ゼロから始める@イグニスター 第3弾「誘発貫通展開を覚えよう!」
はじめに
第3弾は「誘発貫通」についてです。
このデッキは誘発貫通力の高さが最大の売りと言っても過言ではないです。@イグニスターの真価を発揮するために覚えておきたい内容ですが、いっぺんに全部詰め込もうとすると大変なので少しずつ覚えていきましょう。
では早速、各誘発のケアと貫通する際の考え方について解説をします。
1.基本的な考え方
そもそも誘発貫通をする際何を考えるべきか、からお話します。
手札によって異なりますが大きく3つポイントがあります。
展開ルートが複数あるか
止められると困る場所はどこか
誘発を何枚貫通できるかを把握する
1-1.展開ルートが複数あるか
まずこのデッキの初動は斬機展開とリンク展開に分かれます。どちらかの展開でモンスター数を稼げば誘発貫通が可能です。
例として「サーキュラー+アチチ」等の斬機展開とリンク展開の2つを持つ場合を意味します。
他には「ブルル+アディオン+サブトラ」のように、リンク展開の「ブルルアディオン+@」と斬機展開の「アディオンサブトラ+@」と、各ルートで一部カードを共有する場合もあります。
リンク展開には@イグニスターが必須なので、斬機展開しか行えない「斬機×3体」や、リンク展開しか行えない「アチチ+ブルル+ドヨン」のような手札は貫通は不可能です。
1-2.止められると困る場所はどこか
斬機展開とリンク展開の各ルートで重要なカードが有り、基本的にはそこを狙われます。
斬機展開の場合はダランのサーチ効果、リンク展開の場合はインファントのサーチ効果です。どちらのほうが重要かは手札構成によって異なります。
例として「ブルル+アディオン+サブトラ」を考えてみましょう。
リンク展開は「ブルルアディオン+サブトラ」でインファントに誘発をもらっても、斬機展開から貫通可能で1誘発貫通です。
斬機展開は「アディオンサブトラ+ブルル」ですがサーキュラーのサーチが出来ないと展開不可能です。
この場合どちらの展開もサーキュラーのサーチが重要なことがわかります。なのでこの場合はブルル召喚からインファントに誘発をもらうのが正しい判断と言えるでしょう。
1-3.誘発を何枚貫通できるかを把握する
これは墓穴や抹殺を握っているときに重要で、これらのカードは基本的に増殖するGに打ちたいです。極端な話、展開が止まってしまっても他の誘発は全て通しても良いレベルです。
とはいえ展開が止まってしまうとどうしようもない手札もあるので他の誘発を止めざるを得ない場合もあります。そこでどこまで墓穴抹殺を我慢するか判断するために何枚貫通できるか把握する必要があります。
ここからは余談ですが、1誘発貫通できるが2誘発受けると後続がない展開と、1誘発で止まるが後続を確保できる展開を選択できる場合があります。
例として「アチチ+アディオン」の場合、アチチでヒヤリをサーチすると1誘発貫通です。しかし2誘発受けるとモンスター2体のみになり相互1FWかトランスヒトソで展開が終了します。
そこでアチチのサーチをピカリにすることで誘発貫通は不可能ですが、誘発0の場合最大展開ができて、誘発受けても相互1FWかトランスヒトソ+手札にピカリで後続を用意できます。
どちらがいいかは残りの手札次第ではありますが、必ずしも誘発貫通展開をするほうが良いとは限りません。
2.無効系誘発について
このデッキに対する無効系誘発の打ちどころは大きく4つあります。
それぞれについて解説します。
インファントのサーチ効果
ダークナイトの蘇生効果
ダランのサーチ効果
初手のアチチorピカリ召喚時のサーチ効果
2-1.インファントのサーチ効果
実践ではここに誘発を打たれることが一番多いです。ダークナイト前の展開が一番窮屈になる場所で最悪展開が不可能な場合もあります。
インファントへの誘発貫通は義務教育なので、確実に貫通方法とケアを覚えましょう。
2-1-1.ケア
インファントへの誘発のケアの手段は2つあります。
ウィキッド下にインファントを出してチェーン隠しをする
ガッチリ素材インファントでガッチリの墓地効果でチェーン隠しをする
1は盤面に@イグニスター+2が必要で、2は最終盤面にガッチリ付与ができません。
かなり損失が大きいのと泡やヴェーラー等の対象を取る無効系には意味が無いので殆どやりませんが頭の片隅に置いておいて損はないでしょう。
2-1-2.貫通方法
Aiランドの効果を使うのはダークナイト前のみです。
なのでダークナイト前でAiランドがない場合どのように考えるかという話になります。
基本的な考え方はAiランドの有無に関係なく同じですが、より注意しなければいけないポイントが3つあります。
レベル4以下の@イグニスターを3体以上墓地に送る
ガッチリを盤面に出す方法を用意する
リンクモンスターの効果以外で場に出せるモンスター数を数える
1.レベル4以下の@イグニスターを3体以上墓地に送る
一部を除いて@イグニスターは自己効果で特殊召喚できないため、召喚権とFWDの効果の2回しか手札から出す手段がありません。
2回の召喚で3体を墓地に送る必要がありますが、最初に作ったインファントの素材、FWDでブルルを特殊召喚、ブルルの効果で1枚落とすのでこの条件は満たします。(ブルル+@の場合は組み合わせによって2体しか送れないこともあります。)
また、その3体で基本的にブルル+レベル4+ヒヤリを墓地に揃えるようにしましょう。ブルルでは足りないほうを落とします。(ガッチリ素引きの場合はヒヤリは不要です。)
2.ガッチリを盤面に出す方法を用意する
ダークナイトの蘇生数を確保するため、ブルルでガッチリを落とせません。素引きを除くとヒヤリを経由する必要があります。
しかしヒヤリを経由する場合モンスターをリリースする必要があり、その損失を補うためにダークナイト前にガッチリを自己効果で特殊召喚することが多いです。
さらにFWDの効果で出したモンスターも基本的にインファントに変換するのでガッチリ付与には使えません。(一部を除く)
そのため基本的にメイジかドリングで蘇生させると考えてよいです。
どちらか片方はダークナイト後に残すように展開しましょう。
