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【PC話】パソコンを買うにあたっての注意事項(特に中古)

この記事の目的

メモ書きレベルの記載のつもりでしたが、昨今色々とこの手のPCトラブルが頻発しているので、注意喚起として記載します。

中古がいいか?新品がいいのか?

PC買う時の相談に先ず言われるのが「中古のほうが安いと聞くのだがそのあたりはどうなの?」という話が多い。まあ「使用用途や性能との相談にはなるがありの場合がある」が表向きな話だが、正直な話「初心者が中古に手を出さない方がいい」が結論である。

昔は中古が安かったが・・・

「中古は安い」は現在でも確かに合ってはいる、が前提がある。それは「機材知識と相場知識を持っていること」である。このことは実は新品中古問わず持っているべき知識だ。
そういった知識が無いと、買ってきた中古(または新品)をよく調べたら、同じ価格で性能が良い新品(または中古)が買えた、なんて事態が起き得る。
現在は新品でも5万円から買えてしまう。コレでも昔と比べたら安くなっているのだから、恐ろしい・・・

PC初心者がやれることは・・・

結論から言うと「PCは知識なしで買うな」といえる。
一見「素人が手を出すな」と聞こえるが、そうではない。
「知識を仕入れてから」というのは半分正しいが、素人がそのあたりの知識を自身で吸収するのは難儀だろう。
それは「最初はだれもが知識がない初心者」だからだ。
それ故、一番確実なのは「知識者から助言を得る」ことだ。

知識者とは・・・

知識者と聞いて、まず思い浮かぶのは「PC知識を持った友人知人」だろう。メリットは友人知人だと勝手知ったる人なのでスペック・価格を用途・予算に合わせて相談しやすいことである。デメリットはそういった友人知人はマニアな人が多いので人の好みがはいってしまうことがあることか。

次に思い浮かぶのは「PCショップの店員さん」だろう。(「家電量販店の店員さん」や「販売イベントの人」ではない点に注意。こっちはメリットが小さく、デメリットが大きくなる)
メリットは用途・予算にあったPCを探してくれる、デメリットは相手はあくまでもモノを売る店員さんなので、予算やスペックによっては多少高価なものを混ぜ込んでくる可能性がある。それを好意とするか余計なお世話とするかは・・・買い手側の気持ち次第だろう。

次に思い浮かぶのは「PCスクールの講師」だろう。
メリットはPC知識については正しい情報を持っていること、デメリットはあくまでもPC知識だけ優秀なので、相場情報感度は人それぞれな点と、やはり商売が絡んでいるので決まった機材・場所しか紹介しないことも・・・

以上が対面による相談も可能な範囲での知識者となる。

それに加えて「知識だけ聞くことが出来る」知識者もいる。
例えばYouTubeなどの電子コンテンツである。情報量としては多大なため、検索で「パソコン 選び方」だけでもいろんな人がこの話題をやっているのが引っかかるので、それらを見るのも一案だ。難点は専門用語を普通に使ってくる人が多いので、それらは自分で調べる必要がある。さらにいうと個人意見なため、必ずしも正しいとは限らないこともある。一つの参考意見として複数のサイトを見るのが一番である。

新品と中古とジャンクの違い

PCを購入する際に、新品か中古かジャンクでの購入に分かれるが中にはいくつか細かい分類がある。
新品:所謂完全未使用品。値段相応の性能で極端に安いものを買わなければハズレは引かないのがメリット。
中古:誰かが使ったものを次の人が使えるようメンテナンスしたものを指す。新品と比べたら価格が安く、スペックが値段相応なものが多いが、ハズレを引き当てることもしばしば。逆に中には値段の割に当たりを引くことも。そのためギャンブル要素があるともいえる。
ジャンク:一度廃棄されたものを使える部品単位もしくはそのままで販売されたもの。所謂曰く付きである。買ってもレストア必須でリサイクル可能かは運次第。中古よりもハズレ率が極端に高く当たりは極端に低いため、素人向きではない。

