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3.5環境白ひげのデッキ解説と取り組み方【店舗大会優勝】

記事の中身を更新してます。当初と考えが変わった部分など少しずつ更新していきます(4/18)
最新レシピを追加(5/7)

初めまして!普段は愛知県でワンピースカードゲームをプレイしているasu.(@asu_onepi)と言います。
今回はモビー・ディック号カバジが禁止カードになった初日の4/1に店舗大会で優勝することができました。

私自身が店舗予選で優勝、構築を共有した1人も店舗大会優勝、1人が4-1で3位と高いアベレージが残せたと思うので、なぜモビー・ディック号が禁止になっても白ひげを使うに至ったのか、どのような練習をしてきたのか、デッキ解説、各種カードの採用理由、各マナ帯での動き等解説していきたいと思います。
是非最後まで読んでいってください。

・はじめに

話は少し前に遡りますが、2/19のチャンピオンシップ本戦で3-3の予選落ちをしました。
正直私はとても緊張する性格で、配信卓は手が震えて頭の中が真っ白になるほど緊張しました。後日談ですが、本戦の2回戦の配信ではスタッフの方に配信を断ることができないかを相談したほどです。

本戦配信卓でも致命的なプレイミスをしてしまい、今でも本当に後悔しています。
本戦が終わってからワンピースカードをやめようかとも一度は考えました。
時間もお金もかなりの面をコストとしてかけました。
カードゲームに多くの時間を割いたことで、友人と疎遠になったり、プライベートがかなり疎かになりました。それでも結果を残せなかったことは当時の私にはかなりのショックでした。

本戦が終わってからは気が抜けてしまい、しばらくワンピースカードを触っていませんでした。
人生で一番悔しい気持ちでした。色々と考えましたが、ここで負けたまま終わるのは違うと思い、ここから一年本気で2023シーズンのチャンピオンを目指すことにしました。
本気でチャンピオンを目指すというのは自分の中では多くの事を犠牲にすることになります。それでも本気で勝ちたいと願い、覚悟を決めることにしました。

本気で勝つ為に自分の使える時間をほぼ全てワンピースカードに使いました。
まず自分の弱点は何なのか、どのようにすれば改善するのかを考えました。
まず、メンタルが弱いこと。さらには記憶力がいい方ではないのでどのようにすれば頭が良くなるのかなど自己分析から始めました。
具体的には睡眠の質の上げるにはどうすればいいのか、本を読んで学び、脳に良い食べ物はなにかを調べ食事の制限も始めました。
運動が脳に良いということも本で学び、自分でもどのような運動が脳の活性化に働くのか、メンタル強化にはなにが必要なのかをひたすらに調べ学びました。

こんな本や
こんな本も読みました

そんなことをしてカードゲームに意味はあるのかと考える人も多くいると思います。自分でもこれが正しい時間とコストの使い方か分からなく悩む時もありました。それでも化け物だらけのこの界隈で自分が勝つには、人がやってないことをやる必要があると考えました。
自分は天才でもないし人より優れている部分も特にない人間です。練習でもかなりの数負けています。
そんな自分が化け物だらけのこの世界で勝つ為には他人がやってないことで差を付けないといけません。

私は運動をするのも特に好きでもないですし、美味しいご飯やお酒を飲むこと、ショッピングやオシャレも大好きです。
全てを制限して練習とそれにプラスになることを試行錯誤する毎日は気が狂うんじゃないかと思う日もありました。
それでも、それを加味しても勝ちたい、もうあんな悔しい思いをしたくないというのが一番にあり日々練習を続けています。

正直こんな事をやってもすぐに結果が出る保証はありません。
ですがいつか自分にチャンスが来た時のために、そのチャンスを自分の手で掴める準備を続けていきたいと思います。