3.リンクモンスターの効果以外で場に出せるモンスター数を数える
通常展開と考え方は同じですが、Aiランドの有無で展開方法が変わります。
誘発貫通の基本展開はウィキッドトランスデコーダーからFWDインファントです。ここまでに最低限モンスター数が3、更にFWDの効果を起動するためモンスターが追加で1体必要です。
つまりモンスター4体分になる手札であればで貫通可能ということになります。
しかし初動+@ではモンスター3体分にしかなりません。(アチピカはサーチ分を含めて2体分と考えます。)
そこでインファントを作ったあとに斬機展開を行うと、既に場に出ているインファントと斬機展開分で合計モンスター数が5になり条件を満たします。なのでAiランド無し展開は@イグニスター+斬機展開を行える組み合わせで可能と考えて良いでしょう。
ただし「シグマ素引き」+「FWDで回収したカードを展開で使用する」場合はモンスター数が1減ります。それでも4体分にはなるので貫通は可能ですが若干展開が変わるので注意しましょう。
また、上記の基本展開ではウィキッドでブルルをサーチするルートのため、ブルルを素引きしているか否かで展開ルートが変わります。さらにブルル素引きは相方によってもルートが分岐するので複雑になります。
展開の注意点を以下に簡易的にまとめておきます。
3-1.ブルルを含まない場合
・3-1-1.ガッチリになれるカードを含む展開(アチチ、ヒヤリ、ガッチリ)
ブルルの落としはピカリ。
展開ルートは上記の基本展開。
FWDの回収は不問です。シグマ素引きの場合は、展開は同じですが、FWDの回収がサーキュラーコストで落としたカードになります。(ガッチリのみ召喚権が余るのでめぐりサーチアチチ召喚で後続を用意してもいいです。)
・3-1-1.レベル4を含む展開(ピカリ、ドヨン)
ブルルの落としはヒヤリ。
展開ルートは上記の基本展開。
FWDの回収はそれぞれで異なり、ピカリの場合はヒヤリ、ドヨンの場合は不問です。(ドヨンの効果でヒヤリを回収するため)シグマ素引きの場合はそれぞれで異なります。
ピカリの場合、FWDまでは同じ展開ですが以降が特殊展開になります。FWDの回収は同じです。
ドヨンの場合、展開は同じですが、FWDの回収がサーキュラーコストで落としたカードになります。
3-2.ブルル+@イグニスターを含む場合
・3-2-1.ガッチリになれるカードを含む展開(ヒヤリ、ガッチリ)ブルルの落としは全てピカリ。
ヒヤリ+ガッチリの場合、ブルル以外の2枚でメイジを作りペガサスからダランへ。FWDで回収したカードをインファントにしてダークナイトを起動するので、FWDの回収は@イグニスターなら何でもいいです。ヒヤリ+アディオンの場合、最速でダランを作り基本展開を行いますが、サーキュラーコストサブトラ、ウィキッドサーチシグマにしましょう。FWDの回収はコストのサブトラです。
ヒヤリ+シグマの場合は、最速でダランを作りメイジからFWDに行きます。ドリングでガッチリ、Gゴまで使えばヒヤリ+アディオンと同じになります。FWDの回収先も同じです。ガッチリ+アディオンの場合、ブルル以外の2枚でメイジを作りペガサスからダランへ。ダークナイトはFWDで回収したカードで直接踏みます。FWDの回収はブルル、ピカリ以外です。
ガッチリ+シグマの場合は、ガッチリ+アディオンと展開等は全く同じですがリンク値が1減っているため、FWDSの起動を余っているインファントのリンク召喚で行います。
・3-2-2.レベル4を含む展開(ドヨン)
3FWが可能なのは、アディオンのみです。ブルルの落としはヒヤリ。
メイジからFWDでヒヤリを回収、ヒヤリのリリースでFWD起動、ドヨンを特殊召喚してダランへ。ダークナイトは方程式かガッチリで直接踏みます。
シグマでも一応展開は可能ですが、方程式とガッチリを両方使ってダークナイトを起動するのでリンク値が1足りません。FWDS+相互1FWD+ヒトソになります。
・3-2-3.斬機のみ場合ブルルの落としは全てアチチ。
シンクロ素材が揃うタイミングが無いため最初にペガサスを作ってから展開を始めます。シグマを含まない場合、展開ルートは上記の基本展開です。FWDでアチチを回収してヒヤリをサーチします。シグマを含む場合は、最速でダランを作りメイジからFWDに行きます。FWDでアチチを回収してヒヤリをサーチします。
では上記の展開からいくつか動画を撮っていますので、見てみましょう。
2-1-3.展開例
インファント誘発貫通①(アチチ+アディオン)
最終盤面:3FW(Gゴ未使用+ヒトソ経由)
基本展開です。
アチチ+@は斬機のみ、ピカリ+@は自己特殊召喚効果持ちで貫通が可能です。ピカリ+@は展開中にめぐりAiを使わないので、ピカリ+ドリング+ガッチリ(めぐりAi)がピカリ召喚後に揃っていると成立します。
+@がシグマかガッチリの場合はインファントの前に特殊召喚する必要があります。シグマはEXゾーンにモンスターが出るため、ガッチリは泡やヴェーラーを受けたときに特殊召喚不可能になるからです。
上記の通りブルルを含まない2枚初動+@も同じ動きで展開可能です。ブルルの落とし等の細部が変わるので注意しましょう。その関係でドリングやヒトソ経由ができない組み合わせもあります。
インファント誘発貫通②(ピカリ+シグマ)
最終盤面:3FW
ブルルの落としはヒヤリ。
FWD以降の展開が特殊になります。
FWDの効果で出したブルルの効果で落としたヒヤリを回収するために、FWDと相互リンクになるようにGゴを出します。Gゴの効果を使うためにFWDをリリースしてガッチリをサーチして、ドランスを残しながらダークナイトを作ります。
インファント誘発貫通③(ブルル+ヒヤリ+アディオン)
最終盤面:3FW(Gゴ未使用+ヒトソ経由)
ブルルの落としはピカリ。
展開は基本展開と同じですが、サーキュラーのコストはサブトラにしましょう。ウィキッドのサーチ先を残しながら、FWDの回収先を確保します。ブルルで落としたピカリはダークナイト後のペガサスを出すタイミングで出し直せます。
