2025年度注目の美術展
2024年もあとわずか。
という事で美術館が来年開催する企画展が出揃っておりますので、
個人的な注目美術展を紹介していきます。
まず美術展市場的には客が呼べる目玉はゴッホでしょう。
2025年はゴッホリレー祭りです。
大阪市立美術館で『ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢』
神戸市立博物館で『大ゴッホ展』
ポーラ美術館で『ゴッホ・インパクト(仮)』
『ゴッホ展』→『大ゴッホ展』→『ゴッホ・インパクト』という
まるで映画『ワイルド・スピード』シリーズの邦題のような三段活用です。
日本人はゴッホ好きね~。
さてゴッホは勝手に盛り上がるので放っておいきます。
次から個人的に行きたい、気になる美術展を紹介しますが、東京中心の美術展である事と東京の会期と会場しか記していない点をご留意ください。
| そろそろコルビュジエ先生の絵画を堪能しに
パナソニック汐留美術館
25年1月11日~3月23日
これまでル・コルビュジエといったら建築やファッションアイテムとしてのジャケットにしか注目していなかったのですが、絵画作品を少し見てみると構造化された中でシュールが匂う作風で気になっていました。
| ルドンで少しダウナーな気分に
パナソニック汐留美術館
25年4月12日~6月22日
大好きなルドンです。暗いトーンの中にどこか哀愁と可愛さがあるルドンが好きです。東京ステーションギャラリーや三菱一号館がルドンの雰囲気とマッチするのですがコルビュジエに続いてお世話になりそうなパナソニック汐留美術館で堪能してきます。パナソニック汐留美術館はやはり明るすぎてハイライト加工でオートフォーカスされるような汐留のムードが好みではないのです。
| ミロをこの機に見ろ
東京都美術館
25年3月1日~7月6日
カンデンスキーやパウル・クレーのような作品群の中の一部として見ていたジュアン・ミロですが、このようなスピンオフ(失敬!)企画でもないと腰を据えてミロをじっくり見ることなんてしないので。『ミロ展』だなんてなんの捻りもないタイトルがトビ(東京都美術館)らしい?!
| 実は先駆者クリント
東京国立近代美術館
25年3月4日~6月15日
先ほどのようにカンデンスキー、パウル・クレー、モンドリアンと一括りにしがちですが、実は彼らのパイセンで先駆者のようです。失礼しました。先輩の一挙手一投足をしかと目に焼き付けます。アクセスが悪く休日は周辺に何もない東京国立近代美術館ですが近年はイベントに力を入れています。
| 白の語り部ユトリロ
SOMPO美術館
25年9月20日~12月14日
大人しめの風景画ですが白いフィルターを掛けているユトリロさん。小品ばかりの印象ですが一目でユトリロと分かる作品ばかりかと思います。小雨の降る夕方にしんみりと行きたいですね。
以上です。
ゴッホを除くと中々渋めのラインナップですが、2024年度に見た作家混合や美術館混合の大型企画と違いアーティストに集中できる美術展が揃っているかと思っております。