〈番外編4〉マンションの価値を考える〜資産/自分/未来価値のバランス
私は家を購入するタイミングを延ばし延ばしにしてきた人です。
「お家を購入する」=「そこに一生住み続けることになる」という意識があって、その覚悟がなかった…というのが大きな理由です。
そんな私が家(マンション)を購入するに至ったきっかけと、マンション選びの際の、価値の置き方の考えをまとめてみました。
「住み替え」という選択肢
「どこかに永住するより、色々なところで暮らしたい」と思っていた私。
家を購入することはその可能性を断たれることに等しく、気乗りしませんでした。
でもそこに現れたのが、「住み替え」という選択肢です。
「家を買ったからといって、一生そこに住み続けなきゃいけないわけじゃないんだ!」と気づいたのです。
となれば、住み替えたいと思ったときにリセールしやすいお家であることが大切。
(+ローン残債を上回る金額で売れること)
そこで、マンションのリセールの好条件って何?と調べ始めました。
マンションの資産価値
よく言われる視点は以下のようなもの。
●立地が良い
→人気&今後、人口増加が見込まれるエリア
→都心から程よい距離感
→駅までの距離(徒歩10分が目安)
→生活利便性(スーパー、病院、コンビニ等)
●建物
→無理なつくりでない
→災害に強い
→管理・修繕の状態がよい
●需要の高い間取りである
等々、どれも大切ですよね。
しかし、これらを意識しすぎると、自分たちの希望のお家と巡り会えないというジレンマに陥りました。
そこで出てきたのが、自分価値&未来価値、という視点です。
マンションの自分価値
さて、私たち夫婦の理想の条件には、
・緑豊かな場所であること。
(お家の窓からも、木々が見えるとベスト)
・公園が近所にいくつかあること。
・朝、鳥のさえずりが聞こえること。(←主に私の希望)
・まわりに高い建物がない。
などがありました。
こういう物件、駅近で見つけづらいんですよね…。
でも、生活満足度的にはかなり重要ポイント。
マンションの未来価値
この数十年で世の中がどのようになっていくか、私の脳みそでは考えが及びませんが、、
子育て世帯にフレンドリーなエリアであること(保育園がまわりに多い、小学校が近い、車通りが多くない等)も、この未来価値に入るかも?と思ったりしています。
3つの価値のバランスを意識する
まず、リセールの条件にひっぱられすぎると、投資的な考え方に陥り、八方塞がります。
そりゃ、出来るだけお高い金額でリセールできればいいですけれど、そのために日々の生活を犠牲にするのはナンセンス。
マンションは「自分の生活を充実させるための住まい」であり、求めるライフスタイルを送るための手段であるはず。
なので「自分価値」は侮れません。
本には、自分がマンションを買おうと思った「今」が、どのような社会情勢・景気なのか。
これをきちんと認識した上で、資産価値、自分価値、未来価値のどこを優先し、どうバランスをとるか考えて買うことが大切、というようなことが書かれていました。
我々は、と言うと、リセールを意識しつつも、自分価値にも比重を置いたので、駅からの距離は妥協しました。
お金のこと
実際問題として住み替えるとなったとき、再び登場するのが諸費用です。
「仲介手数料」「融資手数料」「登記費用や司法書士依頼費用」などなど、額にして(中古マンションの場合)、物件価格の6〜10%ほど。
もし残債とトントンで売却できたとしても、
最初のマンション購入時に、この諸費用で数百万円は消えています。
さらに利息も払っていたことになります。(低金利時代ではありますが)
そして新規で購入するお家にも、同じく数百万円がかかってきます。
10数年後、私はアラフィフ。
年齢的にローン組めるのか、などとも考えてしまうと、果たして住み替えなんて本当にできるのか謎ですが、、何事も経験ということで…!
皆さんも良いお家が見つかりますように!