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CS大阪予選ベスト8 イワンコフデッキの解説と取り組み方

はじめまして。
普段は愛知県でワンピースカードをasu.(@asu_onepi)という名前でプレイしています。

11月23日チャンピオンシップ2022大阪予選で
ベスト8という成績と本戦出場という結果を得ることができました。

使用デッキのイワンコフを選択するまでの過程と調整方法や各対面で意識していきたいこと、採用カードとその他のカードの考えについて解説していきたいと思います。
是非見ていってくださるとうれしいです。

自身のことを紹介させていただくと、元から原作のONE PIECEが好きで
9月にとりあえずカードを買ってみようということではじめました。
そこからカードショップでのスタンダードバトル、フラッグシップバトルに参加しているプレイヤーになります。

また余談ですが、イワンコフというデッキ選択に個人的な思いが今はあります。元々勝ちたくて練習をやっていたので、強いデッキを握りたいと思うような性格です。なので好きなキャラはいても決してそのキャラだけしか触らないということはありません。
初見で見るとイワンコフというデッキはイワンコフからルフィ引いての運ゲーだと見受けられるようで言われることも多々ありました。ですが原作でのイワンコフの名シーン「奇跡は諦めない奴の頭上にしか降りてこない!奇跡ナメんじゃないよォ!」と同じくこのデッキには自らの意思でデッキを掘り(カマーランドや過剰カウンターで手札を減らす行為)次の行動へ繋げるという目的の元、デッキコンセプトを意識しました。一見捨てる行為が良し悪しの時もありますが、リスクを負わなければ勝てない試合もあります。またその引けないリスクを切り抜けるためにキーカードは全てフル4投入です。奇跡は降り注ぐものではなく、自ら掴み取る、またそのために行動や努力をしている人に奇跡が意図的にくると思っています。


1.デッキ選択と練習

結論から説明すると今回大阪予選でイワンコフを使い、
予選7-1、決勝トーナメントベスト8になることができました。

10月28日に公式が頂上決戦の全てのカードリストを掲載した段階で
全て8枚ずつのプロキシ(カラーコピー印刷)を作成致しました。
もちろん大会やカードショップで使う予定ではなく、内々での練習で使用感を知りたくて作成しました。

今回の調整ですが、同じ大学に通っているカードゲームをやっている知人や共通の知人に協力してもらい調整を重ねました。
大阪予選に参加できないのに一緒に練習してくれた方、カードショップ等でフリーをしていただけた方本当にありがとうございます。

当初は黒スモーカーに注目していて、10月28日から11月4日までは黒スモーカーを調整していました。

左:自分    右:対面

カードショップ内での練習では難しいですが、知人との対戦や自宅等での練習では、自分の成績はスプレッドシートに記録するようにしていました。
これは客観的な成績を知りたいのと、実際に自分が選択するプレイでどのデッキが勝率が高いのかなども視覚的に知ることができるため、やっていて良かったです。

最初に黒スモーカーを調整していて実感したのが
①サーチがないことの不安定さ
②不利なデッキの多さ
この2つが上げられると思います。
有利不利については人によってさまざまな考え方がありますが、黒スモーカーは赤には不利、緑系統には五分だと考えていました。
緑系統(きんえもん、キッド)に対してはしっかりと必要カードが揃うことができた場合黒が勝利することができますが、サーチカードがないことでの不安定さなどから自分は安定して7-1をするのは難しいのではないかと考えて一度自分の中で環境を整理することにしました。

・環境予想(11月5日時点)
Tier1
きんえもん 緑キッド
Tier2
赤ゾロ 紫カイドウ 黒スモーカー

11月5日時点ではこのように考えていて、きんえもん、緑キッド、赤ゾロを中心に練習をはじめました。
基本的に1日最低20戦以上はプレイし、もちろん時間があるときはそれ以上にプレイ時間を確保するようにしました。
カードゲームの経験があまりなく要領が良い方ではありません。
現段階での経験値と才能の低さを練習量でカバーしようと思い、練習の量と質を重視するようにしました。

大学生で比較的授業に空きがあるというのも噛み合って長時間の練習時間を確保することができました。
一人でいる時は自宅での一人回し、知り合いの時間が空いているときは対面やカードショップでの練習で削れる時間、睡眠、食事、娯楽(カードゲーム以外)をひたすら削っていきました。

