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能登復興スキームの見直し論
1.能登復興スキームの見直し論とは
能登復興に関する記事をざっと見たところ、奥能登と能登南部の分離・土地と住民の分離といった発想を一度として見ることが無かった。筆者としては、「奥能登の復旧・復興を諦めろ!奥能登民を集団移住させよ!」と主張したい。そういった筆者の考えを「能登復興スキームの見直し論」と命名し、説明したい。
2.奥能登とは
石川県珠洲市、輪島市、鳳珠郡(能登町、穴水町)の2市2町。穴水町に含まれる、のと鉄道七尾線・能登鹿島駅~穴水駅の扱いは、別途検討としたい。例えば七尾市に編入して運行を継続するか、廃線にするかといったこと。
3.奥能登復興(土地)の考え方
原則、国有化し自衛隊演習場として防衛省管轄とする。のと里山空港は、軍用空港とする。奥能登の港については防衛省に検討を委ねる。
4.奥能登復興(住民)の考え方
原則、石川県能登南部・石川県加賀地方・他の都道府県への移住を推進する。限界ニュータウンへの移住も検討する。
5.奥能登のデータ
(1)地震
[石川県は最近地震が多い?能登半島地方で起きた過去の地震の概要や被害を知っておこう | トキワシステム]
奥能登は、2020年頃から大きな地震が頻発している事実があります。
(2)財政力指数
[石川県の財政力指数ランキング | 市区町村の財政]
奥能登の2市2町は、令和4年度財政力指数ランキングのワースト1~4位を占めています。早い話が、奥能登には経済力が無い。
6.結論
日本は、人口減少時代で、東京都の一人勝ち状態に近い。ほとんどの地方自治体が人口減少に悩んでいる。だから石川県が受け入れないなら奥能登民の移住を受け入れる地方自治体が、ある筈。
れいわ新選組の山本太郎や参政党の神谷宗幣などは、奥能登のデータを調べもせずに、党利党略の目的で、政府に青天井におねだりをしているようにしか見えない。
夢洲万博の愚を繰り返す意味があるのか。頭を冷やして考えるべきだ。創造的復興などといった馬鹿げた夢から醒めるべきだ。1年経って頭が冷えないなら何年必要なのか。資源は無限大ではない。何処に打ち出の小槌があるのか。
敵は情に脆い日本人の国民性を狙っている。侵略で狙われるのは物理的な弱点だけではない。そういう無形の弱点も狙ってくるのだ。余談に過ぎたように思われるかも知れないが、広い視野を持って国防の視点からも能登復興を考えたいのだ。
奥能登国有化なら奥能登民の移住費や移住先の事業費も公金で賄えるのだ。