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#5 第24刷への序文 (1)1992年10月

1992年10月6日 
拝啓 読者の皆様

1983年3月12日、ロバート・ウェルチはジョン・バーチ協会の名誉会長に就任し、1958年12月に発足した同協会のリーダーから退きました。そして、1983年末に脳卒中で倒れた後、1985年1月6日にこの世を去りました。

私たちは、この『ジョン・バーチ協会  ブルーブック』を、1959年に出版された当時とまったく同じように印刷することを意図しています。私たちは、この本に含まれる知恵と警告から、数え切れないほどの未来の読者が大きな利益を得ることを確信しています。また、多くの歴史家、哲学者、政治問題の研究者が、この極めて重要な書物の無修正版を研究したいと思うであろうことも確かです。

読者には、ここに書かれている考えが1958年にまとめられたものであることを心に留めておくことが求められています。ロバート・ウェルチが描いたアメリカの組織に浸透する共産主義者のk構図は、確かな根拠のある歴史であり、その的確さの程度は、アメリカ国民をそこから遠ざけようとした人々が選んだ中傷の戦術によって測れる部分もあります。もし『ブルーブック』が偽りの歴史と不合理な結論の集大成であったなら、ロバート・ウェルチの敵はその誤りを指摘して喜び、皆に読むように勧めたでしょう。しかし、彼らはそうしなかった。誤りがないことと、彼ら自身の私利私欲のために、あえてそうしなかったと結論づけるしかないでしょう。

『ブルー・ブック』の歴史的な部分は、政府の内外で動いている陰謀の存在をする確かな証拠となります。ロバート・ウェルチが描いた陰謀には、現代の多くの指導者たちが今も関わっている裏切り行為が含まれています。当時も今も、多くの国家や世界の指導者たちの行動は、地球を完全に支配しようとする彼らの不屈の決意を物語っています。

理解の向上

もしロバート・ウェルチが『ブルーブック』を、初版から10年後の1969年に書いていたら、共産主義の上に立つ陰謀の存在について、彼の確信を述べていたことでしょう。また、「共産主義者」という言葉(彼はそれ以前に「共謀者」と同一視していた)と、巨大な陰謀の階層において共産主義者の上に位置する共謀者たちとの間に鋭い区別を設けたでありましょう。1960年代の半ばまでに、彼は、この組織化された悪の力の多くの層について、それについての結論を公に述べるに足る証拠を集めていたからです。

彼は、我が国がソ連の主要な敵であるはずの時期に、多くの高位にある人物(その多くは共産主義者ではない)が、我が国をソ連にとって設備、技術、信用の主要な供給国に変えてしまったことを明らかにしました。我が国は、共産主義と戦うどころか、共産主義を生かし、さらに多くの国々を破壊し、征服し、より多くの人々を奴隷にしようとする共産主義者を援助さえしていたのです。

また、彼が非常に明確に説明し続けたように、この陰謀組織の中で働く人々の多くは、アメリカを変え、全体主義的社会主義の支配に追い込もうと熱心に働いていたのです。彼らは今もそうです。彼らの戦術は、自分たちのお金で国民を買収すること、力、欺瞞、恐怖の使用を用いること、そしてアメリカ国民の生活と幸福に対する政府の総権力を獲得するために考えうる他のあらゆる手口を用いることです。

ロバート・ウェルチが主張するように、この国に全体主義政府が樹立されるのは、電光石火の飛躍の結果ではなく、かつて自由だった国民が自らを専制政治に、国を全権を持つ世界政府に投票するよう説得するための辛抱強い漸進主義のキャンペーンを通してやるべきことでした、陰謀家たちの目標は、最終的にすべての民族とすべての国家を極悪非道な「新世界秩序」に統合することでした。

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