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2 #小林製薬 #紅こうじ #サプリメント 問題から学ぶ事 2

#小林製薬 #紅こうじ #サプリメント  問題から学ぶ事 2

 2024年の3月に大きな問題が報道されています。
 小林製薬が販売している紅こうじを使用したサプリメントを使用していた方の体調不良などが発生しているとされています。
 直接的な原因は、不明とされていますが、小林製薬に体調不良の問い合わせの連絡が来てから、公表、市場回収までの時間が、非常に長期間になってしまっています。
 食品を扱っている私たちは、小林製薬の対応から、「他山の石」として何を学ぶべきか考えてみたいと思います。

先に気がつく事は出来なかったのか
 体調を悪くしたお客様が相談した、お医者様から、小林製薬に問い合わせが入っていたとされています。小林製薬の相談室などにも、数件以上の問い合わせが入っていたと思われます。
 私は、大きな疑問があります。
 私がデザート工場にいたときには、毎日、出勤すると、出荷する予定のプリン等のデザートの出荷前検品を毎日毎日繰り返していました。
 サンドイッチ用のフイリングを製造している工場の時には、フイリングを使用したサンドイッチをコンビニで購入し、毎日食べていました。
 ある、ハンバーグ店は、その日使用する食材を加熱調理し、毎日検品してからお客様に調理し、提供していたそうです。
 小林製薬の関係者の中にも、健康診断検診などで、コルステロール値の高い方がいたはずです。私が、関係者でコルステロールが高ければ、率先して毎日サプリを飲んでいたはずです。
 毎日、サプリを関係者の方が飲み続けていれば、一般のお客様より先に、ある日のLOTから、サプリを飲んでいると、調子が悪い事に気がついていたはずです。
 調子が悪い事に気がつき、病院で診察を受けていれば、より早く対応がとれていたはずです。私は、キット社内に気がついている方がいたと信じています。
 カステラなどで、賞味期限切れ間近の商品を検食をした場合、シンナー臭がする場合があります。
 包装資材からの異臭、有機溶媒からの移行などを一般的には考えてしまいますが、シンナー臭を生成してしまうカビが発生し、異臭を起こす場合があるのです。
 この例から考えても、出荷時に異常が無くても、保管中に、カビなどが生成し、異常を起こしてしまう場合があるのです。
 いち早く、先に気がつくためには、賞味期限切れの使用を続けて見ることも、必要になると思われます。
 賞味期限ギリギリの商品を使用していた、関係者の方がいたかどうか、聞いて見たい物です。

検体が保管されているか
 先に気がつく事が出来た場合に、LOT番号毎に、保存検体を利用し、再検査を行うことが出来る事が必要です。
 LOT区分も、原材料LOT、配合LOTなどの必要な区分がなされ、原因追及が出来る、LOT区分が必要です。
 特に、カビなどの要因が疑われる場合、原料、作業環境などの要因分析が出来るLOT管理が必要です。
 検体の保存期間は、症状が現れるまでの期間が必要なので、賞味期限での保管を止めるのではなく、可能な限り長く保管することが必要です。

 あなたの工場の商品で、異常があった場合、一般のお客様より早く異常に気がつく事が出来ますか。
 異常に気がついた場合、要因を探し出すための検体の保管、保管期間は充分ですか。
 要因を探し出す検査設備、要員は充分ですか。
 「他山の石」として再確認されることをお勧めします。


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