気疲れ一家
気疲れ一家とはよく言ったものだ。
家にいても気が休まらないなんて家庭は案外身近にあったりする。
しかし、現代の家庭はその内情を隠すのに長けているため周りは中々気付けない。
ポロッと、飲みの席などの喧騒の中で溢したりして気づく。
私の家庭も例に漏れずこのタイプだ。
そもそも身内は酒嫌いで飲みの席に行くと伝えるだけでも苦虫を噛んだような表情を浮かべるので、私なんかはその旨を伝えるのも勇気を出して口を開くのだが。(それはさながらドラゴンを倒しに行く勇者のようで。)
飲みの席で愚痴を溢すのは不用意や酔いのせいではなく、周囲に気づいて欲しいから、わざと。という戦略性を持って酒を呑むのだから気持ちよく酔うなどできなかったりする。
だがそれでも良かったりする。
口に出すことで少し身体が軽くなった気がするのだ。
それは単に気のせいかもしれないが、その気のせいで救われるのなら本望だ。
私はこんな文章をつらつらと書き連ねているので自分のことを中々に痛いヤツだと認識している。
加えて自分に酔っているとも考えたりする。
それならとことん自分に酔いどれた人生を送ってやろうじゃないかとも思ったりする。
面白おかしく生き抜いてやろう。
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