美味しいとは何か、美食とは何か

美味しい、栄養価が高い、簡単、保存しやすい、総合評価される情報をつかみづらいなと最近感じています。
私がレシピを投稿することにしたきっかけは、美味しいものをたくさんの人に見てもらうことではなく、パフォーマンスのいい料理の情報を残すことにあります。
美味しいとは何か、美食とは何か
ふと考えて合点がいったことを残そうと思い記事にしました。


美味しいとは

美味しいとは主に人間にとって二つの要素で判断できると思います。
個人的な意見ですのでご了承ください。

・栄養
・記憶 (遺伝を含む)

記憶は少し意外な切り口かもしれません。
私はこの二つが本質をついていると思っています。
人によっては、旨味成分であるグルタミン酸はどう説明するか、人によっては栄養がないものを好きな人もいるでしょう。それは記憶に関係しています。

空腹は最大のスパイスです。
また、運動後に塩気が欲しくなったり、女性は野菜が好きだったり、男性はたんぱく質を沢山取りたかったり、ここにも栄養を欲していることが「美味しい」を脳みそに送る材料だと考えています。

元来、味覚とは、食べていいものか、悪いものかを判断するために発達してきた器官です。そこに学習機能を合わせて機能しています。
最初に食べたものが痛んでいたりすると好き嫌いの原因になるのはそのためです。
また、偏食な人や食べたことがないものを嫌いと表現する人もいますが、とても素直な表現です。生存本能があるため、安全とわかるまでは警戒する本能があります。分かるまでは嫌感があるのは人間の本能です。

食べてよかったものと悪かったものを記憶に蓄積して美味しいと判断します。日本人が日本食を食べると落ち着くのはそのためです。

会話や音楽が食事にいいとされる理由も、「こういう場面でこういう食事をとって幸福を感じたことがある」というデータが脳内に存在するから現れる効果だと考えています。

また、遺伝とは情報です。もっというなら血とは、先祖の記憶をランダムに子孫に残した情報と考えています。
当然、寝る、食べる、生殖にかかわる本能は生きている間に考えることが多いため情報としては残りやすいと考えます。

美食とは何か

人は上記で話した記憶などから、食文化を大切にします。
食戟のソーマが私の的のど真ん中をついたのですが・・・
美味しいだけでは美食ではありません。
ソーマはアイデアで勝負します。ある意味、温故知新。ある意味、文化を無視。だからこそソーマは敗北して成長しました。
美とは表現の世界なのです。

食材を選んだ意味
その料理の工程の意味
作り出す場面、タイミング
空調
食べる人たち
お皿や食器
並べるテーブル
細やかな気配り

これらの背景を合わせて作り出す五感。

旅行や現地で食べるほうが美味しい、ここに科学的根拠はありません。
そう考える人が多いという事実以外に根拠はありません。
しかし、上記を美味しいだけではなく美食という観点で考えると説明がつきます。
補足ですが、お酒はたぶん関係ないと思います。お酒は料理に使われます。
お酒に合う料理とか、料理に合うお酒は美食というより、お酒を通じて料理が発展したため、白ワインは魚など、料理に合うお酒が存在すると思っています。ただし、遺伝もあると思います。

抗議したいこと

「美味しい」で調べると塩味、甘味、苦み・・・
見た目、香り、食感など、の情報が出てきます。
厳密にはこれで説明できません。
なぜならば、美味しいという人とそうでない人が存在し、飽きもする。
暑い日に熱くて辛いものを食べるのが好きな人もいるし、真冬にアイスを食べるとゆっくり味わえるという人もいます。

また、好みは変わります。
すごく曖昧で、定義のないものです。美味しいという言葉をどういった意図で使っているかによるため、説得力がないと思ってしまいます。

まとめ

美味しいことと美食についての違いを受け取ってくれる方がいればうれしいです。
今後も材料がシンプル、栄養バランスを取りやすい、調理が簡単で作業時間が短い、保存がきく、といった総合的なパフォーマンスの高いレシピを選んで投稿していこうと思います。

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