日の丸交通（東京都文京区）の記事を見て思うこと
日の丸交通（東京都文京区）の記事を見て感じることがありました。
まず初めに、トランスジェンダーであることを会社の人から理解されず働きづらいと感じる人たちにとっては、働きやすい環境なのだなと思いました。
その人の見た目ではなく、その人本人の事を評価する。それは素晴らしいことだと感じました。
が、
その後の文章を読んでいくと疑問ばかりが浮かび上がってきました。
まず「トランス女性のドライバーは女性客が安心できる」という文です。
そもそも何故女性客が男性ドライバーを怖いと思っているのか、その理由をしっかり把握しているのでしょうか？
男性ドライバーを怖いと思う女性客は過去に「威圧的な態度をとられた」「女性客と分かった時点で上から目線になってきた」「誘ってきた」「連絡先を聞いてきた」という経験があるからではないでしょうか。
女性客としては見た目がどうこうではなく、威圧的な態度や変に絡まず安全に目的地に送ってもらえればそれでいいのですよ。
女性客に失礼な態度をとるドライバーを会社が教育することが必要で、トランスジェンダー女性ドライバーだから女性客が安心するという考えは違うと思います。
それを言ってしまえばトランス女性ドライバーよりも女性ドライバーの方がもっと安心できることになってしまいますよ。
それに男性ドライバーの方もほとんどが良い方です。
私も何度かタクシーを利用し全て男性ドライバーさんでしたが、嫌な思いは一度もしておりません。
一生懸命働いている男性ドライバーさんに対しても失礼です。
また記事内で、
トランス女性ドライバーに対しての感想が、ドライバーとしての感想ではなく完全に見た目の感想なのも疑問に感じました。
何故見た目がきれいとかが関係するのですか？
ドライバーは安全に車を走らせる事が仕事ですよね。
モデルではないので見た目は関係ないですよね。
何故客がドライバーを「よいしょ」しなくてはいけないのですか？
記事を読み進めていくと、
一番引っかかることがありました。
それは女子社員が反対したにも関わらず、トランス女性に女子更衣室を使わせることにしたという文です。
どうやら会社としてはトランス女性用の更衣室を提案したようですが、トランス女性が「女子更衣室を使えないのは差別だ」と反対したそうです。
女性社員全員に女子更衣室を使わせて良いか意見を聞き、反対意見もあったがその人を説得し、トランス女性も女子更衣室を使えるようにしたようです。
これを見て、女性全員集めた場所で意見を聞くのも間違いですし、反対する女性を説得したということもおかしいと感じました。
ネットなどでも反対する女性を差別者として暴言を吐く人たちがたくさんおり非常にデリケートな問題であるにも関わらず、全員の前で意見を聞くのは、本当は反対であったとしても反対の声を上げにくい状況だと思います。
また、反対する女性を説得したについても、トランス女性の反対は聞くのに、何故女性の反対は抑え込むのでしょうか？
会社としては「社員全員の安全を守る義務」があるのですから、トランス女性の方を説得するべきなのではないですか？
女性客の事を考えていると書いてある割には、女性社員の事は考えていないのだなと感じました。
きっと嫌でやめていく社員もいるでしょうね。
説得された女性社員は会社に対して、社員の安全を守っていないと訴えても良いと思います。
差別と区別は別物です。
トランス女性ドライバーの活躍が、女性客に安心してタクシーを利用できるようになることに繋がっているように書いてありますが、結局トランス女性を雇用していることをアピールしたいだけで、女性の為なんて思ってないなと感じました。
まあでもトランス女性の応募は増えるかもしれませんね。
最後にもう一度書きますが、客にとってドライバーに求めていることは見た目ではなく、威圧的な態度をとったり見下したり変に絡んだりせず、安全に目的地まで送っていただけることです。
それが出来ていれば、男性だろうが女性だろうが関係ないです。