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『兵庫自己愛事件(自己愛県政編)』

1.はじめに

ここまで筆者は委員会を批判的に見ていた。法律・心理学・精神医学に関する素養に欠け、自己愛人事の問題を公益通報者保護法に囚われ矮小的解釈をしていたからだ。それが告発文書に囚われ問題定義・取組方針を誤る原因になった。結果的に、効果が無い無駄な時間を費やしたと思う。さはさりながら迂遠な取り組みでも、回を重ねる事で、一定の成果を挙げることもできたとは思う。着実な成果の例として一つ挙げておくと、『兵庫自己愛事件(パワハラ編)』で触れたように元県民局長から「人事委員会への不服申立てを行っていない理由について」を引き出した事だ。これから委員会は、県議会に調査報告書を提出することになる。それが県議会に県政正常化に繋がる一歩になると良いのだが。筆者は、この辺で私なりに解釈した現在の自己愛県政の問題に対する認識を、まとめておきたい。

2.令和6年12月25日 文書問題調査特別委員会(第15回)

兵庫県議会>特別委員会>文書問題調査特別委員会>審議事項>令和6年12月25日

https://web.pref.hyogo.lg.jp/gikai/iinkai/index/tokubetsu/bunsho/shingi/documents/bunshoshiryou061225.pdf

<引用開始>
1 聞き取り調査 及び書面調査 について
2 本日の証人尋問の進め方 について
3 参考人招致
4 証人尋 問
5 そ の 他
<引用終了>

参考人は、内部通報の意義、内部通報制度の意義・現実、歴史、論点といった公益通報者保護法に関する説明。

片山安孝元副知事から「委員会秘密会から人権(証人の名誉権)に関わる情報が県議会議員を通して報道機関に流れているという疑義、情報管理はどないなっとるんやと抗議」が言上され、奥谷謙一委員長が後日対応を返答。

維新委員は、片山安孝元副知事から疑惑返しを誘導する質問で、委員会に新たな調査テーマを与えようとしているのは何なのだ?委員会の目的を外れ、混乱させ、陰に陽に委員会を破壊しようとするスパイ疑惑。

公益通報者保護法の傷、自己愛人事にたいする追及の甘さを片山安孝元副知事に突かれて、悪用された。

片山安孝元副知事、斎藤元彦知事、二人の自己愛性人格障害者が、自己愛理論で自己正当化、自己愛応答で自己愛防衛に徹し、これまでの疑惑に否定的態度で応じた。「自分は絶対に悪くない、間違ってない。悪い、間違っているのは他人。」という自己愛絶対主義思想が底流にある事に気づいてもらえただろうか。

【兵庫県議会】令和6年12月25日 文書問題調査特別委員会(百条委員会)

斎藤知事はもうダメ。百条委員会で暴走する知事と片山前副知事。安冨歩東京大学名誉教授。一月万冊

”暴走”と評されたけど、NPDを追究すれば、そうなるってだけ。

3.自己愛県政の問題

県庁内に整備されている筈の法律・条例・内規・マニュアル・ガイドラインの整備状況が疑わしい疑惑。存在していても形骸化していて機能していない疑惑。存在していても無視されて、それが問題とならない空気。証跡を残す事務マニュアルは、あるのか。告発文書と職員アンケートから、筆者としては、そのような上記の疑問が気になるのだが。また人事委員会が、元局長から不服申立てが無かったからといって自己愛人事を問題視しないなら、完全に機能不全だ。公益通報者保護法もそうだが、いろんなものが有名無実の機能不全としか思えない。それが問題にならないのは議員・職員の意識・能力・知識にも問題ありそう。そうした事がNPDに悪用されているのではないか。だからあれほどNPDに権力渡すなといったのに。地方自治法・地方公務員法・個人情報保護法・公益通報者保護法・パワハラ防止法・刑法・刑事訴訟法・公職選挙法・政治資金規正法・NPD理解増進法(そんな法律ないけど)を勉強してほしい。あと、”突っ込まないのがお約束”といった温情文化は、なんとかならんのか?報道記者も含めて、いろいろおかしい。おかしいものはおかしい。

