”さらば青春の光”は令和の”水曜どうでしょう”である
少し前のお話ですが
お笑い芸人”さらば青春の光”の森田哲也 氏 主演映画の
『大阪古着日和』を鑑賞しました。
映画自体は面白いのか、面白くないのか、
よく分からない時間が淡々と進んでいって結果として全部見れました。
映画作品単体の質というよりもこれは”さらば青春の光”という商品価値が
ここ数年米ドルばりに値上がりしており、
”さらば”株価チャートが右肩上がりの最中での
一商品として見てみるといいでしょう。
もしも”さらば”が何だか良く知りもしない人が『大阪古着日和』を見ると
右から左に流れてしまう映画だと思います。
今回はさらば青春の光について書いていきます。
| さらば青春の光の人気
”さらば”の単独ライブはチケットの倍率が高く
コスパのよいアクリルキーホルダーを売ってもすぐに売れてしまい
あまつさえ、森田の相方である東ブクロが
学生の頃に書いた卒業文集を寄せ集めただけの物を
ご大層な装丁で書籍化したものが〇千円で購入されるのである。
さらば株暴騰もいいところである。
そんなさらば青春の光はやはり自身のYOUTUBEチャンネルで
マーケットが広がったと言っていいでしょう。
私もさらば青春の光は知っていてキング・オブ・コントや
27時間TVで少し知っていました。
ベビーブームのように第〇次お笑いブームが巻き起こる中の
芸人さんの一角程度の認識でしたが、コロナ禍においてたまたま
彼らのYOUTUBEチャンネルに辿りつき面白さに触れました。
当初は只々、ゲラゲラ内輪の企画を繰り返す様にも見えましたが
この雰囲気何かに似ているなと思いました。
| さらば青春の光と水曜どうでしょう
・やたらと前に出てくるスタッフ陣
・計算された設計ではなく、現場でのアドリブ重視の進行
・視聴者、ファンを巻き込んだイベント
そう、この感じ”水どう”だよね?!
私も学生時代にリアルタイムでハマっていた
北海道テレビローカルの深夜番組。
”水どう”を見ている感覚に近いものを感じました。
さらばのYOUTUBEも回を重ねて見るごとに
スタッフ陣のキャラクター性が分かってきて、
声だけの認知だったのが、輪郭、身体のフォルムと
だんだんとくっきりしてきて、今では顔のディテールまで分かります。
ただのオッサンたちなのに。
一緒の空間を過ごしてきたような感覚で親近感が湧くのです。
水どうだと、一緒にロケバスの中にいる気分。
さらばだと、一緒に五反田の秀和レジデンス室内にいる気分。
になってくるんです。
ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、とんねるず、ナインティナインの
ようなお笑いスター達のようなTVサイズではなく
スマホの小さい画面越しで見る”さらば青春の光”。
この敷居の低さ、等身大感が身勝手な親近感を抱くのではないでしょうか。
失礼ながらガチャガチャした典型的な関西人顔の森田哲也。
女性スキャンダルだらけの下半身ダダ洩れの東ブクロ。
完全ではない不器用さ。馴染みやすい雰囲気も相まって
さらばマーケットの株主達は
さらばがTV番組に出ると応援するし
映画に主演すれば劇場に行くし
ビジネスジャーナルに取り上げられると
ビジネスマン森田の才覚を褒めます。
知らず知らずYOUTUBEで一緒に歩いてきて
小さな川の流れのようだったのに、いつの間にか大海に出ている。
”さらば”ファンは、このような飛躍を自分事として喜べるのだと思います。
そんなさらば青春の光は、ネタ振りや条件設定を丁寧に説明した後に
ルールを破るコントが漫才が得意です。
確かにバラエティ番組やトーク番組のような
相手が投げるボールに対して反応する
瞬発力を活かしたスタイルは余り得意ではないような印象です。
どちらかというと道具の準備もライン引きも自分でしっかり
やった上で盤面を自分で回す方が、
自由奔放に伸び伸びプレーしていて、見ていて安心感があります。
さらば青春の光も中堅に達するキャリアなので
今後の展望としてはプレイヤーだけでなく企画屋、プロデューサーといった
方面で活躍できるのではないでしょうか。
かつての水曜どうでしょうが、一生青春の修学旅行をやっていたのに対して
さらばは、いずれプレイヤーから去り、別のプレイヤー達を活かす
役回りになるのでしょう。
さらばが考えた設計で複数のプレイヤーが動く事仕組みが出来上がれば
ザ・森東の売上も200那由他3万円となり上場ですね。
| さらば青春の光 おススメのYOUTUBE企画
そんなさらば青春の光のYOUTUBEのおススメコンテンツを少し紹介します。
さらば青春の光のYOUTUBEチャンネルは東ブクロへのドッキリで伸びたと言っても過言ではないです。
ブクロへのドッキリはバイクや車を黙って金ピカに塗装するといったものや
最近でもブクロの財布からお金を盗むといったものまで様々です。
TV番組におけるドッキリ企画は万が一の事故を防ぐために
一応計算された構成があるのですが、さらばのドッキリは
仕掛ける側も結末がどうなるのか分かっていない
綱渡りの状態で、そのハラハラが面白、楽しい。
その最たるものが東ブクロに黙ってGPSを仕掛け追跡するという企画です。
森田哲也が学生時代に組んでいたヒップホップユニットの音源を聞くという回。どことなくノスタルジーで共感を生む訳は、未だ何者でもなく、伸びしろしかない青春を、小っ恥ずかしくも、甘さが許される時代をこじ開けるタイムマシンの様です。
「アイドルになりたい」「漫画家になりたい」「お笑い芸人になりたい」等と妄想してノートに殴り書きした事が少しでもある方は共感できる筈です。
以上のYOUTUBE企画を見て貰えれば分かるようにさらば青春の光は
自分たちでルールを設計して、その中で伸び伸びとプレーした方が
生き生きとするタイプのコンビなのです。