サーキュラーのコストをシグマにすると、ヒトソ経由ができませんがFWDの回収が余るので使用したうらら等の誘発回収ができます。
アディオンがシグマの場合は、メイジからFWDを作りドリングでガッチリを出し、Gゴまで使用すれば同じになります。
インファント誘発貫通④(ブルル+ガッチリ+アディオン)
最終盤面:3FW(ヒトソ経由)
ブルルの落としはピカリ。
ブルルを場に残してインファント経由でメイジからペガサスを作りダランへ向かいます。
このルートはダークナイトの蘇生先が2体しか確保できないため、ダークナイトをFWDで回収したモンスターで直接起動します。なのでFWDの回収はブルル、ピカリ以外にします。
アディオンがシグマの場合は、シグマ特殊召喚からガッチリでブルルを握ったままメイジを作ると同じ展開になりますが、ヒトソを経由できません。また、リンク値がギリギリなのでFWDSの起動は余っているインファントのリンク召喚で行いましょう。
インファント誘発貫通⑤(ブルル+アディオン+サブトラ)
最終盤面:3FW(Gゴ未使用+ヒトソ経由)
ブルルの落としはアチチ。
最初にペガサスを作り基本展開へ行きます。FWDでアチチを回収しヒヤリサーチするため、後からペガサスを作るタイミングがありません。
シグマを含む場合は、メイジからFWDへ向かいます。Gゴ残しかヒトソ経由の選択です。
インファント誘発貫通⑥(ブルル+ドヨン+アディオン)
最終盤面:3FW(Gゴ未使用)
ブルルの落としはヒヤリ。
メイジからFWDを作り、FWDでヒヤリを回収します。ヒヤリのリリースでFWDを起動、ドヨンを特殊召喚してダランからダークナイトへ行きます。ガッチリを出し直す手段がないため、ダークナイトは方程式かガッチリで直接踏みましょう。
インファント誘発貫通⑦(ブルル+ドヨン+シグマ)
最終盤面:FWDS+相互1FWD+ヒトソ
展開はブルル+ドヨン+アディオンとほぼ同じですが、方程式を使用してダークナイトを出すため、リンク値が1足りず3FWが成立しません。
最後のFWDSを右EX直下、Gゴを左EX、FWDを真ん中に蘇生させると、FWDS+相互2対象耐性FWDにもできます。
インファント誘発貫通⑧(ブルル+ドリング)
最終盤面:3FW
この組み合わせのみ2枚初動に追加無しで誘発貫通が可能です。
ブルルの落としはピカリ。
ピカリのサーチはめぐりからガッチリで、メイジトランスデコーダーからガッチリをインファントにして最短でダークナイトを起動します。
ダークナイトの蘇生が2体ですが、EXゾーンを空けるためにインファントで踏みます。
基本的な考え方に該当しない組み合わせですがぜひ覚えてほしい展開なので紹介しました。
2-2.ダークナイトの蘇生効果
インファントのサーチ効果と比較すると頻度は低いですが、時々ここに打たれる場合もあります。
インファント無効は最悪展開が全くできない手札もありますが、ここまで展開が通っていると最低限妨害を作れるので無効系で打たれて嬉しい箇所の1つです。
2-2-1.ケア
ここに打たれる妨害は無効系以外にも2種類あります。
屋敷わらし
幽鬼うさぎ
無効系はケアは不可能です。素直に貫通しましょう。
しかしわらしとうさぎは簡単にケアができます。ダークナイト起動を召喚時効果を持つ@イグニスターで直接行い、チェーン1ダークナイト、チェーン2@イグニスター効果でチェーン隠しをします。
詳しい内容はそれぞれの項目で解説してますので、そちらをご覧ください。
2-2-2.貫通方法
ニビル貫通と同じと考えて良いでしょう。基本的な考え方なども全て同じなので、順番が前後しますが「3.ニビルについて」をご覧ください。
ただしニビルと異なる点が1つあります。
盤面がダークナイト+インファントになっていることです。
これにより純粋にモンスター数+1でリンク値は3増えているので、貫通はやりやすくなります。
しかしEXゾーンが埋まっているため、最初にシグマの効果が使えなかったり若干展開が変わります。
では、今回は代表的な展開を2つ紹介します。
2-2-3.展開例
ダークナイト誘発貫通①(アチチ+アディオン)
最終盤面:3FW
インファントでダークナイトを起動しに行きます。(直接起動しても良いですが、結局同じ場所にインファントを出すことになるので通った場合のリターンが大きいインファントでの起動を行いましょう。)
残ったインファントがちょうどいい位置にいるため、それを利用しインファントとデコーダーで相互2を作ります。
ペガサスでFWDSを起動するので、ヒヤリとブルルは右端と右EX直下に出しておきましょう。
この展開では方程式のサーチができません。まあ、ダークナイト残ってるからね、しょうがないね。
ダークナイト誘発貫通②(サーキュラー+アチチ)
最終盤面:3FW(ヒトソ経由)
こちらはドヨンで直接ダークナイトを起動しに行きます。
ニビル貫通展開②とほぼ同じような展開ですが、1体多い状態からスタートしてるのでヒトソを経由できます。
こちらもペガサスでFWDSを起動するので、ヒヤリとブルルは右端と右EX直下に出しておきましょう。
2-3.ダランのサーチ効果
忍法斬機の術をするとここに誘発を受けることが一番多いです。
インファントへの無効貫通と同じで誘発貫通の義務教育ですが、貫通方法は非常に簡単なので必ず覚えましょう。
ここへの誘発のケアは不可能なので、早速貫通についてお話します。
2-3-1.貫通方法
インファントのサーチ効果を止められたときと逆の考え方をしますので、ダランの効果で誘発を受けた後にリンク展開ができるような手札の使い方をします。
しかしサーキュラー素引きを除いて、斬機展開は手札2枚を消費してダランを作るためそこに誘発をもらうと手札損失が1枚発生します。なのでサーキュラー素引きの場合のみ斬機展開を先に行うと考えて差し支えありません。
サーキュラー初動でダランに誘発をもらっても、サーチがサブトラなのでモンスター数-1でしかありません。なので単純に手札に1枚以上サイバース族モンスターがいるだけで簡単に貫通できます。(シグマのみセルフハンデスなので貫通不可能です。)
アチピカの場合は、アチピカ1枚初動-1なのでめぐり1枚初動と同じ展開が可能です。
