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6日目|施工:鉄骨建方と高力ボルト接合 〜巨大レゴを空中で組み立てる!?〜
今日は、鉄骨造の建物を組み立てる「鉄骨建方(たてかた)」のお話です。
鉄骨建方って、言ってしまえば「空中で巨大なレゴを組み立てる」ようなもの。
でも、相手は何トンもある“鉄の塊”です。ちょっとのズレが大事故につながります。
しかも、二級建築士試験では、鉄骨建方の流れや「高力ボルト接合」の手順がよく出題されます。今日も文系目線で、楽しくわかりやすく解説します!
ステージ1|鉄骨建方は「巨大レゴの組立ショー」
鉄骨建方は、工場で作られた鉄骨を現場で「組み立てる」工事です。
組み立てる順序を覚えることが試験の必須ポイントです!
☆鉄骨建方 5つのステップ(試験頻出!)
① 建方計画(下準備)
• クレーンの配置や資材置場を決める(現場は駐車場より狭いことも多い!)
• 揚重計画(ようじゅうけいかく)=「どの順で吊り上げるか」を決める。
② 仮組み・建て入れ直し(柱を立てる!)
• クレーンで鉄骨の柱を吊り上げ、柱を“仮止め”で立てる。
• 「建て入れ直し」という作業で、柱の垂直(鉛直)をミリ単位で調整!
③ 梁の架設(つなぎ合わせ!)
• 柱同士を「梁」でつなぐ。
• 「ガッチャンコ!」まるで空中レゴのパーツはめ込みです。
④ 本締め(高力ボルトでガチガチ固定!) ←今日の主役!
• 高力ボルトで柱と梁をしっかり締め付けます。
• 「トルク法」「回転法」など、試験で問われる締め方が登場!
⑤ 建方完了・検査
• 柱や梁がズレていないか、強度が十分かを検査します。
• 「建方検査」と「ボルト本締め検査」を実施。
ステージ2|高力ボルト接合は“最終ボス戦”!
さて、鉄骨建方の中でも試験に必ず出るのが、この「高力ボルト接合」です!
「高力ボルトって普通のボルトと何が違うの?」と思いますよね。
高力ボルトは“締めるだけで鉄骨がガッチリくっつく”魔法のネジ!
• 普通のボルトは「止めるだけ」ですが、
• 高力ボルトは強い“摩擦力”で鉄骨同士をしっかり固定します。
☆高力ボルトの構造は3兄弟!
• ① ボルト(ネジ部分)
• ② ナット(締め付ける部分)
• ③ 座金(ワッシャー/力を分散する円盤)
ステージ3|試験に出る!高力ボルトの締め方は2種類
高力ボルトはただ締めればいいわけじゃありません。試験では、締め付け方法がよく問われます。
【1】トルク法(トルクレンチを使う方法)
• 専用の「トルクレンチ(力を測るスパナ)」でボルトを締め付けます。
• 設定された力(トルク)で“カチッ”と止まるまで締める。
【2】回転法(回して角度で管理する方法)
• ボルトを「軽く締めて(仮締め)」→「角度を決めてグッと回して(本締め)」完成!
• 「何度回すか(回転角度)」は決まっていて、たとえば120°(1/3回転)などが基準です。
★トルク法と回転法の違いまとめ(試験用メモ!)
トルク法:専用のトルクレンチで“力”を測る(道具で管理)
回転法:仮締め後、決められた“角度”だけ回す(目で管理)
☆試験に出るポイント!高力ボルト締めは順番が大事
高力ボルトは「仮締め→本締め→検査」の3ステップ!
• 仮締め:手で軽く締めて位置を合わせる
• 本締め:トルク法または回転法でしっかり固定
• 検査:トルクレンチで締め付けトルクを再確認する(トルク法の場合)
ステージ4|施工トラブル「ボルトのゆるみ」って何が原因?
高力ボルトも、締め方を間違えたり管理を怠ると、ゆるんでしまいます。試験でも「原因を選べ」という問題が出やすいです。
✔︎ 主な原因3つ(試験ポイント!)
1. 締め不足(施工ミス) → 仮締めで終わってるパターン
2. 過締め(締めすぎ) → ボルトが伸びすぎて逆にゆるむ!
3. 振動や荷重の変化 → 例えば地震やクレーンの揺れなど
ステージ5|試験直結!鉄骨建方と高力ボルト接合まとめ
【鉄骨建方の順序】
1️⃣ 建方計画(クレーンや揚重計画を立てる)
2️⃣ 柱建て込み・建て入れ直し(柱の垂直調整)
3️⃣ 梁の架設(柱同士をつなぐ)
4️⃣ 高力ボルトで本締め(トルク法 or 回転法)
5️⃣ 検査(建方検査・ボルト検査)
【高力ボルト接合の基本】
• ボルト・ナット・座金の3点セット
• 締め方は「トルク法」か「回転法」
• 順序は「仮締め → 本締め → 検査」が鉄則
次回予告|7日目:防水工事の種類(アスファルト・シート防水)
「水は建物の大敵!」――アスファルト防水、シート防水、ウレタン防水…種類が多くて混乱しがちですが、文系目線で“家の雨対策”をわかりやすく解説します!
お楽しみに!