食事の時間もなるべく練習できるように簡単に作れる食事や片手間に食べれるものを重視し、長時間の練習に耐えれるようにエナジードリンクやコーヒーなどのカフェインを大量に摂取していきました。
計画では大会一週間前まではとにかく睡眠時間を削り、一週間前からはコンディションも整えるために、最低5時間睡眠を取るようにしました。
余談ですがこの期間ニキビがかなり増えました…笑

・環境予想(11月16日時点)
Tier1
赤ゾロ 
Tier2
きんえもん イワンコフ 緑キッド
Tier3
紫カイドウ 黒スモーカー 赤緑ロー

自分の中では環境予想はこのようになっていました。
この時期になると自主大会で上位での赤ゾロの活躍も目立っていて
環境的に少し赤ゾロが抜けているかな?と思うようになりました。
ここまできんえもんの練習を中心に行っていましたが、自分のプレイでは、きんえもんは決して赤ゾロに有利ではない、おそらく五分程度と考えました。

最終的なデッキ選択をする上で考えたのが、世間的な各デッキの相性表だけでなく、実際に自分のプレイスタイルやレベルで相性がどうなるのかというのを意識していきました。
環境的に赤ゾロが強く、自分でも使うデッキの選択肢としては自分のプレイ込みで、ミラーに勝てる前提で赤ゾロを選択するのか、もしくは赤ゾロに五分以上に戦えるデッキという考えになりました。

きんえもんはミラーの回答が正直あまり掴めなくて、ミラーで大きく勝ち越すことが難しいと感じた点、使用率が高いことからミラーが多発することが予想できることから候補から抜けていきました。

スプレッドシートで各デッキの確認をしていたところ、イワンコフを使用しているときに対赤ゾロ、対緑系統に一定の勝ちを取れていることがわかりました。また、イワンコフは赤ゾロやきんえもんほど数が多くなく、対戦相手も慣れていない可能性があることも考えました。
このことから大会一週間前にイワンコフを大阪予選で使用しようと決めました。

・大会一週間前の練習
大会一週間前になり本番を想定した練習をするようになりました。
大阪予選で優勝するには、予選8回戦を8-0もしくは7-1、決勝トーナメントを5回勝利する必要があり、合計13回戦を戦う必要がありました。
より大会形式に近い練習をするために13回戦をワンセットで練習するようにしました。
また予選は時間切れ両者敗北になってしまうこともあり、残りの一週間は全試合で30分を計るようにしました。

一人回しで練習するときは試合を録画し、気になった部分は復習できるようにしました。対面で練習するときはプレイヤー2人+3人目の神視点の人にプレイの分岐や気になる部分をメモしてもらい、試合終了後に3人(3人以上もあり)で検討を行うというのを繰り返しました。

13戦1セットの練習については
赤ゾロ→きんえもん→黒スモーカー→イワンコフ→青ドフラ→赤緑ロー→紫カイドウ→最初の赤ゾロに戻るというセットでひたすら練習を繰り返しました。
意識していたのは負けて悔しくても連続で同一マッチはやらず、多くのデッキタイプと対戦することを一週間前の練習では意識していました。

・練習についての考え方
練習での考え方についてですが基本的に2つの考え方があると考えています。
①質を重視する練習
②量を重視する練習
正直人よりカードゲームの才能が特別あるとは考えていません。
実際に練習でも負けることが多く、自信がなく不安に思う夜もありました。
この練習方法であっているのか、多くの人が手伝ってくれているのに負けたらどうしようと考えて不安な夜もありました。
量は質に変わるという言葉がありますが、この言葉を信じています。
正直な話カードゲームが好きかと言われると普通だと思っています。
それでも勝ちたくて、周りの人に恩返しがしたくて本当に寝不足で吐いてしまうまで練習を繰り返すと、実際に最初はわからなかったことや見えなかった択がわかるようになりました。
そのことからとにかく量を重視するという練習方法で臨みました。

また知人からスタンダードバトルの結果やデッキ分布を教えてもらい、自主大会の結果とも照らし合わせて、自分の環境予想が間違ってはいないということもあり、イワンコフというデッキを選択しました。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
ここからは有料となります。
実際に使用したデッキリストや各カードの採用理由
候補カードと不採用理由、各対面での有利不利や意識すること、マリガンの考え方等を記載していければと思います。
またこのnoteの収益は調整を手伝ってくれた知人へのお礼の食事などに使わせていただければと考えています。

2.使用デッキリスト


デッキリストの作成にはMokeyMokey様を使用させていただきました。
https://mokeymokey.com/simulator/deck

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