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ハッピーバースデー

つらつらとたわいもない話を、誕生日から一日経ってようやく書き始めている。

この一年は早かった、あっという間だった。だんだんと自分が大人に近づいていくのを実感する。そんな一年だった。
もう17歳になってしまった。社会的な制約があるせいであまり実感が出来ないが、もう私は子供では無いのだなというふうに思えてくる。身体はだんだんと大人と同じようになってきたし、精神的な面でもそうだ。

子供のときにみた17歳というのは、幾分大きな存在に思えた。高校生、たった漢字3文字の響きがどこか遠い存在で、いつか来るけれどまだ先のことだろう。そんなふうに思っていた。
しかしながら、時は早いもので、私はもう17歳となってしまったし、来年の今頃には18歳になっている。怖いものだ。

高校生のいまは、はやく大人になりたいな。なんてことを思っている。けれども、大人になった私はおそらく、子供になりたがっているであろう。
子供の無邪気さはすばらしいものだ。知りすぎた大人たちは社会に対する失望を拭いきれないし、その無力感に伏せることしか出来ない。
結局のところ、人生のなかで、もっとも好い季節ってのはやはり"こども"のころなんじゃないか。
まあ、私はもうソレには戻れないし、いかんせん大人への階段をだんだんとのぼりつつある。

ただやはり、ひとつ言えるのは、そんなこと考えずに今を懸命に生きることなのだろう。
過去は変わらない、その過去に意味を与えることが出来るのも私自身だ。
おそらく、私は己の過去に縋りたくなる日が頻頻とやってくるであろうし、責任を擦り付けたくなる日がやってくるだろう。ただ、そこはひとつ立ちどまりそのときの私をいくつか認めてやりたいものだ。
それが子供ではなく大人になった私の成長なのであろうし、大人というものなのだと思う。

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