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6日目|法規:防火地域は“街を守る防火リボン”

はじめに


「この場所にお店を建てよう!」
でも、地図をよく見ると、その土地は “防火地域” でした。

防火地域は、街を火災から守るためにかけられた “防火リボン” のようなものです。
「ここは火に強いドレスコードでお願いします!」というルールのエリアなんです。

今日はこの「街のドレスコードチェック」になぞらえて、防火地域準防火地域を楽しく学んでいきましょう!


1. 防火地域と準防火地域は“ドレスコード”の違い!


火事は「着火」だけでなく、「延焼(広がること)」が怖いんです。
だから、街を守るためにエリアごとに「服装ルール(建築ルール)」を決めています。

◆【防火地域】フォーマルドレスコード

👗 ルール:全身ガード(耐火建築)でお願いします!
3階建て以上は 無条件で耐火建築物!
2階建て以下でも 小規模を除き、耐火or準耐火建築物が必須!

イメージは、全員が“ドレス”や“スーツ”でビシッと正装!
火に強い耐火素材の建物ばかりなので、万が一の火事でも延焼しにくくなっています。

◆【準防火地域】カジュアルOKだけど“防火アイテム”必須

👕 ルール:建物の大きさで服装を調整!
小さな住宅は、防火構造(カジュアル+耐熱ジャケット)でOK
・でも、大きな建物 準耐火建築物(セミフォーマル) でお願いします!

ここは「火は心配だけど、ガチガチの正装はちょっと…」というエリア。
火事が広がりにくい服装を求められるけれど、小さな住宅ならラフな装いも許されます。


2. 建物の大きさでドレスコードが変わる!


【ドレスコード早見表】


3. エリアがまたがると“厳しいほう”が優先!


もし建物が 防火地域と準防火地域 の 境界線 にまたがっていたら?
「どちらのルールを守ればいいの?」と迷いますが…

厳しい方のルール(防火地域のルール)が適用!

理由はシンプルです:
「火は境界線で止まってくれないから!」


4. ミニテストでドレスコードチェック!


【Q1】

防火地域で延べ面積120㎡の3階建てを建てる場合、どの服装ルールが必要?

A. 防火構造
B. 準耐火建築物
C. 耐火建築物







【答え】

C. 耐火建築物
3階建て以上は、防火地域では “フルフォーマル”の耐火建築物が必須!

【Q2】

準防火地域で延べ面積80㎡の平屋を建てる場合は?

A. 防火構造でOK
B. 耐火建築物が必須
C. どちらでもOK







【答え】

A. 防火構造でOK
小規模住宅はカジュアルだけど 「防火コート(防火構造)」 で十分です。

【Q3】

建物が半分だけ防火地域にかかっていたら?

A. 優しい方のルールでOK(準防火地域)
B. 厳しい方のルールが適用(防火地域)
C. 半分ずつ別ルールで建ててもOK








【答え】

B. 厳しい方のルールが適用(防火地域)
「火事は境界線で止まらない」ので、全体に防火地域のルールが適用されます。


5. 今日のまとめ

防火地域は“フォーマルドレス”必須!(耐火建築で完全防御)
準防火地域は“大きさに合わせたドレスコード”(小規模は防火構造、大規模は準耐火
◎ エリアをまたぐ場合は厳しい方が優先! 


おわりに


今日は「防火地域と準防火地域」を “街のドレスコード” としてイメージしてみました。
街全体が“フォーマル”を守ることで、火災から人も建物も守れるんですね。

次回の法規は 「建築設備の法規制」!
換気や排煙は、なぜそんなに大事なの?また独特の観点からお届けします!

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