『金額設定の考え方3選』
最初に
皆さんからの
「聞いてみたい話」の中でも
1番多かったのが、
金額設定に関するお話でした。
確かに、私も最初は
「適切な相場がいくらなのか?」
「自分のレベルでこの金額は
高すぎるんじゃないか?」
と言ったふうに悩んでいました。
特にイラストレーターなどのお仕事では
「金額には技術料も含めるべき」
と言ったお話もあります。
そうなると今度は
「じゃあ技術料っていくらくらい?」
とまた考えることに…。
結論から言ってしまえば、
最初に行う金額設定のコツは
『時給換算』
『目標からの逆算』
『状況に任せる』
と言うシンプルな3つなのですが、
それだけだと
「本当にそんな感じでいいの?」と、
すぐには納得できないかもしれませんね。
ですので、
今回のお話では本題に入る前にまず、
イラストによる収入そのものについて
考えてみましょう。
金額設定って誰のためのもの?
金額設定を考えるときに、
多くの人が陥ってしまう悩みの原因が
「せっかく依頼してくれた
お客様のためにリーズナブルに」
という考え方です。
もちろん、お客様のことを
しっかり考えることは大事なことです。
ですが、それは少なくとも
「最初に考えること」
ではないと私は思います。
少し強い言い方かもしれませんが、
イラストの金額設定というのは
あくまでも
「クリエイターのためのもの」
でしかありません。
だって極端な話ですが、
お客様のことを考えて
金額設定をするというなら
そもそも無料で描いてあげれば
いいじゃないですか。
そうではなく、
仕事としてお金をいただくというならば、
金額設定についてはお客様ではなく、
しっかりと自分の目線と
自分の責任で決めるという、
「お金を頂く覚悟」は必要だと思います。
そもそも誰だって…
と、少し強い言い方をしてしまい
尻込みをしてしまう人も
居るかもしれませんが
安心してください。
そもそも、1番最初の価格設定を
自分の感覚で決めても良い
しっかりとした理由があります。
皆さんは市場経済の
「見えざる手」という言葉を
知っていますか?
すっっっごく簡単に説明すると
次のようになります。
①製造者は基本的に商品を高く売りたい。
②消費者は基本的に商品を安く買いたい。
③商品の製造にはコストがかかる。
これらのバランスによって、
最終的には商品は適正価格に
落ち着いていくという考えです。
(経済学やってる人に
怒られそうなくらい
ざっくりとした説明ですが)
少し分かりづらいかもしれませんので
絵描きさんの場合で想像してみましょう。
【あなたのイラスト依頼料が
イラスト相場に対して…】
①低かった場合は
依頼が多くきますが、
依頼が多くなり過ぎれば
さばききれなくなり、
やがてはイラストを断るという機会損失
商品がお客様の手元に
届くまでの時間コストの増加
と言ったマイナスな状況に見舞われる。
②高かった場合は
イラストの依頼は
同じ出来で安い絵師に
流れてしまうので、
価格の改定が必要になる状況へと
近づいていく。
このように、金額設定に対しては
それに応じた反応が返ってくるので、
悩むくらいならば
まずは金額を決めてみて、
そこから動向をみて適正価格を
探していけばいいだけの話なのです。
金額設定のための3つの考え方
さて、金額設定は
自分のために決めるものですが、
自分の周りの人にとって
適正価格じゃなけれれば
後から変えても大丈夫
というお話をしてきました。
しかし、そうは言っても
やはり金額を決めるための目安というのは
欲しいものですよね。
ですので、ここからは本題である
「金額設定のための3つの考え方」を
紹介していきましょう。
(すごいシンプルな考えなので
さらっと行きましょう!)
①時給換算
『自分が働いてもいいと思える時給
×イラスト制作にかかる時間』
(例:時給1500円くらいなら良いかな?
×イラスト1枚10時間
=15000円)
②目標からの逆算
『1ヶ月に稼ぎたい目標金額
÷1ヶ月に描けるイラスト枚数』
(例:月に5万円稼ぎたい
÷ 1ヶ月に4枚は描ける
=1枚12500円)
③状況に任せる
「なんとなくこれくらいかな?」と
とりあえずの金額を決めて
あとは状況に合わせて変えていく。
(アイコンって大体1つ
3000円~5000円くらいかな?)
どうでしょう、
めちゃくちゃシンプルな
考え方ですよね?
でも、最初はそれくらいの考え方で
良いのだと思います。
買うか買わないかは
お客様が決めること。
こちらは金額を提示して、
最高の仕事をお届けする。
これって、技術職として
カッコよくないですか?(笑)
終わりに
今回のお話はいかがだったでしょう?
お金に関することですので
内心ドキドキしながら投稿していますが、
少しでも皆さんのお悩みが
軽くなったら嬉しいです(*´ω`*)
次回のお話は
『絵描きさんならやっておきたいSNS』
を理由付きで
紹介してみようかなと考えています。
ここまで閲覧していただき
ありがとうございました。
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それでは、また次回の投稿で
お会いしましょう