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【セキュリティ】ランサムウェアとは?実例を交えて解説


ランサムウェアとは?


ランサムウェアは、悪意のある攻撃者が開発した不正なプログラムの一種です。感染すると、コンピュータやスマートフォン内のファイルを勝手に暗号化し、使用不能にしてしまいます。

そして、ファイルを元に戻すことと引き換えに、「身代金」(ランサム)を要求してきます。

最近の手口では身代金は仮想通貨で要求されることが多く、その額は数万円から数百万円、場合によっては数億円に及ぶこともあります。

感染すると、業務が停止したり、顧客情報が流出したりするなど、甚大な被害をもたらす可能性があります。近年では、病院や学校、政府機関なども攻撃対象となっており、社会全体への影響も懸念されています。

ランサムウェアの感染経路と手口


ランサムウェアは、様々な経路で感染します。主な感染経路は以下の通りです。

  • メールの添付ファイル: 不審なメールに添付されたファイルを開くと、ランサムウェアが実行されることがあります。特に、請求書や領収書、履歴書などを装ったファイルには注意が必要です。

  • 悪意のあるウェブサイト: 偽のセキュリティ警告を表示したり、ソフトウェアのアップデートを装ったりして、ランサムウェアをダウンロードさせるウェブサイトがあります。

  • 脆弱性のあるソフトウェア: 古いバージョンのソフトウェアにはセキュリティ上の欠陥(脆弱性)があり、そこを狙ってランサムウェアが侵入することがあります。

  • リムーバブルメディア: 感染したUSBメモリや外付けハードディスクを接続することで、ランサムウェアが感染することがあります。

  • リモートデスクトップ: リモートデスクトップの脆弱性を悪用して、ランサムウェアが侵入することがあります。


感染したらどうなる?ランサムウェアの症状と被害

ランサムウェアに感染すると、以下のような症状が現れます。

  • ファイルが開けない/拡張子が変わる: 暗号化されたファイルは、元のアプリケーションでは開けなくなります。拡張子が「.locky」「.crypt」「.encrypted」などに変わる場合もあります。

  • 身代金要求メッセージが表示される: デスクトップの壁紙が変更されたり、テキストファイルや画像ファイルで「ファイルを復元したければ身代金を支払え」という内容のメッセージが表示されます。

  • パソコンが遅くなる/フリーズする: ランサムウェアがバックグラウンドで動作するため、システムのパフォーマンスが低下します。

  • セキュリティソフトが無効化される: ランサムウェアが自身の活動を隠蔽するため、セキュリティソフトを無効化したり、検出を回避する機能を持つ場合があります。

  • バックアップファイルも暗号化される: 外付けHDDやクラウドストレージに保存されたバックアップファイルも暗号化されることがあります。

これらの症状に加えて、ランサムウェアの種類によっては、さらに深刻な被害をもたらすものもあります。

例えば、ファイルを暗号化するだけでなく、データを盗み出して公開すると脅迫する「二重脅迫型ランサムウェア」や、感染したコンピュータを制御不能にする「ワイパー型ランサムウェア」なども。

ランサムウェア感染後の対応と注意点

万が一、ランサムウェアに感染してしまったら、まず落ち着いて行動することが重要です。

感染したPCをネットワークから隔離し、身代金要求メッセージの内容を確認。

そして、警察やセキュリティベンダーなどの専門機関に相談しましょう!

決して身代金を支払ってはいけないです

【注意点】

  • 身代金を支払ってもデータが復元される保証はない

  • 身代金の支払いは犯罪を助長する可能性がある

  • 感染した端末は初期化し、OSやソフトウェアを再インストールすることが推奨される

被害実例

被害実例①

2021年、熊本県の病院がランサムウェア攻撃を受け、電子カルテシステムがダウン。

これにより患者の診察や手術が延期されるなど、医療活動に深刻な影響が出ました。病院側は身代金の支払いを拒否しましたが、システム復旧には多大な時間と費用を要した。

ランサムウェアの恐ろしい点は、身代金を支払ってもファイルが必ずしも復元されるわけではないということ、、、

攻撃者はファイルを復元する気がない場合や、復元するためのツールを持っていない場合もあります。

また、身代金を支払うことで、さらなる攻撃を招く可能性も、、

被害実例②

2023年、大阪府岬町役場がランサムウェア攻撃を受けました。職員が不審なメールを開封したことが原因とされ、住民情報や税務情報など、大量のデータが暗号化されました。これにより行政サービスが一時的に停止し、住民生活に影響が出ました。

攻撃者は、これらの経路を巧妙に利用して、ランサムウェアを拡散しようとします。例えば、実在する企業や組織になりすましたメールを送ったり、人気のあるウェブサイトを偽装したりするなど、あの手この手でユーザーを騙そうとします。

ランサムウェア対策の基本と重要性

ランサムウェアの被害を防ぐためには、以下の対策を徹底することが重要です。

  • セキュリティソフトの導入: 最新のセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保ちます。

  • OSやソフトウェアのアップデート: OSやソフトウェアの脆弱性を解消するため、常に最新版にアップデートします。

  • 不審なメールやリンクに注意: 不審なメールの添付ファイルを開いたり、怪しいリンクをクリックしたりしないようにします。

  • 定期的なバックアップ: 定期的にバックアップを取り、万が一感染した場合でもデータ復旧できるように備えます。

  • セキュリティ教育の実施: ランサムウェアの脅威や対策について、従業員や家族に教育を行います。

まとめ

ランサムウェアは日々進化しており、その手口も巧妙化しています。

しかし、基本的な対策を徹底することで、感染リスクを大幅に減らすことができます!

この記事で紹介した情報と実例を参考に、ランサムウェアから大切なデータを守りましょう。

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