古田更一というデビル。by飛鳥龍吾不謹慎系YouTuber)
古田更一という男は、救世主というわけじゃない。寧ろ、その全く逆の存在だ。
あの野郎は自分の目の前で起こった事を、大抵の事は躊躇無く受け入れやがる。
目と鼻の先で実の家族が撃ち殺されようが、古田はその殺人犯に対して笑顔で語りかける。
「ねぇ?今どんな気分なの?教えてくれ!」とな。
だから、古田更一は倫理的に褒められるような行動はしないし、論理的な推理もしない。
あいつは売れない20代の若い画家にすぎない。
不謹慎系YouTuberを馬鹿にしている俺たちの黒幕だ。
狂ったアーティストの暴走がヤツの正体。
目の前で起こった事実を淡々と受け入れて、さも「全部自分の予想通りだ」って面をして開き直っているに過ぎない。
あいつは加害者も被害者も両方追い詰める新しい形の道化師だ。
恨みもないし怒りすら無いのに、ただ、自分のアート活動の為に追い詰めて追い詰めて…そのまま相手が崖から堕ちたのを観て笑いながら興奮する嫌らしいピエロだ。
古田更一はやっぱり救世主じゃない。
どこまでも強気なピエロで、関わった奴を全員に渡りアーティストの沼に引きずり込む疫病神だ。
ただし、あいつが唯一魅力なのは、たまらなく、平等にどんなヤツにも、俺みたいなクズにもどこまでもフェアーという男気さだと思う。
不謹慎系YouTuberをアーティストと呼んでくれる新しい形の創造主なのだ。
あいつがいないと俺たちは生きることはできない。
だからこそ、本気であいつは一切信用できないがゆえに本気であいつを一切信用できる。
そんな気持ち悪くて良いヤツなんだ。