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意外と一生もの(?)なキッチンツール

一人暮らしを始めるときに、とりあえずこれだけあれば何とかなる、と思われるキッチンツールを買い揃えました。包丁、まな板、炊飯器、フライパン、鍋などなど。キッチンに立つことは好きだったし、電化製品は別として、どれもそうそう壊れるとか、ダメになるということが想像できず、フライパンも一つ大き目、まな板もちょっといい素材の大き目、など間に合わせの域ではない品物を少々背伸びをして買った記憶があります。

でも、経年と共に、あぁ道具って結構消耗するのね、そうそう一生ものなんて有るもんじゃないのね、特にデイリーユースのヘビーユースものは、ということを理解して行きました。

焦げ付かない加工のフライパンは殆ど数年しかもたないし、そのとき揃えたキッチンツールたちは今ではすっかり入れ替わっています。(何十年もたっているから当然といえば当然)身も心も蒼い時代に購入し、その多くが私を通り過ぎて行ったものの、しかしごく一部は現在でも現役で活躍してくれています。

その一つがこれ、ホーロー製0.4Lのミルクパンです。


これってそんなに使う?と思われる人が多いかもしれません。私も、何となく可愛いからという感じで買ったのだと思います。当時の渋谷ロフトか、オレンジハウスで、確か1200円位だったかと・・・。

私は、未だに電子レンジが上手く使いこなせない方ですが、若い頃はもっと使えませんでした。で、毎朝食に飲む習慣だったホットミルクやカフェオレはこのミルクパンを使っていました。レンチンではなく、コンロとミルクパンで温めていたのです。

その後、お菓子作りに凝ったときにはプリンのカラメルシロップ、マドレーヌのときの溶かしバター、和菓子用の黒蜜、他湯煎のときなどなど。
日ごろのご飯作りでも大活躍。中華の炒め物では合わせ調味料をここに目分量で作り入れます。
そうした使用にはとても使い勝手がいい大きさと材質(熱い物、冷たい物、直火にも対応)なんです。

最初に一人暮らしを始めた小さな部屋から幾度となく居を変えて来ましたが、無くすことなく、寧ろいつもすぐ手の届く所に置いて来ました。

現在も隅っこのさっと取れるところに


そして途中で「これってスゴイ!私、毎日使ってる」ということに気が付いたのです。そう思うと何だか無性に愛おしくなり、今も大事に思って日々使っています。


また、料理以外でも。

これは、スキンケアのクリームを作っているところ。
ちょっとここまで露出するのは気恥ずかしいですが、私は基礎のスキンケアは手作りのローションとクリームを使っています。クリームの素材はシアバター、ホホバオイル、アロマオイルです。基材となるシアバターは固形で、必要分を湯煎で溶かす必要があります。こうした油脂類に直火で加熱するのは傷みやすく不適切です。そんなときにも、このミルクパンがサイズ的にもぴったりで助かります。

出来上がったクリーム
(ちょっと量が少ないですが)

多分無くても他で代用できる、と思わないでもありません。でも、こうして今も日に1回以上は手にして使っているのです。それを思うと、やはり、私のキッチンワークには欠かせない立派な相棒だといえます。

愛すべきミルクパン

10年程前、いつ傷んで使えなくなるかもしれないからと、同製品をネット上で探しチェックしていたのですが、最近では取扱を見かけません。類似の、いえもっと機能的でお洒落なミルクパンはいっぱいあるので、いよいよダメになったらもうそれまでということになりそうです。


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