バンプの18祭で思い出した話
2023年 3月31日 18祭
BUMP OF CHICKEN 「窓の中から」
久しぶりにテレビの前でそわそわした。
いや、ここ3日くらいはテレビの前じゃなくてもそわそわしてた。BUMP OF CHICKENは、世間一般からみたら弱い、いけないとされるものと友達にしてくれるようなバンドで、そういう意味で最強のバンド。
そんなバンドが、18歳という人生の岐路と思春期と挫折と成功と...たくさんの刺激で溢れかえっている世代と歌うって、何を歌うんだろう。って23歳になった自分も、ワクワクする。
けれど、期待の高まっている状態で聞いて、これじゃないと思ってしまったらどうしようなんて、めちゃくちゃ失礼な事も考えて、が混ざるとそわそわの完成。
で!!!結局そのそわそわは、そのままぞわぞわになって、今、それがガソリンになってこのノートに繋がってくる。
藤くんは、この18祭を、今日で終わりにしたくない。最強の杖にしたいと言っていて、まさに。この18祭という環境を、経験を歌に乗せて最強の杖にしてくれた。歌にできる事って無限だなと思うけれど、それは、歌は歌だけでできているんじゃなくて、それによって思い出される事を脚色して思い出させてくれるもんだからだと感じた。
BUMP OF CHICKENの曲が好きなのもそうだけど、やっぱり歌詞が良い。今回の、「窓の中から」もやっぱり歌詞が良い。たとえば、
痛くない事にした傷に 時々手を当てながら 一人で歌うよ
そんなところにまで目を向けてくれるなんて、手を差しのべれるなんて、、!!!
視野の広くて繊細で、強い人なんだ。きっと。
痛くない事にした傷なんて、もう見なくても良かったり、わざわざ見るたびに自分は弱いんじゃないかなんて思うけど、それを大声で歌ってくれる事に意味があるよね。
生み出してしまった希望を 頷いてくれた絶望を
この表現をきちんと理解するのは、なんかむずいんだけど。なんとなーくイメージでいうと希望も、絶望も、良い面と悪い面がある的な事なんだろうと思う。希望を抱いたはいいものの、現実とのギャップにメンタルやられる。逆に、あの時の絶望に比べれば、今回は大した事ない。お前なら大丈夫っしょ!て絶望くんが頷いてくれる気もする。
俺にもそんな経験があった。
小学生の頃、野球やってた時は片道30分、2Lの水筒持ってグローブ持って、体からはみだすバット背負って自転車漕いで行っていた。今じゃ行くだけで嫌だなんて思っちゃう。けど、あの頃はレギュラーになりたい、なれるという希望を持って、17時に練習終わったら家に帰らず、近くの公園で缶を的にしてボール投げてた。
結果、最後まで声を枯らしただけ。ベンチはね、皆も試合で立ってるからって俺らも試合中2時間くらい?たちっぱでレギュラーより声出して応援するし、攻めの時は、レギュラー帰ってきたらメンタル高めるためにおだてたり、水筒渡したり接待する。そういう事してないと、チャンスが巡ってきた時にお前は熱量がないとか言われて逃すからね。
退団式の日、俺のお母さんは泣きながら
「なんで、うちの息子はレギュラーになれなかったんでしょうか。練習も1人で遠くまで行って、練習終わった後も素振りしたり、ひとりで壁当てしたりしてたのに、悔しいです。」
と言ってくれた。
そのあと監督に、
「お前がそんなに頑張ってるなんて知らなかった。でもな、お前を試合に出すのは怖かったんだよ。野球のルールや戦略を知らないから。」
これが絶望。
っていうには大袈裟?かもしれない。
とにかく、頑張ってたけど、その頑張りはいくらしてもレギュラーにはなれなかったんだって知った。
それなら、そうと言ってよ!!!
いや、多分言ってたんだとは思う。人の話を聞かなかったから、こういう事になっちゃう。
で!BUMP OF CHICKENのこの曲を聞くと、そういう過去を忘れようとするんじゃなくて、きちんと大切にあったことを認めつつ、受け入れてくれる。
これが、BUMP OF CHICKENの好きなところなんだけど、どの曲聞いてもこのマインドは大体ある。ネガティブな事も真正面から受け入れて役割を与えてくれる。
これは、めちゃくちゃPR的思考だなーなんて考えながら。