ブルルの場合は、ウィキッドを経由せず直接メイジから1枚初動と同じ展開です。
他@イグニスターの場合は、ウィキッドの起動をインファントのリンク召喚で行います。後はサーキュラー1枚初動と同じです。
では、実際の展開を見てみましょう。
2-3-2.展開例
ダラン誘発貫通①(サーキュラー+アチチ)
最終盤面:3FW+ヒトソ
1枚初動×2枚の最強手札です。アチチ召喚からは通常の1枚初動の動きをします。ダークナイト後はめぐり初動と似たような展開です。
ダラン誘発貫通おまけ①(サーキュラー+アチチ)
最終盤面:3FW
最強手札なので実はダラン+インファントの2無効を貫通できます。
2誘発を受けた後は「アチチ+ヒヤリ+ダラン+方程式」という状態です。これはモンスター4体で、インファント無効貫通の理論と照らし合わせると貫通の条件を満たしています。
FWDの回収効果が余っているので、@イグニスターモンスター以外であれば何を回収してもいいです。
上記の展開とアチチのサーチ先が違うので、状況に合わせてルート選択をしましょう。
ダラン誘発貫通おまけ②(サーキュラー+ピカリ)
最終盤面:3FW
ピカリでも同様にダラン+インファントの2無効を貫通できます。
こちらは「ヒヤリ+ドリング+ダラン+方程式」でインファント無効貫通の条件を満たします。
アチチと展開はほぼ同じですがFWDの回収がヒヤリ、最後のガッチリは手札から出します。
ブルルで落としたヒヤリをFWDで回収するので、必ずトランスを右EXに出して、相互1FWDを維持したままダランの入れ替えでFWDを起動しましょう。
2-4.初手のアチチorピカリ召喚時のサーチ効果
ここはあまり打たれることはないですが1つの打ちどころです。
これはAiランドをサーチされても、手札に@イグニスターを持っていなければ止められるという考え方です。
これは単純に他の@イグニスターモンスター等を持っていれば貫通できます。
前回の2枚初動のときと同じように、何体モンスターを場に出せるかを計算してルートを選択しましょう。
おまけ:FWDD出し直し
極々稀にFWDDに無効系を打たれます。これはアチピカ1枚のみで貫通が可能なので、一番無意味な場所です。もしここに誘発を打ってくれたら小躍りして喜びます。
おまけなので簡単に展開紹介のみ行います。
FWDD出し直し展開①(アチチorピカリ)
最終盤面:3FW
注意する点は、メイジをメインモンスターゾーンに出すことです。その後リンクデコーダーとトランスコードで相互2FWDを作るため、デコーダーをEXゾーンに出す必要があります。
3.ニビルについて
ニビルは展開系デッキの天敵と言っても過言ではありません。しかし、@イグニスターにかかればニビルは簡単に貫通できます。
基本ギミックのみでニビル貫通できるのが他の展開系デッキと一線を画す所です。ぜひ覚えておきましょう。
3-1.基本的な考え方
まずニビルはダークナイト効果にチェーンか、効果処理後に打たれることが多いのでその前提で解説をします。
@イグニスターは大量に特殊召喚をして展開後半に妨害を形成するデッキです。召喚数を抑えてニビルを打たせない展開や、召喚数5回以内で無効系妨害を構えるのは不可能なので必ずニビルを打たれてしまいます。そのため貫通する以外の道はありません。
では貫通するにはどのようにすればよいでしょうか。注意するべき点は大きく4つあります。
ニビルトークンの処理
ペガサスを成立させる
リンク値がどこまで伸びるか
ダークナイト後は先にFWDDを立てる
3-1-1.ニビルトークンの処理
メインモンスターゾーンにニビルトークンが出てしまうため、@イグニスター側での展開が不可能になります。なんとかしてトークンを処理しなければなりません。
方法としては、素材指定のないモンスターのリンク素材にするか、ダランの入れ替え効果でリリースのどちらかです。
しかし前者はヒトソを除くリンク3以上のモンスターのみで、ニビルトークンを残したままでそこまでリンク値を伸ばすのは難しいです。
なのでニビルトークンはダランの効果でリリースする場合が多いです。
3-1-2.ペガサスを成立させる
様々な展開で大幅なリンク値の損失を出してまでダークナイトを使用する意味はここにあります。しかし今回はその方法はとれませんので、別の方法で「ブルル+レベル4」を揃えなければいけません。
それぞれ方法としては以下のものが考えられます。
ブルル:墓地からの特殊召喚(メイジ、ドリング)、FWDで回収して出す
レベル4:上記に加え、ヒヤリ(サーチ効果使用後)、方程式、ダランの入れ替え、斬機の自己効果
これからわかるようにブルルの出力方法に比べて、レベル4は比較的容易に用意できます。
また、ドリングに関しては素引き以外基本的に使用済みなことが多いので実質的に、ブルルの出力はメイジかFWDの2択になります。
3-1-3.リンク値がどこまで伸びるか
これはどんな状態でもダークナイト後の共通した考え方です。
盤面のリンク値が一気に1まで減っています。どこまで伸びるか計算し最終盤面を決めてから展開を行いましょう。
3-1-4.ダークナイト後は先にFWDDを立てる
時々FWDDまでニビルを温存してくる人もいます。その時一番最後にFWDDを出してしまうと全てを失うことになります。
可能な限りFWDDは先に出すようにしましょう。
3-2.ケア
上記の通りニビルの発動を止めることはできません。今回の場合はケアと言っても貫通するための下準備を意味します。
ではどのような準備が必要でしょうか。重要なポイントは3つあります。
召喚・特殊召喚5回目までにサーキュラーをサーチする
ブルルの落としをヒヤリにする
ダークナイトの起動はインファントを使用しない
3-1-1.召喚・特殊召喚5回目までにサーキュラーをサーチする
ニビルトークンの処理でもお話しましたが、@イグニスター側での展開が不可能なので斬機ギミックを手札に加えておく必要があります。
方法としてはダランのサーチ効果のみなので、召喚5回目までにダランをエクシーズ召喚しましょう。
考え方としてはインファントの後にダランを作りに行く要領です。インファント無効貫通と似ていますね。