4.自己愛用語解説

NPD

 narcissistic personality disorderの省略形。日本語では旧に自己愛性人格障害、新に自己愛性パーソナリティ障害と翻訳されている。筆者は、文脈で通じると判断した場合は、NPD罹患が強く疑われる者という意味にも用いる。

自己愛事件

 NPDが重要な立場で関わった事件。筆者の造語。

自己愛会見

 NPDによる虚言・誇張・捏造を駆使した自己宣伝・自己正当化の為の記者会見。筆者の造語。 

自己愛人事

 NPDによる規範・常識・法律・内規を逸脱した反逆者に対する見せしめ、反逆者に対する罪状の捏造や自分の罪状を隠蔽する為の脅迫など多様な目的で強行される人事。筆者の造語。

自己愛憤怒

 Narcissistic rageの日本語訳。自己愛が傷ついた時に生じる爆発的怒り。閉じた空間では遠慮なく表出するが、開かれた空間では体を揺らすなどの代償的行動で必死に誤魔化そうとする場合もある。それが難しくなったら、逃げ出す。表出した場合、パワハラと取られる事がある。なお、自己愛が傷つく時は、必ずしも他人に原因があるとも限らず、自分に原因があるケースが多いにも関わらず、NPDは他人に原因があると思い込むので理不尽と取られる。

自己愛おねだり

 NPDによるジャイアン理論「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの」に裏打ちされた、自分は他人より優れているという意識から生じたおねだり行為。多くは有形物に対するおねだりだが、無形物に対するおねだりの場合もある。例えば時間外のサービス提供を要求するといった事である。いずれにせよ要求される側にとっては、はなはだ迷惑な問題行動である。筆者の造語。

自己愛切り捨て

 NPDによる世話になった人であっても「知らない。会ったこともない。自分は関係ない。」と虚言を弄して、無情に切り捨てる事。NPDは、記憶を改竄して嘘の意識なく正当に対応していると思い込んでいる場合がある。時には、自己愛切り捨てを予定しながら「助けてほしい」と相手に懇願する場合がある。筆者の造語。

自己愛指示

 NPDは、部下に対して、「我が意を汲み取れ」と言わんばかりの漠然とした指示を出す事がある。それは、指示した結果が事件・事故に繋がった場合に「そんな事は言ってない。部下が勝手に勘違いしたのが悪い。」と言い張り、責任逃れする余地を残す為である。筆者の造語。

自己愛逆転

 NPDは加害者の立場に立った時、不利な立場を脱する事を目的として加害者と被害者の立場を逆転させる為に仕掛ける手品。すなわち自分は被害者に成り済まし、被害者を加害者に仕立て上げるというNPD特有の非情な大技なのである。筆者の造語。

自己愛理論

 NPDの世界にしか通用しない自分勝手な理論。ジャイアン理論を公理として応用・発展して導出した理論。筆者の造語。

自己愛応答

 NPDの自己愛理論を駆使した応答。理論が立たない時は、白々しくも「覚えてない。記憶が曖昧。」と惚ける場合がある。

自己愛防衛

 NPDの、逆ギレ・自己愛逆転・争点ずらし・疑惑返しを織り交ぜ、協力者と組んでの捻り合いで防戦一方ではない、秘術を尽くした防衛戦。

5.終わりに

本稿は、2024年の兵庫自己愛事件の中間報告のつもり。世間では、兵庫県知事問題とか兵庫県斎藤知事問題とか呼ばれていると思うが、筆者は知事だけの問題ではないと言いたい。それは置いといて、この問題はまだ終わらないが、2024年のレポートは、ここまでとしたい。この辺で本稿を閉じたい。


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