育てるフランス/セントジェームスの経年変化
個人的に大好きなカットソーである
セントジェームス。
メイド・イン・フランスに
こだわり続けているブランド。
ボートネックのボーダーが有名ですね。
今回は長く愛用したセントジェームスが
どのような変化を遂げたのかを
レポートします。
|セントジェームスとは
その前にセントジェームスを全く知らない方のためにオフィシャルサイトのテキストを原文ママ引用しますね。
ということらしいです。
個人的な印象ですが、セントジェームスを着ている人は二子玉川付近にいる子育てママや
目黒辺りを歩いているマダムが着用している印象です。
私が所有しているセントジェームスはすべて無地でウェッソンを4枚。ピリアックを2枚。
ウェッソンとピリアックって何のこと?
という人もいると思いますが
商品のシリーズの名前です。
それぞれ生地がまったく違っていて
お肉に例えると
ウェッソンは牛肉ステーキ。
ピリアックは牛タンです。
分かります?!
ウェッソンは生地の厚みがしっかりあるからこそ生地の縮みや色の退色の変化が楽しめるのです。
ピリアックは薄手ではありますが、非常に柔らかなタンのようなトロミがあり上品です。
|サイズの変化
今回比較するのは定番のボーダーではなくウェッソン 無地のマッドブルー/MAD BLUEです。
私は身長176cm 体74kgでウェッソン、ピリアックともにT6サイズを着ています。T6サイズは日本規格でいうとXL程度でしょう。
約4年着用したマッドブルーと新作のマッドブルーを見比べてみると面白い変化がありました。
計測した結果は次の通りです。
4年着用 新品
着丈:69cm | 72cm
身幅:53.8cm | 54cm
袖丈:57cm | 59cm
生地の縫製からか縦の縮みが目立ちますね。
ウェッソンは元々、海上作業を想定しているため袖が9分丈ですがさらに短くなり腕時計が初めから見えている状態となります。
また着丈は3cmも短くなってますね。
着丈部分のあるあるですがウェッソンの生地が癖づき丸まる事が多いです。
あとはボートネック特有の広がった首回りですが、4年も着用するとさすがに首回りの生地が広がってきます。
以上のような変化は一見駄目な点として受け取られそうですが、実は生地の縮みや広がりは、着用している本人の体格に馴染んできて
生まれる変化でもあるので、ルーズな変化も含めて着心地が良くなります。
|色の変化
次に色の変化です。
今回比較しているマッドブルーは元々は写真のように鮮やかな青でしたが、4年も経過すると白ばんだ青になります。
次の表現がどれだけ伝わるか分かりませんが
元々が藍色だったのが空色になります。
アーティストでいうとイヴ・クラインのブルーがピカソのブルーになります。
当たり前ですが着用者の生活習慣に沿った変化で白ばむ箇所が、リュックを背負う、肘をつく、袖を捲るといった生活スタイルが少し垣間見れる変化をするのが良いところです。
今回タイミングよく同じカラーを新品で購入することが出来ました。
マッドブルーはシーズンカラーなので
現在は手に入りにくいのですが、タイミングよく購入することができこのような比較が可能となりました。
セントジェームスは新品の時は上品に、そして経年変化によりルーズに着ることも出来るので
長く愛用できる間違いのないアイテムです。