは女性の政治的関心を理解していないことを意味するかもしれないが、そんなことを言い出す奴は糞ったれの差別主義者だ。
一般大衆:は?
髪の色が変化する若いトランス女性の役員:こんにちは、私はペタルです。私はとてもペタルで、つまり、私は女性とそのペタルについてすべて知っていて、ペタルの政治的関心事をすべて代弁することができますし、子宮移植を受ければさらにもっとペタルになるでしょう。そしてもしあなたが私のペタルを好まないのであれば……
※ペタル(petal):花びら
労働党の女性たち:いやいや、ペタルはいいです。ただ、あなたはとても若いし、人生のほとんどの期間、あなたは......。
ペタル:私が何だったですって!?私は"常に"女性でした……
労働党の女性たち:ええ、その点についてはよくわからないのですが……
ペタル:糞ったれ!このトランスフォビアの差別主義者どもめ!
労働党の女性たち:あの、あなたは私たちの意見を代弁することになってるんだと思ってたんですけど、実際には、あまりできてないような気が……。
ペタル:TERFどもは消えうせろ!
一般市民:一体何が起こってるんだ……?
フェミニストたち:ええ、私たちが思うに……
活動家、トランス活動家、ミソジニストの子供、ブロカリストのコーラス:我々はお前たち魔女にもう黙っていろと言ったはずだが!
エピソード 3: 第 2 次戦争の始まり。シーン 1 – 2018 年、ホワイトホールのどこか
政府: 法律を変えるつもりです。ご存知のとおり、非常に弱い立場にあるトランスジェンダーの人々の生活を楽にするために、ちょっとした行政上の整理をするだけです。
フェミニストたち: 何をするつもりですか??? なぜ私たちにこのことを尋ねなかったのですか?
政府: ええ、あのー、トランスジェンダーの人々は、あなた方には影響がないと言っていました。
フェミニストたち: 彼らが何と言ったですって??? いや、ちょっと待ってよ。
エピソード 3:魔女の逆襲。シーン 2:サイバースペースと公共圏、2018
トランス活動家: 私たちの後に続いて言ってください: トランス女性は女性です。トランス女性は女性がアクセスできるあらゆる空間から排除されるべきではありません。これに疑問を呈する人は、極右と結託した排他的大量虐殺的人種差別主義者です。ところで、あなた方はもう女性ではなく、シス女性であり、私たちはあなた方に自分の体について話すのをやめてほしいのです。そして、あなた方に関係するすべての文献の言葉をすべて変更して、女性(female)であることは女性(woman)であることに必須ではないことを誰もが理解できるようにします。そして、これからはあなた方は「月経のある人」であり「子宮頸部のある人」であり「妊娠している人」です。わかりましたか?
女性たち: うわあ。何ですって?あなた何言ってんの?私たちがシス…なんて?そして 私たちはもう女性ではなく、月経のある人。私たちはこんなの好ましくないと思います。
トランス活動家: それは包括的です。
女性たち: ええと、私たちにとっては、それは地獄のように非人間的に聞こえます。
トランス活動家: シスジェンダーの人たちは黙って、あなたたちは抑圧者です。これがあなたたちのための新しい言葉です。
女性たち: 私たちが自分たちに使う言葉を決める権利はないのですか?
トランス活動家: ええ、あなたたちは抑圧者です。この新しい言葉を受け入れないなら、あなたたちは私たちを抑圧していることになります。
女性たち: 私たちが女性と呼ばれたいと望むことであなたたちを抑圧しているのですか???一体何なの……
トランス活動家: 差別主義者! これらがあなたたちの新しい言葉です。あなたたちはシスジェンダーの女性で、私たちはトランスジェンダーの女性です。私たちはどちらも単に異なるタイプの女性ですが、私たちの方があなたたちよりも抑圧されているので、あなたたちは私たちの言うことに従わなければなりません。ほら、あなたたちには何もできません。政府はすでに私たちに同意しているのです、わかりますか?
女性たち: 政府はすでにあなたたちに同意している?何ですって?
トランスジェンダー活動家: そうです。さあ私たちの後に続いて言ってください!: トランス女性は女性です。政府はこれを信じており、我々が魔法の女性のエッセンスを持っていると書かれた紙に署名すれば、女性として法的に認められるように法律を変えようとしている…
女性たち: 何ですって??? こんな事が正しいはずがない。きっと誰かがこれについて何か言っていたはずだ。フェミニストの人たちはどこにいる? フェミニストの人、これは正しいの?