また「アチチ+サーキュラー」等のサーキュラー素引きの場合は、そのまま温存しても良いですが方程式と墓地に入れ替え未使用のダランが揃えば問題はありません。サーキュラーから入ってダランのサーチに誘発を貰いに行きましょう。
3-1-2.ブルルの落としをヒヤリにする
ペガサスの素材としてレベル4を作るためにガッチリではなくヒヤリを落とします。また相互2FWDでブルルヒヤリを回収、ヒヤリ自己効果で特殊召喚、FWDのリンク先をリリースしてガッチリサーチ、FWDでブルル特殊召喚とすると、相互2FWDを成立させるだけでペガサスを出せます。
3-1-3.ダークナイトの起動はインファントを使用しない
上記にもありますが相互2FWDを成立させることが重要になります。そのためにリンクマーカーの「右+左」か「下+横」が必要です。
それぞれの向きに対応したリンクモンスターは以下です。(リンク3以下のみ)
右:トランス
左:インファント、Gゴ
下:デコーダー、Gゴ(ウィキッド、ダークナイトは基本的に使用済みのため、EXゾーンに出せないのでトランスの下も削除)
ここからトランスはGゴで釣るしかないため、トランス+Gゴとトランス+デコーダーでは相互2を作るのは不可能です。実質的には残りの「トランス+インファント」、「Gゴ+デコーダー」、「Gゴ+インファント」のいずれかで相互2FWDを作らなければなりません。そこでインファント2枚とも使用しいると1パターンしかなく要求値が上がってしまいます。
だから、インファントを温存しておく必要があったんですね。
3-2.貫通方法
ここまでお話しましたが、貫通のために必要な条件は5回目の召喚までにダランを作れることのみです。これさえ満たせば問題ありません。
インファントへの無効貫通と似ていますがこちらは召喚回数に制限があるため少し条件は厳しめです。
ニビルを受けた後はどれだけEX・手札を残せるかで展開が変わります。
最大目標は3FWですが、最低でもガッチリFWDS+墓地FWDまでは行きたいです。
通常であればEXに「Gゴ、メイジ、FWD、デコーダー」、手札に「サーキュラー」、墓地に「ヒヤリ(未使用)」、盤面に「ニビルトークン」で合計11ありますので3FWが成立します。展開を考えるときはこの形から差し引きでリンク値を計算するとやりやすいです。
では、今回は代表的な展開を2つ紹介します。
3-3.展開例
ニビル貫通①(アチチ+アディオン)
最終盤面:3FW(相互1)
ニビル貫通の基本展開と言っても過言ではないと思います。
アチチ+@はシグマ以外のレベル4、めぐり、ドリングのいずれか、
ピカリ+@はアチチ、めぐり、ドリングのいずれかで同じ展開ができます。
上記の組み合わせ以外でも貫通は可能ですが、3FWが成立しません。残っているカードと相談しながら展開をしましょう。
展開の注意点としては、ペガサスは右EX直下に出すこと、FWDの回収はヒヤリ+@にすることです。
これに加えて手札にもう1枚サイバース族モンスターがいると、FWDの回収をヒヤリとインファントにすることで相互2の3FWにできます。(ウィキッドのコストはアディオン)
ニビル貫通②(アチチ+サーキュラー)
最終盤面:3FW
やっぱり最強手札です。サーキュラー+アチチorピカリは全てを解決します。
サーキュラーから入ると、ダークナイト前のモンスター数が増えてブルル後にドヨンでヒヤリを回収できます。これにより若干形が変わり手札が「サブトラ、方程式、ヒヤリ」でAiランドと自己効果の2回ヒヤリを出すのでリンク値は同じです。
このルートはメイジを残して展開ができるので、最後にメイジでFWDSの起動ができます。
4.屋敷わらしについて
このデッキに対する屋敷わらしの打ちどころは1つで、ダークナイト効果です。その他には、ドヨンの召喚時効果、トランス、デコーダー等がありますが全てモンスター1体分の損失なのでどうにでもなります。
なので今回はダークナイト効果に屋敷わらしを受ける想定でお話します。
4-1.ケア
屋敷わらしケアのポイントは3つあります。
ダークナイトの効果をチェーン隠しする
ダークナイト後は先にFWDDを立てる
ブルルの落としはヒヤリにする
4-1-1.ダークナイトの効果をチェーン隠しする
屋敷わらしは時の任意効果なのでチェーン隠しが有効です。
ダークナイトの起動を召喚時効果を持つ@イグニスターで直接行い、チェーン1ダークナイト効果、チェーン2@イグニスター召喚時効果とします。
しかし、これを行うと注意点が2つあります。
ダークナイトの蘇生数が1つ減る
右EX直下にインファントを出すので展開が2つ右にずれる
1.は単純にリンク値が1つ減るので、例えばアチピカ初動がめぐり初動になります。
2.はダークナイト後にダランを作る展開の場合、間違えて右EX直下に斬機モンスターを出さないように気をつけましょう。
4-1-2.ダークナイト後は先にFWDDを立てる
折角ダークナイトへの屋敷わらしをケアしても、先にFWDDを出さずGゴを止められてしまっては本末転倒です。必ず他の重要な蘇生効果を使う前にFWDDを出しましょう。
4-1-3.ブルルの落としはヒヤリにする
上記のケアを行っても、ダークナイト後からFWDDの前までに墓地に触る効果が1度だけあります。
それはシンクロ召喚時のブルルの墓地効果です。ここを止められるとダランが作れないため、メイジとヒヤリの効果でレベル4×2体を揃える必要があります。
4-2.貫通方法
ここでは上記のケアを行い、ブルル墓地効果を止められた場合を想定します。
上記の内容をまとめると、リンク値-1でも先FWDDが出せる手札で貫通ができると言えます。
つまりアチピカは1枚で貫通が可能です。(もしFWDDまで通ればめぐり初動と同じ展開になります。)
EXゾーンを空けながらダランを作ることが重要で、そこを意識すれば簡単に展開できます。
では、実際の展開を見てみましょう。
4-3.展開例
屋敷わらし貫通(アチチorピカリ)
最終盤面:3FW
ダークナイト後にダランを作れないので、FWDを出してEXゾーンを空けながらメイジの蘇生とヒヤリでレベル4×2体を揃えます。