以下は、よく使われている単語になる。
受注生産品(BTO品):新品に該当する。受注を受けてから生産されることであり、所謂オーダーメイド品。メーカーでのネット注文が該当し、思った通りのスペックで組み上げてくれる点がメリット、価格がそれ相応に高いのがデメリット。
自作:「自前で組み立てること」を指し、いわゆるハンドメイド品。メリット・デメリットは実を言うとBTO品と差異が無い。
OEM品:本来機より機能を物理的に制限しているため価格が安価なのが特徴。所謂メーカーで組み上げたものを指し、店で販売するメーカー既製品がこれに該当。
新古品(未使用品):中古に該当する。ただ従来の中古と違うのは「一旦他者にわたっているが返品されてきたもの」で「一度も使わなかった」こと。所謂在庫処分品である。
再生品:中古に該当する。「修理改修して使えるようにしたもの(所謂レストア品)」全般を指すが、狭義では「故障等での返品物を修理改修して利用可能状態にしたもの」のことを指す。実は正しく中古と呼ばれるのはこれのこと。
ニコイチ:ジャンクに該当する。「ジャンク品を利用・修理改修して利用可能にしたもの」の手段の一つで、其々が故障して使えない2つ以上の同じものを使い1つの使用可能品にすること。当然だが技術が必要なので素人には向かない。たまにこのやり方で直したものを中古として販売しているが、この場合の正しくは「再生品」であるが、所詮スペックが化石レベルなことが多い。

PC購入時に注意しなければならないこと

ここからはPC初心者でも見分けられる購入時の注意点について。

  1. (全般)CPUの品名から世代が分かる
    例えば同じ「Core i7」でも世代が違うと性能も段違いになる。そのため中古の場合でも、世代の確認は必須であり、世代を教えないのはボッタくりと思っていい。
    ということで、世代の見分け方について。CPU名称に記載されているので確認しよう。
    Intel系:Core 3/5/7/9 XXYYYZ
    (Xが世代、Yは品種、Zは機能付加を識別する1文字、最近のIntel系はCore3等「i」が抜けている表記)
    Ryzen系:Ryzen 3/5/7/9 XYYYZ
    (Xが世代、現状9世代までしかないためXが1桁)

  2. (中古・ジャンク)Intel第7世代より前のものはwindows使用はNG
    理由は「windows11に対応していない」から。
    上級者ならLINUXやChromeOS等別のOSで動かすことはできるが、初心者にはとてもおススメできない。
    ちなみにRyzen系は第2世代以前がNGだが、第二世代以前は流通量が少ないためかあまり見かけないし、Intel系より思っているより世代によるスペック差は感じない。

  3. (全般)メモリは最低8GB、通常運用は16GBあれば十分
    4GBでは絶対ダメ、グラフィック用途なら32GBまで必要

  4. (全般)HDDは古い、SSD512GB以上必要
    理想はSSD1TBだが、クラウド利用なら512GBでも問題はない。
    256GBでもいいが、どちらかというとクラウド利用ビジネス用途限定となるだろう。
    なおHDDは既に化石レベルなので、データバックアップ用途以外で使うことはない。

  5. (新品)上記内容を確認したうえで初心者が買う予算は、新品で最低5万で高くても10万位で考えること
    買う時の予算としては自分の経験上だが、新品で5万が下限、上限10万程度がほぼハズレを引くことはない金額だと個人的に思う。
    これ以下のだと、使っていくうちに不満が出るだろうし、上限超えのは大抵の使用要件では明らかにオーバースペックである。

  6. (中古)中古品を買うなら、PC専門店での購入が無難
    もし中古品でも構わないのなら、PC専門店の中古部門店での購入をお勧めする。店員さんも詳しい人が居るので相談しやすい。

  7. (中古・ジャンク)「中古専門」を謳う店は要注意
    「中古専門」を謳う店は大抵は「ジャンク屋」である。
    知識があると、宝の山なところなのだが・・・知識なく買えばハズレを引きかねないため、そういった意味で「初心者に向かない」のだ。



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