就活と受験は一緒
就活は大学受験と一緒である
大学受験では練習として模擬試験を複数回受け、本番でも志望度の低い私立大学等を受けてから本命の大学に挑むことが一般的です。その際、最初に受ける大学には①練習台、②滑り止めとしての役割が期待されます。
しかし、就活になるとこの考え方を忘れて失敗する人が多くなります。同じレベルの企業ばかりを受験して、上手くいかないというパターンです。就活においても大学受験と同じく、滑り止めになりそうな企業を受験し、その上で本命の企業に挑むことが大切です。本記事では受験企業の選定方法を紹介します。
新卒での入社難易度を知る方法
ネット上の情報は信用できない
まず大事なのは、企業の難易度を知ることです。しかし、実際の企業の知名度と難易度は必ずしも一致していないため、新卒市場における難易度を正確に把握することは困難です。特にSNS等で出回っているランキングには注意しましょう。企業内の職種(グローバル職か地域職か)などを考慮していないことが多いからです。そもそも異業種で難易度を比較すること自体にあまり意味はないので、あくまで参考とするにとどめましょう。
そこで、おおまかな入社難易度を掴むためには以下の3つの方法が有効です。
1.就職四季報で採用数の多い大学郡を調べる
一番信頼できるのは企業の公開情報を確認することで、これは就職四季報に記載されています。採用数の多い大学が自分の所属する大学郡と一致しているのなら、「十分に目指せる企業」であると判断できるし、より上の大学郡からの採用が多いなら「相当頑張らないと難しい企業」、下の大学郡からの採用が多いなら「しっかりと対策すれば内定は取れる企業」だと判断できます。ここでいう大学郡に明確な基準はないため、大まかに捉えて大丈夫です。
また、四季報を読む際は採用人数にも注目しましょう。一般に採用人数が少ない企業は難易度が高くなりがちです。
2.大学の進路実績を確認する
所属する大学の進路実績を確認することも有効です。一概に採用数が多い企業=入りやすい企業と考えることはできませんが、「十分に目指せる企業」だと判断することはできます。
3.先輩の情報を頼りにする
所属しているコミュニティの先輩から情報を得ることも有効です。しかし、その情報の見極めには注意しましょう。めちゃくちゃ対策をして難関企業に内定したのに、「対策しなくても行けるよ」など口にする人もいるからです。選考日程や優遇の有無など、主観が入りにくい情報を得られる先輩を見つけられると良いでしょう。
インターンと本選考でも難易度が異なる
企業は「インターンで多くの学生と接触し、本選考でその中から優秀な人を選んでいる」と考えている人が多いですが、その考えは必ずしも正しいとは言えません。採用人数が少ない場合はそのような採用を行っている企業が多いですが、中には「インターンの採用人数<本選考の採用人数」というような企業も存在しています。インターンの難易度をあげることで企業のブランディングを高めるという手法なのですが、このような企業は実は多く存在します。
そのため、インターンに参加できなくても、本選考でチャレンジできるならもう一度チャレンジすることをお勧めします。
結局は、外れ値になれば良い
「この企業に行きたい」と思っていても就職四季報を見てみたら、「自分の所属するレベルの大学の採用はほとんどない」と落胆することがあるかもしれません。しかし、そこで諦めないことが就活では重要です。結局は、外れ値になれば良いのです。
本命の企業に自信と余裕をもって挑むためにも、まずは自分の現状に合った企業を知ることが大切です。その上で、大学受験と同様に受験企業を戦略的に選び、エントリーをしていきましょう。
選考対策には以下の記事も参考にしてみてください。
▼面接の対策方法
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