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構造変更と改造申請の違いについて
みなさんこんにちは。
車を改造したときは、車検に通るのか?違法改造にならないか?心配になりませんか?
よくチューニングショップでは公認車検なんでいう看板も掲げていますね。
公認車検って何だろう?自分でもできるのか?多くの人が勘違いする構造変更と改造申請の違いについて紹介します。
構造変更検査とは
正確には道路運送車両法第67条第3項に定める構造等変更検査といいます。
車検証の記録事項(記載事項)について変更があり、保安基準に適合しなくなるおそれがあると認めるときは、当該自動車が保安基準に適合するかどうかについて、構造等変更検査を受けなければなりません。
ここでいう『車検証の記録事項(記載事項)について変更があり』というのは、主に以下の項目が該当します。
自動車の長さ、幅、高さ
車体の形状
原動機の型式
燃料の種類
用途
乗車定員又は最大積載量
乗車定員又は最大積載量
よくあるのがオーバーフェンダー付けた場合や、ブロックをかましてリフトアップ等ですね。
簡単に言えば、車検証の内容と現車に相違があるため構造変更を受ける必要があります。
ただし、ビビる必要は基本的にありません。構造変更自体は通常の継続検査の内容+測定(検査官に長さ等測ってもらう)で終わりです。
よくあるパターンは、そもそも構造変更が必要になる車はいじっている車両がほとんどで、構造変更するしないに関係なく保安基準に適合しない場合ですね。
改造申請とは
自動車が保安基準に適合しているかどうかの審査方法について、審査事務規程というものが定められています。
その中で、特定の構造・装置の改造を行った場合は、事前に改造内容を届出することが定められています。
ここでいう『特定の構造・装置』というのは、以下の項目が該当します。
車枠及び車体
原動機
動力伝達装置
走行装置
操縦装置
制動装置
緩衝装置
連結装置
燃料装置
電気装置
ただし、上記の装置の変更でもすべてが改造申請に当てはまるわけではありません。例えば、コイルスプリングを車高調に変更しても改造申請が必要という話は聞かないですよね。ただし、エアサスにすると公認車検が必要と聞いたことはないでしょうか。
そのあたりの改造申請に該当する・しないの詳細等が審査事務規程別添4「改造自動車審査要領」で定められています。
改造申請に該当する場合は、ほとんどが強度計算書の提出が必要になります。そのため、構造変更と比べると格段に敷居は高くなります。
必要な書類、書き方等は後々解説していく予定ですのでが、全体の流れとしては、以下のとおりです。
改造申請かかわる書類の作成
ナンバープレートを管轄する自動車機構(運輸支局)、軽自動車の場合は軽自動車検査協会へ書類の提出
自動車機構(運輸支局)、軽自動車検査協会の事前審査 ← 書類に不備があると何度も追加の書類等用意することになります。
現車を持込み検査
新しい車検証の交付(改造の場合のみ、型式の後ろへ『改』が入ります)
まとめ
この記事では、構造変更と改造申請の違いについて解説しましたが、お判りいただけたでしょうか。
簡単に言えば、
構造変更とは、車検証の内容(長さ、幅、高さ等)を変更するために受ける検査
改造申請とは、特定の構造・装置を変更するための申請(型式の後ろに「改」が入る。)
です。
いずれにしても、保安基準に適合させるための手続きです。
違法な部品の取り付け、検査の際の一時的な取り外しはNGなので絶対にやめましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。