3日目｜構造：トラス構造はなぜ強い？三角形の秘密と力の流れ

こんにちは！今日は、橋や鉄塔などで大活躍する「トラス構造」について解説します。トラスはただの三角形の集まりではありません。三角形は、構造界の「無敵フォーメーション」なんです！

◆ トラス構造って何？

トラス構造とは、「三角形を組み合わせて作る構造」のことです。

身近な例で言うと…
• 鉄道の鉄橋（橋桁が三角形のパターン）
• 送電線の鉄塔（あのゴツゴツした三角形フレーム）
• 東京タワーやエッフェル塔

◆ なぜ三角形が最強なの？

ここで実験を想像してみてください。
• 四角形を押すと？→ グニャッと変形する
• 三角形を押すと？→ 全然崩れない！

なぜなら、三角形はどこを押しても力が3辺に分散され、形が保たれるからです。つまり、トラス構造は「どこから来る力にも負けない鉄壁フォーメーション」なのです！

◆ トラス構造は力をどう流すのか？

トラス構造の部材には、主に2つの力がかかります。
1. 圧縮力（押す力）：柱のようにギュッと押される力
2. 引張力（引っ張る力）：ロープのようにピンと張られる力

この2つが三角形の中でバランスを取り合うことで、重い荷物を載せても崩れない強さを発揮します。

◆ トラス構造のメリット・デメリット

【メリット】
• 軽くても強い！（材料を少なくできる）
• 大きなスパン（広い空間）を作れる
• 変形しにくい（長期間安定する）

【デメリット】
• 接合部が多く、施工に手間がかかる
• 部材が多いため、設計が複雑になる

◆ 二級建築士試験ではここが出る！

トラス構造は、「ラーメン構造」との違いや、部材にかかる力を問う問題が頻出です。
1. トラス構造の特徴を問う問題
　「トラス構造の特徴は？」
　▶︎ 三角形の組み合わせで構成され、軽量で高強度

2. トラス構造の力の流れを問う問題
　「トラス構造で部材に作用する主な力は？」
　▶︎ 圧縮力と引張力

◆ この単元は過去問演習必須！

トラス構造は、構造力学で毎年のように出題されます。

おすすめ対策：
• 過去問集で「トラス構造」の選択問題を解く
• 「二級建築士 構造 トラス構造」で動画学習する

◆ 今日のまとめ

◎ 三角形は構造界の無敵フォーメーション！ 四角形よりも崩れにくい。
◎ トラス構造は、圧縮力と引張力のバランスで強度を発揮！
◎ 二級建築士試験では「ラーメン構造との違い」や「力の流れ」が狙われる！

次回予告：支点の種類と反力の求め方！

4日目は、建物の「足元」である支点（ピン支点・ローラー支点・固定支点）について解説します。支点を制する者は反力計算を制する！お楽しみに！