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ちいさな木魚
母が聞かせてくれた母の小さいころの話。
今思い出しても心がほっこりする話、
その場所は私のお気に入りの場所の一つ。
母が子どものころ、時々木魚の音が響きわたる日があった。
母と幼馴染がその音を聞きつけると急いで
子宝のご利益があるという小さな神社のような場所に行く。
道路からそれて竹林の細い道に入っていくと、
安産祈願をしていた妊婦さんとそのお母さんが
こどもが来てくれたことを喜んで
笑顔でお菓子を分けてくれる。
その場所はお賽銭とお菓子を供えるので
必ずくれることを子どもたちは知っていたみたい。
私はこの話がすごく好きだ。
お参りをした人も、それを聞きつけて訪れる子どもたちも
どちらもが笑顔に、幸せな気持ちになれるから。
絵本のような話、でも本当にあった優しい話。