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麻雀68:攻撃型麻雀の全盛期はいつまで続くのか【最強戦2023#15】

ザ・リベンジ

2023年の最強戦予選において、惜しくも苦渋を飲んだメンバーから委員長が選抜した6名と視聴者投票による2名の8名での対局。
決勝卓は左から、高宮まり、石井良樹、内田みこ、鈴木優での対局となった。

開局早々、親番の高宮が4000オールで抜け出すと、鈴木優がコツコツとアガリを重ねトップ目を逆転。トップ目を許した高宮が負けじと12000、6000オールと高打点のアガリで再びトップ目に。その後も、高宮と鈴木優のデッドヒートが続き、オーラスのギリギリまで勝負は決せず、最後は高宮が自力でアガリきって、初めてのファイナル進出を勝ち取った。

攻撃型麻雀、全盛の時代

この卓組をみて麻雀フリークの方はお気づきかと思う。そう、4名すべてが攻撃型麻雀なのだ。麻雀業界における雀風の流行は、時代とともに移り変わっていくものであるが、最近は攻撃型が主流となっているように思う。

攻撃型麻雀が主流となった背景には、

①放送対局が増えたこと

②ライトな麻雀ファンが増えたこと

この両面が影響していると思う。
つまり、ごくごく単純化していえば、まっすぐ攻めてテンパったらリーチ、相手のリーチにも怯まず追っかけリーチみたいな展開はみていてわかりやすいし、ぶつかる展開の方がスリリングでおもしろい。

それはそれで否定しないのだが、麻雀プロの対局としては少し寂しく思う。寂しいと感じてしまうのは、運否天賦の要素が強すぎるからだろう。麻雀プロにはやはり素人の対局ではみられない、高い技術をみたいのだ。
その意味で言えば、守備型の麻雀は確かに地味かもしれないが、熾烈な攻撃をいなしてかわして「柔よく剛を制す」といった技術でトップを取るシーンをみると、なんとも言えない感動があるものだ。

麻雀がさらに世間に浸透していく折には、こうした技術力をしっかりと伝えたていくことも重要だろう。「じゃいの目」のようなトッププロの技術を伝える番組やコーナーがもっと増えていくことが望まれる。

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