トランスのリンク先にFWDSを出すので、Gゴは左EXに出すようにしましょう。
5.幽鬼うさぎについて
このデッキに対する幽鬼うさぎの打ちどころは4つあります。
トランス効果
Gゴ効果
ダークナイト効果
FWDD召喚時効果
1、2、3は共通して自身のリンク先に墓地のモンスターを特殊召喚する効果で、ここに幽鬼うさぎを受けると破壊されるだけでなく効果も不発になります。
4は効果処理後にモンスター効果無効が使えるようになりますが、発動宣言時は幽鬼うさぎを受けてしまいます。
この中で一番リターンの大きな箇所はダークナイト効果なので、基本的にはダークナイト効果に打たれる事が多いです。
しかしこれも簡単にケアができるのでご紹介します。
5-1.ケア
幽鬼うさぎも時の任意効果です。ケア方法として盤面ガッチリの耐性付与とチェーン隠しの2つがあります。
盤面ガッチリの耐性付与は非常に単純で、ドリングを温存したまま展開できる場合のみ可能です。トランスの効果前にブルルでガッチリを落としておき、幽鬼うさぎの効果にチェーンしてドリングでガッチリを蘇生します。
これにより幽鬼うさぎの効果処理段階では、ガッチリの破壊耐性付与が有効になり破壊から守れます。
チェーン隠しは屋敷わらしと同じですが、今回はFWDDの効果もチェーン隠しをしなければならないので注意点が少し変わります。以下の4つです。
ダークナイトの起動は召喚時効果持ちの@イグニスターで行う
FWDDの素材に墓地効果未使用のドヨンを使用する
ダークナイト後は先にFWDDを立てる
トランス効果前にサーキュラーをサーチする
1と2はこれ以外にチェーン隠しの手段がないので、手札や場に残すモンスターには注意しましょう。3も以降の展開に幽鬼うさぎを打たせないために必須です。
4が重要で、ダークナイト+3体からドヨン素材のFWDDを出すのでモンスター数が足りず、ダークナイト後からFWDDまでにダランを作るタイミングがありません。ダークナイト後に手札から追加してダランを作ってもいいですが、ニビルケアにもなるので先に作っておくほうが良いでしょう。
5-2.貫通方法
ダークナイトに幽鬼うさぎを打たれた場合の貫通は、ニビルと同じなので割愛します。
ここではケア展開時のトランスに幽鬼うさぎを受けた場合を想定してお話します。
シンプルにサーキュラーとシグマを出してダークナイトを作ります。以降の展開は、サーキュラーとシグマを使用したためリンク値-2、先にダランを出しているので+1で、実質的にアチピカ初動-1でめぐり初動と同じになります。
今回の貫通展開は非常に簡単なので、ケア展開のみ紹介します。
5-3.展開例
うさぎケア(アチチ+ピカリ)
最終盤面:3FW+ヒトソ(Gゴ回収)
アチチ+@はシグマ以外のレベル4、めぐり、ドリングのいずれか、
ピカリ+@はめぐり、ドリングのいずれかで同じ展開ができます。
ダークナイトをブルルの効果で、FWDDをドヨンの墓地効果でチェーン隠しをします。ドヨンの墓地効果を先に使わないよう注意しましょう。
6.ドロバについて
基本的に飛んできたら終戦です。サーチを多用する展開デッキにおいて天敵でどうしようもないです。
しかし一部の組み合わせではぎりぎり最低限の展開が可能なのでそちらを紹介します。
6-1.貫通方法
@イグニスター側はAiランド効果とサーチを連打して展開を伸ばしますがそれが不可能になります。必然的に外部ギミックで展開しなければならず、この場合はサーキュラーが必須です。(パラエクを採用していると貫通ルートが増えますが、展開難度が更に跳ね上がるので今回は割愛します。)
サーキュラー1枚で墓地にダラン+モンスター2体が成立し、そこにどれだけ追加できるかで盤面が変わります。
目指す最低盤面はFWDS+墓地にFWDでモンスター3体が必要です。しかしそれだけでは弱すぎるので+@が欲しいです。
+@としてはガッチリの耐性付与、ペガサス、相互1FWD、ヒトソ等が挙げられます。
それぞれ条件は以下の通りです。
ガッチリ:ガッチリ、ブルルの落とし
ペガサス:ブルル
相互1FWD:モンスター数合計4(+2)
ヒトソ+相互1FWD:モンスター数合計5(+3)
(ヒトソを付ける場合はGゴを使用します。)
では、実際の展開を見てみましょう。
6-2.展開例
ドロバ貫通①(サーキュラー+ガッチリ)
最終盤面:1バウンスFWDS単騎
モンスター数3体でガッチリがいるので、条件を満たしつつガッチリが付けられます。
これは墓地1枚回収展開です。回収が不要であればインファントを使用する必要はありません。
ドロバ貫通②(サーキュラー+ブルル)
最終盤面:FWDS+相互1FWD
ブルル+ガッチリで、モンスター数+2とペガサスとガッチリが付けられます。
ダランの入れ替え効果でFWDSを起動し、FWDSとFWDを直接相互にするので入れ替え後のモンスター1体が余ります。
別解としてガッチリをEX直下に出しておいて、インファントにしてFWDSを起動しながら相互1を作る方法もあります。しかしこちらはインファント2枚とも使用するので次のターンの展開が困難になり、あまりおすすめはできません。
また、最後の方程式を使用せずにFWDS単騎にするとリソースを残せます。
ドロバ貫通③(サーキュラー+ヒヤリ)
最終盤面:1バウンスFWDS+相互1FWD+ヒトソ(ガッチリ無し)
召喚権+ヒヤリ自己効果+FWD効果で、モンスター数+3が成立しますが、ブルルがいないのでペガサスとガッチリが付きません。
また、インファントもGゴ使い切っているので再展開も難しいです。やらないよりマシ程度に考えてください。
7.増殖するGについて
何度もお話していますが、大量展開を行った後にようやく妨害が立つデッキで特殊召喚回数を抑えた展開もできません。通ったら終わりってことだよ。
とはいえ一応増殖するGとの付き合い方がありますので紹介します。
7-1.ケア
ケアとしては、うらら墓穴抹殺のいずれかを素引きする以外ありません。
墓穴抹殺は引くだけで良いですが、うららの場合はめぐりAiを使用しない展開が必要になります。なんで以降このターンはサイバース族モンスター以外の効果を発動できないとか言う制約があるんですかね?
