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5日目|法規:建築確認申請は“家づくりの入館パス”

はじめに


「よし、土地も買ったし、いよいよ着工だ!」
…って、ちょっと待った!!
実は家を建てる前には、必ず 「入館パス」 をもらわないと工事が始められません。

その入館パスが 建築確認申請 です!
今日は「ライブ会場に入るまでの流れ」になぞらえて、建築確認申請を解説します!

1. 建築確認申請は“ライブの入館パス”!


家づくりは、まるで人気ライブへの入場みたいなもの。
チケットも身分証もなしに、セキュリティゲートは通れませんよね?

建築も同じ。いきなり工事はNG!まずは 「ちゃんとルール守ってます!」 というチェックを受けて、許可(入館パス)をもらう必要があります。

申請から着工までの流れはこう!

🎟️ チケット購入 = 建築確認申請(書類提出)
👮‍♂️ セキュリティチェック = 建築主事の審査
✅ 「OK!」= 確認済証の発行(これが入館パス!)
🚪 ゲートイン!= 工事スタート

2. 誰がどこに申請するの?


【主催者】建築主(施主)

👉 「この土地で建てたいです!」と申請するのはあなた(建築主)。
でも実際は…

【マネージャー】建築士(設計者)

👉 多くの場合、建築士が代理で申請してくれます。
「うちのアーティスト(建物)はルールを守ってます!」と書類をまとめてくれるプロです。

【セキュリティ担当】建築主事 or 指定確認検査機関

👉 建築主事(行政の人)か、民間の指定確認検査機関がチェックします。
「不正な持ち物(違反建築)はないですね?」と厳しく審査!

3. 建築確認が必要な建物は?


試験でよく出るのが 「申請がいるもの・いらないもの」 の違いです!

【基本ルール】

🏡 原則、すべての建築物は建築確認が必要!

ただし…小さな建物なら “ノーチェックでフリーパス” になることもあります。

【試験に出る!確認申請が不要なケース】

10㎡以内の増築・改築・用途変更(防火地域以外)
→ 「小さなプレハブや物置なら、いちいちチケットはいらないよ」

建築基準法の適用外エリア(都市計画区域外など)
→ 「人気のない山奥なら自由にライブしてOK」

4. 確認済証をもらった後は?


いよいよ工事スタートですが…ここで安心してはいけません!
ライブ会場にも巡回スタッフがいるように、建築にも 「中間検査」や「完了検査」 があります。

【工事中の検査は2ステップ】

中間検査(途中でパトロール)
「ステージ設営はちゃんとできてる?」(基礎・構造体などの確認)

完了検査(ライブ終了後チェック)
「違反なく安全に終わった?」(完成後の最終確認)

【ここが試験のポイント】
木造2階建て以下の住宅は中間検査が不要な場合が多い!
完了検査は必ず必要!完了検査済証がないと登記や引き渡しでトラブルに!

5. ミニテストで実践!


【Q1】

建築確認申請が必要なのはどれ?

A. 8㎡の物置を設置(都市計画区域内)
B. 15㎡のガレージを増築(都市計画区域外)
C. 20㎡の店舗を新築(市街化区域内)







【答え】

C. 20㎡の店舗を新築(市街化区域内)
• Aは10㎡以下なので不要。
• Bは都市計画区域外なので不要。
• Cは店舗の新築なので必ず申請が必要!

【Q2】

中間検査が必須となるのは?

A. 木造2階建ての一戸建て住宅(特定行政庁の指定なし)
B. 高さ13mの鉄骨造のオフィスビル
C. 平屋建ての倉庫(都市計画区域内)







【答え】

B. 高さ13mの鉄骨造のオフィスビル
• 高さが一定以上の建築物は構造安全性のために中間検査が必須です。
• 木造2階建て住宅は特例で中間検査が不要な場合があります。

【Q3】

確認済証をもらった後に必要な検査は?

A. 基礎工事前の事前検査
B. 中間検査と完了検査
C. 竣工記念パーティー






【答え】

B. 中間検査と完了検査
• 完了検査は必須!中間検査は建物の構造や規模によって義務が決まります。

6. 今日のまとめ

◎ 建築確認申請は“入館パス” :提出→審査→「確認済証」でスタート!
◎ 誰が申請する? 建築士が代理、審査は建築主事か指定確認検査機関。
◎ 確認申請が不要な例:10㎡以内の増築都市計画区域外など。
◎ 工事後の必須検査:中間検査(条件あり)と完了検査は確実に!

おわりに


今日は「建築確認申請」をライブの入館パスになぞらえてみました。
建築はイベントと同じで、準備から終了まで「ちゃんと安全か?」を常に確認するのが大事なんですね。

次回は 「防火地域と準防火地域」!
「火事から街を守るには?」を、お届けします。

では、また明日!

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