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積立保険の解約

倒産した夫の事業の未払金がまたいくつか発覚しまして、返済について銀行から呼び出されました。

夫は時間になっても来ず、メッセージに既読も付かず、電話も出ない。
銀行の担当さんが夫の勤め先に連絡をすると、「お酒飲んで寝てる」とのこと。
担当さん「今から来てもお酒入ってるなら会いませんよ」と。
以前も酒が入った状態で来て、大声で騒いだことがあるので当然の発言です。
私と担当さんで話を進めていると、1時間以上遅れて夫が顔を出しました。
その日、勤め先は定休日でしたが、この日は職場にいたようです。
部屋に入ってくるなり私を睨んでいる様子。
担当さんも一応は大人の対応で帰れとは言わず、話し合いを進めてくれました。


話の趣旨は「夫の保険を解約して返済にあてましょう」ということです。
保険は3つあり、一つは医療保険、2つは積立保険です。
私も法人で支払っていた保険なら返済にあてても良いと思うのですが、積立保険のほうは夫個人から支払っていたものになり、抵抗がありました。
医療保険は解約しても返戻金がありません。
積立の解約返戻金は私が問い合わせて金額を聞きましたが、到底返済額には足りませんでした。
銀行は「返済しなければならないのだから解約は当然」という空気です。

こういう話になると、夫は決まって「俺は明日死ぬんだから保険なんか全部解約しろ」と言うのですが、言うだけで今まで解約をしたことはありません。
医療保険は保険料の見直しを何度かして貰いましたが、安易に解約するのは危険だと思っています。
ですが、最終判断は夫なので今回も保険料の見直しをする方向で賢い判断をしてもらえればと思います…。


で、2つの積立保険なのですが、一つは夫名義、一つは私名義のもので息子の為に積み立てていたものになります。
保険料は夫が払ってくれていました。
できれば解約したくない保険です。
とはいえ、保険料が大きかったので、こんな状況になってから、一度積立額を減らし、支払う保険料も下げました。
解約はしたくないけど、夫の負担も減らさないとならないのも事実です。
ただ、息子のための貯金を夫の事業の返済に持っていかれるのはどうにも納得がいかず、
「私名義の分は解約はしますが、解約返戻金は私が貰います」
と言わせて頂きました。
その場の空気が凍ったのが分かりました。
でも、私からもこの事業には何百万とお金を貸しました。未だ夫からは返してもらっていませんし、返してもらえるアテもありません。

息子のための貯金を守って何が悪い!

幸い解約返戻金は保険料の支払い主ではなく契約者の口座に振り込んでもらえるようです。
ただ、相続扱いになるようで、相続税を支払わないとならないようです。
夫の口座に振り込んでもらって所得税を支払う方法もあるようですが、何かと心配なので、相続税の負担は覚悟するつもりです。


夫は何も言わずに私を睨んでいましたし、銀行さんは「そういうことなら、違う方法で返済のアテを探してください。これ以上は私は知りません」的なことを言いましたが、「事業の責任は夫」にあります。
私は自分と息子の生活を守らなくてはなりません。冷たいようですが、割り切らせてもらいました。

今までは納得できないことを口に出せずに従ってきましたが、ちゃんと自分の権利を主張できた自分を褒めたいと思います。

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