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あいまいさを受け入れる

私はあいまいな状態が苦手だ。
物事に白黒つけたがる。
そのほうが単純だからだ。
白いものは白い、黒いものは黒い。よいものはよい。悪いものは悪い。そのほうがシンプルだ。

でも世の中の大半のものは白と黒の中間に位置する。だからそれを白か黒かに分類するには無理がある。
それなのに私は、白か黒かに無理矢理分類しようとするのだ。分別があることではないし、告白するのも本当は恥ずかしい。でも残念だけどそれが私だ。その結果、時として世界が真っ黒になってしまうのだ。

白でも黒でもない。黒寄りのグレー、白寄りのグレー。そういうのを、黒寄りのグレーとして、白寄りのグレーとして、ありのままに受け入れられるようになりたい。そして便宜的に白と黒で語っているが、世界はもっとカラフルだ。

魔法使いの杖があったなら、物事を黒に、もしくは白に変えてしまいたい。そんな願望を持つ。
でも杖をもし一度だけ使えるなら、今の私に必要なのは、現実を受け入れる智慧を授かることなのだろう。

今までの私にとっては、白か黒かに分けるのが生存戦略だったのだろうから、やむを得ない。でも新しい物の見方も身につけたい。一歩ずつでいいから、前に進みたい。

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