・環境調査

3/17に公式からモビー・ディック号とカバジが禁止にされるという発表がありました。

白ひげには大打撃

自分達の中ではモビー・ディック号については強すぎるので近いうちに2枚制限などの対処がされる可能性があるとは考えていました。
(バンダイ社のカードゲームは規制カードなどがある為)
禁止になるとは考えておらず、急な出来事で驚きを隠せませんでした。
4/1から店舗予選が始まるということ、店舗予選は倍率がかなり高くなることが予想でき、期間の間で一度しか参加できないということも予想できました。
一度の参加で最速で店舗大会を抜けるために、調整を開始しました。
余談ですが、チャンピオンシップ本戦で負けて悔しかったということもあり店舗予選では一店舗目で絶対優勝すると決めていました。

とにかくモビー・ディック号が禁止になり、環境がどうなるのか、各相性はどうなのかというのを調査することにしました。
基本的は3人から4人多い時には6人ほどが集まり、ひたすらに対戦を繰り返しました。

一日最低20戦以上を目標に最初はひたすら数を進めました

とにかく最初の数日は数を重視するようにしました、今まで3弾環境は白ひげしか使っていなかったこともあり、モビー制限後の環境はどうなるのかを意識しながら対戦をこなしました。
4/1からの店舗予選まで時間があるということもあり、体調を崩しても治すまで時間があると考え、睡眠時間を一日4時間に削ることにしました。徹夜でのプレイでは効率とプレイがぶれると考え、4時間の睡眠を確保し、残りを練習時間にあてました。

基本的には3人を作れるときは第三者視点を1人用意し神視点から試合後に指摘。
2人での対戦となる場合は対戦終了後に必ず感想戦を行い、気になる部分は動画で確認するようにしました。
対戦動画の撮影と対戦成績の記録は感想戦の問題点やその試合での分岐点を明確にするためにも自分達の練習では必須でした。
実際に動画やスプレッドシートでの対戦記録を管理した場合とそうでない場合との練習では質に大きな差を感じたので個人的には環境を作れるのであればおすすめです。手間はかかりますが言語化しながらプレイすることは、それだけ大きな恩恵があると感じました。

・環境考察

4/1以降の環境考察としては白ひげ環境からの変化というのが一番にありました。
白ひげが強い環境で、その対抗策として火達磨型の赤ゾロが出てきたというのが4/1以前の環境だったように思います。

白ひげが環境を支配したことにより、環境で勝ちにくかったデッキの筆頭がカタクリになります。

カタクリお兄ちゃん

豊富なトリガーとリーダーのトリガー確認+7000アタックで安定して盤面を序盤中盤に並べつつ大型を相手に押し付けることができます。

トリガーペロスペロー展開などからシャーロット・リンリン(7コスト)カタクリ(8コスト)シャーロット・リンリン(10コスト)などの大型アタッカーに繋げる動きがとにかく強力なデッキで、相性不利だった白ひげがモビー・ディック号の禁止によりパワーダウンしたことが環境で一番使われる筆頭デッキになっていると考えています。
白ひげに相性が良いとされる赤ゾロに有利というのもカタクリが環境的に数を増やす理由にもなっていると考えました。

4/1以降の環境はカタクリ、赤ゾロを中心に少し数を減らした位置に白ひげがいるという環境になると予想しました。

カバジが禁止になったものの、不利だった白ひげのパワーが下がり、ナミも数を伸ばすことが予想される。

ナミ結構な時間練習しました

ただ個人的にはナミの評価は低く対戦相手の練度に依存するデッキというのが印象でした。
例えばカタクリを使っての対ナミだと基本的にライフを取られることはないので、スムージーの効果でライフを手札に加えつつ、パワー+2000することや、リーダーカタクリの効果で見たカードがトリガーだった場合裏に送り、シャーロット・リンリン(10コスト)の効果でそのライフをトラッシュに送ることで相手のトリガーを使わせないなどの動きが対ナミでは強力になる。

赤ゾロは対カタクリではトリガーによっては難しい部分もあるが、白ひげ、ルッチ、エースと多くのデッキに有利を取れるデッキとなっている。
赤ゾロは強力なデッキではあるが、今のワンピースカードの環境でプレイが一番難しいデッキだと自分は考えていて、自分で使うとしても相手に使われるとしても多くのプレイヤーが最大値を出すのが難しいデッキだと感じています。

