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14日目|法規:防火・準防火地域における建築制限

「このエリアは防火地域なので、木造住宅は建てられません。
「えっ、そんなの聞いてない…!」

家を建てるとき、土地を決めて間取りを考えて…とワクワクしていたら、「その地域ではこの建物はダメです!」なんて言われたらショックですよね。でも実は、このルールにはちゃんと理由があります。

火事が起きたときに 燃え広がらないようにするため、都市には「防火地域」と「準防火地域」という指定がされています。
今日は「火災に強い街づくりのルール」を、楽しく学んでいきましょう!


1. 防火地域と準防火地域の違いって?

街には「火災に厳しいエリア」と「そこまで厳しくないエリア」があります。
それが防火地域と準防火地域の違いです。

🔥 防火地域(超厳重!)
「ここで火事になったらヤバい!」という場所。
→ 駅前・商業地・ビルが多いエリアなどに指定される。
建物は基本「耐火建築物」じゃないとNG!

🔥 準防火地域(そこそこ厳重)
「ここでも火には気をつけたいけど、ちょっとは融通きかせよう!」という場所。
→ 住宅街や商業地の周辺などに指定される。
建物は「準耐火建築物」ならOKな場合もある!


2. どんな建物なら建てられる?

🏢 防火地域のルール

  • 3階建て以上は耐火建築物が必須!(木造NG!)

  • 2階建て以下でも、一定規模以上は耐火建築物にしないといけない!

  • 小規模なら準耐火建築物でもOKな場合あり!

🏠 準防火地域のルール

  • 2階建てまでなら準耐火建築物でOK!

  • 3階建て以上や大規模な建物は、耐火建築物が求められることも!

  • 木造でも防火構造を強化すれば建てられる場合がある!

つまり…
🔥 防火地域は「最強の防火スーツを着ないとダメ!」
🔥 準防火地域は「そこそこ防火スーツでもOKだけど、油断は禁物!」


3. 防火地域と準防火地域って、どうやって決まるの?

この指定は 「都市計画法」 によって決まります。
市役所や自治体が「ここは火災のリスクが高いな…」と判断すると、その地域が 防火地域や準防火地域に指定される んです。

「えっ、うちの土地はどうなってるの?」と思ったら、
自治体の都市計画図 で確認できます!


4. 境界線をまたぐとどうなる?

「うちの土地の半分が防火地域、半分が準防火地域なんだけど…?」
この場合、どっちのルールが適用されるのでしょうか?

答え:厳しい方が適用される!

つまり、少しでも防火地域にかかっていたら 「全体が防火地域扱い!」
火事が起きたら、建物の「半分だけ燃える」なんてことはないので、厳しいルールが適用されるんですね。


5. ミニテストでチェック!

Q1. 防火地域で4階建ての建物を建てる場合、必要な防火性能は?
A. 木造でもOK
B. 準耐火建築物でOK
C. 耐火建築物が必須

答えはC!
🔥 防火地域で3階建て以上は無条件で耐火建築物!


Q2. 準防火地域で50㎡の平屋を建てる場合、必要な防火性能は?
A. 防火構造でOK
B. 耐火建築物が必須
C. 準耐火建築物が必須

答えはA!
🏠 準防火地域では、小規模な住宅なら「防火構造」ならOK!


Q3. 土地の一部が防火地域にかかっている場合、適用されるルールは?
A. 優しい方(準防火地域)のルールでOK
B. 厳しい方(防火地域)のルールが適用
C. 半分ずつ別ルールで建ててもOK

答えはB!
📏 「火は境界線で止まらない!」ので、厳しい方のルールが適用!


6. 今日のまとめ!

  • 防火地域は「最強の防火シールド」!3階建て以上は耐火建築物必須!

  • 準防火地域は「そこそこ防火シールド」!建物の規模に応じて防火対策!

  • 境界線をまたぐ場合は厳しい方が優先される!火は境界線で止まらない!

  • 防火・準防火地域の指定は「都市計画法」で決まる!


おわりに

「うちは防火地域だから、この建材は使えない…」
そんな制限があるのは、街全体の安全を守るため。
大きな火事を防ぐには、個々の建物の防火性能がカギ なんですね。

次回は 「耐火建築物・準耐火建築物の構造要件」
「どんな建物なら火に強いの?」を楽しく学んでいきましょう!

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