7-1-1.アチチ初動の場合
アチチ初動であれば、ドヨンでの回収分が減り-1でめぐり初動と同じになり1枚でケアが完了します。
7-1-2.ピカリ初動の場合
ピカリ初動ではアチチ、ドヨン、ドヨンの回収の3体分だったのが1体分になり-2でそもそも展開が不可能です。なのでピカリ初動の場合は+@が必要です。
基本的には1枚初動-1なのでめぐり初動と同じですが、+@のカードによって若干展開が変わるので以下に注意点をまとめておきます。
・ドヨンの場合
めぐりからアチチサーチだった部分がドリングに変わっているだけなので1枚初動と同じですが、ブルルの落としはアチチにしましょう。ガッチリのサーチは、ドリングでアチチを出してヒヤリ経由します。
おまけとしてドヨンでの回収がドリングになっているので、より強い盤面になります。
・ヒヤリの場合
ヒヤリでインファントをリリースしてドリングで蘇生したピカリと2枚で斬機展開、ウィキッドトランスデコーダーでダークナイトを出します。ブルルの落としはドヨン、ブルルの墓地効果で出し直してヒヤリを回収しておきましょう。後はサーキュラー初動と同じ様な展開です。
ニビルケアとして先に斬機展開を行っています。斬機展開をダークナイト後に行う場合斬機展開+ヒヤリで+3、先に行う場合方程式+ヒヤリ+ガッチリで+3でダークナイト後の出力は同じです。
・ドヨン・ヒヤリ以外の場合
これはめぐり初動と同じ展開で、ブルルの落としはアチチです。ガッチリのサーチは、アチチをFWDの効果で回収して出してヒヤリ経由します。
しかしシグマの場合だけ注意点が2つあり、FWDD前にサーキュラーを出してダランの入れ替え効果で方程式のサーチ、FWDでの回収をアチチとサブトラ(サーキュラーのコスト)にしましょう。
+@が斬機ネームの場合は、先インファントか斬機展開の選択が可能です。
これは何をケアするかによって選択する必要があり、無効系をケアするなら先インファント、ニビルをケアするなら先斬機展開です。
また、うららをもっていない場合でもピカリ+光・闇以外のサイバースではGのドローを2枚に抑えながらヒトソを出す展開も一応あります。
ピカリ召喚ドリングサーチ、インファントリンク召喚Aiランドサーチ、残りの1枚のサイバース特殊召喚にチェーンGにチェーンドリング、インファント+ピカリ+@でヒトソです。
では実際の展開を見てみましょう。
7-2.展開例
ドリング展開①(ピカリ+アディオン)
最終盤面:3FW+ヒトソ
基本展開です。
+@がドヨン、ヒヤリ以外は同じ展開が可能です。
ブルルの落としはアチチ。展開はめぐり初動と同じです。
+@がシグマ以外はFWDの回収が1枚余るので好きなカードを回収できます。
ドリング展開②(ピカリ+ドヨン)
最終盤面:3FW+ヒトソ(Gゴ回収)
ブルルの落としはアチチ。
展開は通常の1枚展開と同じですが、ガッチリがヒヤリになっているのでGゴの前に出すように注意しましょう。
ドリング展開③(ピカリ+ヒヤリ)
最終盤面:3FW+ヒトソ
ブルルの落としはドヨン。
インファントから先に斬機展開を行い、ウィキッドトランスデコーダーからダークナイトを出します。右端Gゴからインファントを残してFWDを出し、インファントリンク先にメイジを出しましょう。
番外編.マイニングの使い方
マイニングは、発動宣言時にコストとして手札を1枚墓地に送ることでレベル4以下のサイバース族をサーチできるカードです。
現状の@イグニスターにおいてはガッチリ以外のサイバース族モンスターになれる最強のサーチカードで、1枚初動であり貫通札としてはリンク展開と斬機展開で足りていない方になることができます。めぐりAiとか言ううましかほんま
しかし発動宣言時に手札コストを1枚必要とするため、うららを受けてしまうと2-1交換になってしまいます。基本的に遊戯王はアドバンテージを稼ぐゲームなので、これでは、いけませんね。
ですので最強のサーチカードでありながら、扱いには細心の注意が必要なカードです。
ではどのような点を注意して使用すれば良いでしょうか。
主に以下の2つがあります。
うららの受け方
手札コストの優先順位
番外編-1.うららの受け方
上記にある通り、うららを受けると2-1交換になり大損してしまいます。
これについては考え方が2つあります。
先にうららの打ちどころを作る
いっそのことマイニングに打たせる
番外編-1-1.先にうららの打ちどころを作る
これは素引きしているカードで先に展開を行い、インファントかダランで1度誘発を受けてからマイニングを発動する方法です。この展開は、ブルルorヒヤリor初動+マイニングで1誘発貫通が可能です。
一見すると先にマイニングでサーキュラーをサーチして、斬機展開に誘発を吸ってもらったほうが貫通力が高い様に思われるかもしれません。しかし相手の手札が不明な状態ではワイルドカードであるマイニングを残している方が相手に合わせて柔軟な対応ができます。
また、展開にドヨンが絡むと墓地の使用済みAi魔法を回収してコストの確保ができます。相手がニビルを持っていた場合手札コストを確保してからサーキュラーのサーチができますし、誘発がなかった場合のリターンも非常に大きいです。さらに増Gを打たれた場合はマイニングをそのまま持っておくことで次のターンのリソースになり、デッキトップのあらゆる展開札を貫通札として使用できます。
これはMD限定の話ではありますが、モンスターを場に出すとラグで相手の誘発がある程度透けます。これによりサーチ先の判断にも大きく影響が出るので、情報アドを稼ぐ意味でもマイニングは後に使ったほうが良いことが多いです。
番外編-1-2.いっそのことマイニングに打たせる
これはシグマを素引きしていて手札コストを確保できている場合に行います。
他には召喚権が必要な@イグニスターを沢山引いた場合は、Aiランドサーチが必須になるのでマイニングから入ることも考えられます。
ただ基本的には残しておくほうのメリットが多すぎるので、上記の2つの状態以外はあまり推奨しません。
番外編-2.手札コストの優先順位
このデッキはほとんどが展開札か手札誘発で構成されており、コストにして良いカードが少なく判断が難しいです。
では実際に発動する際どのカードをコストにすれば良いでしょうか。手札コストの優先順位は大雑把分けると以下降順です。
シグマ
サイバース族モンスター(同名効果使用済み)
Aiランド
@イグニスターモンスター(自己特殊召喚効果持ちを除く)
手札誘発(モンスター)
その他
・シグマ
墓地からでも効果が使えるため実質手札コストを0にできます。シグマと併せて引いている場合のみマイニングを先に使用するほどに相性が良いカードです。
・サイバース族モンスター(同名効果使用済み)
アチピカがダブっていてAiランドがサーチできなかった場合や、サーキュラーがダブっている場合が該当します。(アチピカがダブっていてもAiランドがあればAiランド効果で出せるため手数1です)
これは単純に不要なカードなので捨てて良いですね。ただし展開によってはFWDの効果で出す必要があるので他の手札と相談して判断しましょう。
・Aiランド
墓地から自己効果でフィールドにセットできます。こちらも実質手札コスト0にできますが、その際コストとして墓地の@イグニスターモンスターを1体除外しなければなりません。基本的にインファントがいるのでコストには困りませんが、Aiランド素引きの場合は注意が必要です。
また、展開によっては墓地のインファントが必要な場合もあります。除外するモンスターは慎重に選びましょう。
・@イグニスターモンスター(自己特殊召喚効果持ちを除く)
Aiランドがサーチできず召喚回数が足りない場合や、墓地に送ったとしてもドヨンやFWDで回収、墓地ブルルの効果で出し直し等の様々な方法で場に出せます。コストがなくなっているわけではありませんが、展開が通った場合の損失が少ないです。
・手札誘発(モンスター)
上記のカードがない場合は仕方ありませんが、手札誘発をコストにして展開する必要があります。展開が通ることを祈りながら捨てましょう。モンスターに限定している理由ですが、展開によってはFWDの回収先が余りコストにした誘発を回収できるためです。
積極的に捨てて良いカードは、ダブっている名称ターン1や対応範囲が狭いカード挙げられます。
逆に残したいカードは、1枚しかないうららと増Gです。左記のカードは展開できなくても温存する場合もあるほどに重要なカードなので、捨てるときは覚悟の準備をしておいてください。いいですね!
