金融・保険・不動産業は顔採用をしている！？

11月11日の朝日新聞に『履歴書の顔写真「露骨」に影響　人事担当のバイアス、実験で明らかに』（2025.11.11)という記事があった。

内容は、「履歴書の顔写真が採用選考の判断に及ぼす影響」について調べた結果、「（顔写真の影響が）思っていた以上に露骨」だったというものだ。ジェンダーバイアスのほか、肥満度や髪色などによる評価の差があったという。また、他の業種に比べ、『金融・保険・不動産』は写真の影響力が強く出る傾向があると書かれている。

履歴書の顔写真「露骨」に影響　人事担当のバイアス、実験で明らかに：朝日新聞デジタル

記事で主張されている『顔採用』は実際に就活の現場で起こっていることであり、SNSで噂されている『顔採用』は「噂ではなく事実」なのだ。

就活生にとってはこの現状を受け止めて戦っていくために、以下のような対策が有効かもしれない。

• 化粧をする

  • 普段化粧をしないことが多い男性でもBBクリームなどに挑戦することをお勧めしたい。

• 証明写真はスタジオで撮る

  • ハードルの高くないスタジオも増えてきているらしい。カメラのキタムラで用意されている就活生向けパッケージは2千円台で利用できる。

• 環境を整える

  • 動画選考、オンライン選考でも印象は重要になる。リングライトやカメラにお金をかけ、良い環境を整備してほしい。

近年は書類選考で写真を要求しない会社も増えてきている。しかしそうした会社は全体の１％にも満たないような珍しい会社であり、履歴書に写真を貼る文化がすぐになくなるとは思えない。

純粋な選考対策に集中するためにも、面接官からの見え方を意識し、できる限りの努力ができるとよいだろう。