フェミニストたち: あー。私たちはどうにかしようと……
女性たち: これは何を意味するの???
フェミニストたち: (*図表とエッセイのモンタージュ*)
*3週間後*
女性たち: こんなのクソだ。どうにかしなくちゃ。
フェミニストたち: ええ!やりましょう!
フェミニストたち、急進的な女性たち、インターセックスの人々、トランスセクシャルの人々、心配している親たち、何かがおかしいと気づいているゲイの男性たち、ストレートの男性の仲間: みんな!手をつないで!引っ張ってえええええええ!!!!
マスコミ: 女性たちが何かについて大騒ぎしているようだ。なぜあちこちにチンコのステッカーが貼ってあるんだ??? いったい何が起こっているんだ?
トランス活動家と左翼マスコミ: 何もない!奴らは差別主義者だ!
マスコミのほとんど: ああ、わかった。
数人のジャーナリスト: (*掘り返して* ) 一体何なんだ??????
フェミニストと仲間たち: みんな!引っ張り続けてえええええ!!!!動き出してる!!
トランス活動家たち: 魔女を燃やせ!魔女を燃やせ!魔女を燃やせ!
フェミニストたち: はは、そうだ、私たちはもう、あなた達やあなた達の言葉がそれほど怖くないんだよね? 私たちはここにたくさんいる。そして人々は耳を傾け始めている。みんな!さあ!!引っ張り続けてえええええ!!!!
トランス活動家たち: 魔女を燃やせ!魔女を燃やせ!魔女を燃やせ!
女性たちと仲間たち: 引っ張れえええええ!!!!
世界中から見守るフェミニストたち: そうだ! 引っ張ってえええええ!!!!
女性たちと仲間たち: どんどん引っ張り続けてええええええええ!!!!
トランス活動家たち: 魔女を燃やせ!魔女を燃やせ!魔女を燃やせ!
政府: ラーラーラー。
数名のジャーナリスト: えーと、実際この件をちょっと見てみたら、女性たちの言うことに一理あると思うんです。
トランス活動家たち: いや、そんなことはない!奴らは魔女だ!燃やせ!燃やせ!
数名のジャーナリスト: さて、いいですか、法律の改正が提案されていますが、ここは民主主義国家であり、彼らの主張には非常に説得力があり、最近起こったいくつかの出来事から、彼らの懸念には何らかの実体があるのかもしれないと思えます。私たちはこれをよく考えるべきだと思います。
トランス活動家たち: 議論はやめろ!奴らを燃やせ!奴らを燃やせ!
数名のジャーナリスト: それが本当にあなたのケースに役立つかどうかはわかりません。もっと詳しく取り上げるつもりです。
トランス活動家たち: 奴らに耳を傾けるなんてあり得ない!奴らは魔女だ!望むものをくれないなら、私たちは自殺する!
女性たちと仲間たち: 引っ張れえええええええ!!!!動いてる、動いてる!!!!!!
世界中から見守るフェミニストたち: 引っ張ってえええええ!!!!
今までずっと一貫して沈黙したままだった大手左派新聞: (*大げさに咳払い*) えーと、実際のところ我々が思うに、女性たちの言うことに一理あるかもしれません。
女性たちと仲間たち: (*ひっくり返って後ろに倒れ込む*)
※訳者注 大きなカブが引っこ抜けたようなイメージ?
国内外のトランス活動家とアライたち: なんてこった!どうしてイギリスのメディアはこんなに邪悪な差別主義者たちばかりなんだ??????
女性たちと仲間たち: (*息を切らして横たわったまま*) クソどもが、何か言ってやがる。
<終了>
翻訳者の感想
完全に今の日本の状況と似通ってて恐ろしい。
イギリスはそこで必死に戦い抜いたからこそ、現在の正常化があるんですね。
この後、2019年からはJKローリングなどの超大物もこの戦いに参戦し、ますます激しい逆襲をトランス活動家側に仕掛けていくことを考えると、非常に胸が熱くなります。
が、それも2018年までの多くの人々の戦いの歴史があってこそでしょう。
日本もイギリスの女性達を見習って、頑張りたいものです。
それにしても、トランス活動家が言ってること、10年前から何にも変わってない…。
クマノミが出てきたところで爆笑しました😂