・その他
上記以外の全てのカードです。
その中で絶対に残すべきカードは展開で使用するカード(斬機ネーム、ドリング、ヒヤリ、ガッチリ)と、相手の誘発を止めるカード(墓穴、抹殺)です。
それ以外の三戦の才や無限泡影等のカードは手札の状態を見ながら判断しましょう。
ざっくり説明しましたが厳密に言うと、使う順番と残すカードの選択でどこまで貫通できるか、展開が通らない場合の残りの手札がどうなっているかを意識しながらの判断が要求されます。マイニングを美しく使うためには非常に精度の高いオペレーションが求められるよね;;
しかしそれはあまりに難解過ぎるので、手札の組み合わせ次第で若干の変動はありますが大まかにこの考え方で良いと思います。
細かな優劣ついては、状況に応じてこれまでの誘発ケア及び貫通方法を踏まえたうえで総合的な判断が必要です。これも内容が複雑過ぎるので今回はマイニング+@イグニスターでの誘発貫通の展開紹介だけ行います。
基本的にサーキュラーをサーチするので、サーキュラー+@イグニスターで@イグニスター側から入っても同じ展開が可能です。
では、実際の展開を見てみましょう。
番外編-3.展開例
インファント誘発貫通⑨(アチチ+マイニング)
最終盤面:3FW(Gゴ未使用+ヒトソ経由)
アチチのサーチはヒヤリ、マイニングのサーチはサーキュラーです。
ヒヤリの特殊召喚とサーチ効果を使用した後に、斬機展開からウィキッド経由で相互1FWDを出します。ダランの入れ替え効果でFWDを起動して、ブルルでピカリを落とします。後はFWDを残してダークナイトを起動しましょう。FWDの回収効果は余っているのでアチチを除く後続を回収するか、使用した誘発等を回収しましょう。
ヒトソのドローでもう1体追加ができるとヒトソまで残せます。
インファント誘発貫通⑩(ピカリ+マイニング)
最終盤面:3FW(ヒトソ経由)
ピカリのサーチはドリング、マイニングのサーチはサーキュラーです。
サーキュラーとドリングを使用して斬機展開を行ってモンスター数を稼ぎ、ウィキッド経由で相互1FWDを出します。以降はFWDと相互になるようにGゴを出すピカリ+シグマのインファント貫通とほぼ同じですが、方程式が余ってるのでダークナイト前にヒトソを経由できます。
インファント誘発貫通⑪(ブルル+マイニング)
最終盤面:3FW(ガッチリ無し)
ブルルの落としはピカリ、マイニングのサーチはサーキュラーです。
サーキュラーとインファントでメイジから相互1FWD、ピカリを回収しシグマを出してGゴ、FWDの効果でピカリを出して効果でドリングサーチ、ドリングでブルルを蘇生しペガサスと斬機展開までダークナイト前に行います。FWDとトランスを残してダークナイトを出し、方程式でダークナイトを起動します。FWDSの起動は残っているインファントを使用します。
インファント誘発貫通⑫(ヒヤリ+マイニング)
最終盤面:3FW(ヒトソ経由)
マイニングのサーチはサーキュラーです。
サーキュラーとインファントでメイジから相互1FWD、ヒヤリを回収しシグマを出して2体で斬機展開からウィキッド、方程式でウィキッドを起動してガッチリも使用してFWDを残してダークナイトを出し、FWD効果でブルルを出します。ブルルの落としはピカリにしましょう。
動画はGゴを使用してヒトソを経由していますが、Gゴを残す選択肢もあります。
ガンマ貫通①(アチチ+マイニング)
最終盤面:3FW
アチチ召喚時効果にガンマを貰う想定です。ピカリ+マイニングでも同じ展開が可能です。
マイニングでサーキュラーをサーチして斬機展開を行います。メイジからインファント経由してウィキッドトランスデコーダーでダークナイトを作ります。ブルルの落としはヒヤリ、ダークナイトの蘇生はブルルとヒヤリを右端と右EX直下にします。その2体を素材に右端GゴからFWDでブルル+ヒヤリを回収、ヒヤリは自己効果で、ブルルはヒヤリのリリースでFWD効果を起動して特殊召喚します。ブルルヒヤリを残ながらFWDS、ペガサスシンクロ召喚でFWDSの効果を起動します。
ガンマ貫通②(ヒヤリ+マイニング)
最終盤面:3FW
実はこの組み合わせでもガンマ貫通が可能です。
ヒヤリは召喚時効果を持たないので、インファントにガンマを受ける想定です。
マイニングでサーキュラーをサーチして斬機展開を行います。方程式を残してメイジから相互1FWDでヒヤリを回収します。ヒヤリとインファントでウィキッド、方程式でダランを特殊召喚し、ウィキッドの効果を起動。そしてダランの入れ替え効果でFWDの効果を起動しブルルを出してピカリを落とします。そのままダークナイトへ行き、シンクロ召喚時にピカリを出し直してドリングサーチ、真ん中GゴからFWDSを出してFWDSのリンク先モンスターをドリングで蘇生したヒヤリでリリースします。
この展開は注意点が3つあります。
最初の展開で方程式を使わないこと、ヒヤリの効果を使わないこと、FWDSはリンク先になる場所にモンスターを残すように出すことです。
8.最後に
ここまで読んでいただきありがとうございます。
今回は誘発貫通についての解説と展開動画を紹介しました。自分もまだ未熟者なので、内容の誤り等ありましたらご指摘いただけるとありがたいです。
色々書きましたが、Aiランド無しでの展開がある程度できれば十分中級者です。ある程度使っている人でも普通に展開間違えるので、失敗を恐れずにどんどん対戦しましょう!リカバリー展開を考えるのも練習になります。また、ここで紹介しているものが全てではありません。慣れてきたら自分で組み合わせや展開方法等を考えてみましょう。@イグニスターは一人回しで展開考察するのもとても楽しいですよ!
さて、今回までで先行についての解説は終了です。次回は「後手まくり」について書こうと考えています。まだ構想等も決まっていないので期間が空くかもしれないですが、気長にお待ちいただけると幸いです。