そんな中で赤ゾロを強く使えるのは一部のプレイヤーに限ると考えていて、カタクリが最大勢力と予想していることから選択するには難しいデッキになると考えています。

3弾で追加されたリーダーの多くのリーダーは(カタクリ、リンリン、エース)
ライフを手札に加えるという白ひげのリーダー効果と相性が悪く、それはモビー・ディック号が禁止になって白ひげがパワーを落とした今の段階でもキツさのレベルが変わっても不利なデッキが多いことには変わりがないと予想しました。

新環境はカタクリ、赤ゾロ、白ひげの3つのデッキタイプが中心になると
予想できます。

・有利不利と関係性

前提として有利不利の相性を決めるには同等レベルのプレイヤーとの対戦を重ねて決める必要があると考えています。
そこに実力差があるとどうしても正しい相性ではなく、プレイヤーの質が関わってくると考えています。
自分達の調整でもそこを意識して有利不利の確認を行いました。
3/17から3/29までのスプレッドシート内の対戦データと調整した数名での議論を行い、自分達の中ではこのような相性表となりました。

・赤ゾロ

有利
ルッチ エース 赤緑ロー
五分
白ひげ
不利
カタクリ 

・白ひげ

有利
カタクリ 赤緑ロー
五分
赤ゾロ エース
不利
ルッチ

・エース

有利
赤緑ロー
五分
白ひげ
不利
赤ゾロ カタクリ ルッチ

・青ナミ

相手が正しいプレイをしてきた場合、基本的に多くのデッキに不利

・ルッチ

有利
白ひげ
五分
エース 赤緑ロー
不利
赤ゾロ カタクリ

・カタクリ

有利
ゾロ ルッチ エース
不利
白ひげ 赤緑ロー

相性はこのように自分は考えていました。
もちろん人によっては別の考え方があると思いますが、私たちが対戦の結果を記録したデータと主観ではこのような相性表となりました。
またサンプルデッキを組むにあたりルッチはひらいさんのnote赤ゾロはナツメさんのnoteを参考にしました。

https://note.com/keisuke5252/n/n122df4004936
ひらいさんのnote

https://note.com/20016797/n/n34a20e343c89
ナツメさんのnote

・デッキ選択

これらの相性表を踏まえて3/29にデッキを選択する必要があると考えていました。デッキを決めて3日間でデッキの練度と各対面の理解度を集中的に上げる必要があると考えたからです。
3/29からは白ひげを中心に練習を開始しました。

白ひげを選択した理由としては、環境の中心はおそらくカタクリと赤ゾロが中心になると予想していたからです。
その中でもカタクリが最大数になると考え、そのカタクリに安定して勝率を出せる白ひげは自分達の中で第一候補となりました。

また白ひげはルッチ対面が不利にはなりますが、カタクリと赤ゾロが中心の環境でルッチが選択されにくいというのが白ひげには追い風だと考えました。

練習方法としては自分が白ひげを使い対面に赤ゾロをつかってもらい、先攻後攻1回ずつ対戦を行い、次は自分が赤ゾロを使い対面に白ひげを使ってもらい先攻後攻1回ずつ対戦というのを1セットとしました。

赤ゾロ→カタクリ→エース→ルッチ→赤緑ロー→白ひげ→ナミ
というように様々なデッキと対戦できるようにひたすら白ひげVS何かのデッキというセットをひたすらに繰り返しました。

疑問に思ったことはどんな些細なことでも共有するを徹底し、自分の考えのアウトプットと相手の考えの考察というのを繰り返しながら対戦を重ねました。
今回の練習ではこのアウトプットというのを重視しました。
自分の考えを頭の中にとどめておくだけでなく、言語化することでより考えが整理しやすくなると実感しました。人と話すって大切ですね。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
ここからは有料部分になります。
有料部分では使用デッキの解説と各カードの採用理由、不採用カードとその理由、各対面での考え方など解説できればと思います。
noteの売り上げは大会の遠征費で使わせていただきます。


・デッキリスト

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