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加速して動いていったこと。

入学して2日たったある日のランチタイム前
カティという一つ上のクラスの女の子が
「一緒のテーブルでランチ食べようよ」と声をかけてくれた。
その子のテーブルというのが上のクラスの子たちばかりで、
めちゃくちゃ入りづらい(アジア人がいなかったのもある。なんか近寄ったりしたら変な目で見られそう・・って思っていた。)
どうしようかと思いながら一緒に食べていたエレナもきっと向こうのテーブルの方がいいよね・・とぐるぐる考えていたらカティに招かれ、
ものすごい気まずさを感じながら椅子をもって入れてもらった。

スイス人の集まりに一人ドイツ人が入っていたテーブルでは
ラーラという同じクラスの女の子もいた。

アメリカ交換留学での苦い思い出があり、
同じ思いはしたくないなと緊張と不安の中で最初は
加わっていたけど、特に気にされることもなく
一つのテーブルを囲っているとはいえ、その中でも
2つグループが分かれており少し気持ちが楽だった。

(アメリカの時とは年齢も、関わる人も違うんだ。
同じ苦い経験にはならないかもしれない)と心の中で少し
前向きに思えた。 ほんのすこしだけど、その気持ちが
あることが大切だったと今では思う。



語学学校に通い始めて最初の週末を迎えようとしていた
金曜日、朝登校するとエレナが外の椅子に座っていた。
いつものように挨拶を交わしたけど元気がなかったようで、
どうしたの?と聞くと ホストファミリーとうまくいっていない
とのことだった。

話を聞く限り、学校に相談して早急に対応をした方がいい
内容だった。驚いたのはエレナがすぐ行動に移したこと。
当時18歳の彼女が一人で決断し、大人に助けをすぐ求め
問題を解決する速さに、おどろいた。

私より8つも下なのにしっかりしているなあ。

とも思いながら、この週末を無事に過ごせますようにと
心配になっていた。




同じクラスのラーラとビーチタオルと
帽子が欲しいという話で盛り上がり、
週末はラーラとお昼からケアンズセントラルへ
買い物に行くことにした。

ラーラのステイ先は私のステイ先より少し山を登ったところに
あり、バスを乗り合わせれば一緒に行けるので待ち合わせは
アールビル・ショッピングセンター。

乗り合わせたときにお互いのお気に入りのアーティストの話で
盛り上がり、ラーラから”The Vamps Personal”
”Bligg Musigg i dä Schwiiz" を教えてもらった。

ケアンズセントラルに到着してターゲットや雑貨やさんを
一緒に見た後、同じ学校の子が飲んでいるとラーラに連絡が入ったので
飲みに行った。

ウクレレを持ったグループが歌を歌っているのを一緒に見て
楽しんだ。初めてスミノフを飲んで真っ赤な顔をして
家に帰り、クリスティンに笑われた。

ボブとクリスティンとの約束は
毎週日曜日はテラスで夜ご飯を一緒に食べること。
この日は二人の友人が来て一緒に食べた。

後片付けを手伝い、自分の部屋でゆっくりして
眠りについた。



次の週、教室にいるとエレナが興奮した様子で
「一緒のステイ先に決まったの!!」と言ってきた。

最初よく聞き取れなくて混乱していた私も
話を聞いて理解した。

離れたところでラーラがみていたようで、
心配そうにこっそり聞いてきた
「大丈夫?」

私の不安は英語がばっちりのエレナが来たらホストファミリーに
なんて言われるかだった。

よくあるケースで、留学生が同じステイ先になると
できる方がファミリーと関係ができ、できない方が
悲しくなってしまうということが頭をぐるんぐるんと
瞬時によぎってしまった。


次の日にエレナが来るらしい。

どうしようー!!

エレナのことは大好きだけど、
とにかく不安だ!
が素直な心境だった。

仲が悪くなったらどうしよう、
比べられたらどうしよう、

それが伝わってしまったのか
エレナも静かになってしまい

あぁー!!ごめん!!ってなってもう
頭の中がさらにぐるぐるしてしまった。



荷物をもってエレナがやってきたというか
一緒に帰った。

どこまで気を遣っていいのかわからず、
これまでのエレナとの会話(あって一週間だけど)
のなかで、1匹狼タイプのようだったので
(あまりなれ合うの好きじゃない的なこと言っていた)
登校も別々かなとか家に着いたら別行動かなとか思っていたので、
とりあえずバスルームも共有するし(シャワーの時間とか)
話すなら初日だわ!!と思ってエレナと話すと

意外なことに
一緒に登下校しようだったし、
何なら寝る前一緒にNetflix観よう!
プールも入っちゃおうよ、
土曜日はボタニックガーデンに行って
日曜日はパーム・コーブ(海)に同じクラスの日本人の子を誘っていってみよう。

あれ・・・
なんかたのしいかも!?と思った。


語学学校に通った2か月は週末家にいることがなくて
クリスティンに驚かれるほど行動しまくった。



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