![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/152829148/rectangle_large_type_2_a5a93170df6a0f5374434b614ec9fea2.png?width=1200)
プロレスデュエルのススメ③『編集編』
はじめに
MDK(みなさんどうもこんにちは)!Sumeragiです。
私は普段、『Worldand CROWN's』という動画チャンネルで遊戯王OCGの対戦動画を投稿しています。
このシリーズではデュエルのクオリティを重視した、いわゆるプロレスデュエルの動画が作られるまでをデッキ編、撮影編、編集編の全三回に分けて紹介していきます。
但し、あくまでワルエン流の作り方であることをご承知ください。
(⬇参考までに最新回を置いておきます)
今回はいよいよ編集編です。私が普段編集している順番ごとに解説していきます。
⬇前回・前々回はこちらから飛べます。
事前準備
撮影前にお互いの使用テーマが決まっている場合は、事前に採用が確定しているカードの画像を集めておくと、撮影から投稿までがスムーズになります。
また、予め使いたいBGM等を相手に聞いておくと悩まなくてすみますね。
カット編集
動画編集者に聞けば誰もが「ク○」と答えるであろうカット作業。多分滝行と同じ括りです。
簡易カット
撮影したデータそのものを直接編集ソフトに取り込む前に、大まかにカットしたものを用意しておくことをオススメします。
撮影データをまるごと編集ソフトに取り込んだ場合、データ容量が大きくなり、動作が重くなる可能性が高いです。編集中のストレスを軽減するためにもスマホのアプリ等でカットだけしたものを別に用意することをオススメします。
その際、音量の調節なども行えると後から楽になりますね。
その他二点ほどメリットがあります。
簡易版として共有できる
簡易カット版をメンバー内で共有することで、ルールミスに事前に気付くことが出来たり、演出に意見を貰えることがあります。
スキマ時間で編集できる
スマホでの編集はアプリを立ち上げる&イヤホンをするだけで始められるので、通勤時間や休憩時間などの少ない時間で進められます。カット編集はかなり苦行なので、その時間を分割できるのも魅力です。
⬇私の使っているアプリを置いておきます。
カットの基準
カットするシーンの基準は人それぞれですが、私は以下の点を意識してカットするようにしています。
効果説明の間
長考シーン
デッキカット
巻き戻し・言い直し
私は0.1秒単位で切ってたりしますが普通はそんなに拘らなくても大丈夫です。最低限見直した際に違和感のある空間がないように心掛けましょう。
但し、慣れてくるとBGMを切り替えるために敢えて余白を残すこともあります。
BGM
人によっては一番楽しいBGM入れの作業。私は効果音の作業と同時に行っています。長いので。
音量
デュエル動画は雰囲気重視ですが、演者が居てこそ輝くものです。音量と声量が同じくらい視聴者の耳に届くよう調整しましょう。
長さ
まず、BGMを探す際のちょっとした基準について。
2分以上の長さがある
役割がはっきりしている
この2点を意識するとBGMを持て余すことが減ると思います。
選び方
この世には様々なBGMが溢れています。
動画内で採用するBGMの考え方として、デュエル全体をRPGに登場するダンジョンと見るとわかりやすいと思います。
場面ごとに向いているBGMも違うので、それぞれ紹介します。
展開序盤
展開は基本、小型・中型モンスターから始まると思います。ダンジョンの序盤、そのダンジョン(=デッキ)のテーマを表せるようなBGMを選ぶとより雰囲気が伝わると思います。
使用デッキの系統が似ている演者であれば、BGMの印象が付きやすいです。
バトルフェイズ
バトルフェイズは大きく盤面が動きます。勢いのあるBGMが適任です。また、ラストターンのバトルフェイズはそれまで以上に盛り上がりそうなものを選びましょう。
展開中盤
展開中盤はそのデッキの主格となるようなモンスターが登場します。中ボス戦、あるいはボス(第1形態)戦くらいの感覚です。主格のモンスターに合うようなものを流すと盤面がより映えます。
エース登場
エースの登場時のBGMは演者のキャラクター性を確立する大きな役割を果たします。エースのBGMは対戦相手と相談するなりして、しっかり考えて選びましょう。
展開終盤
動画の終盤はカッコよく決めたいところです。
それぞれのプレイヤーのキャラクター性を強調するものや動画チャンネルならではのものを使うとより動画らしさが出ます。また、壮大なBGMを使うとドラマチックに締めくくることが出来ます。
逆転の演出
勝負が決まるか!?という所で攻撃を止めたり、反撃が始まるような場面では『逆転』・『逆襲』といったイメージのBGMが似合います。ここら辺は個人の感覚なので編集者のセンスが問われます。
ふざける時
動画内で小ボケが入る時は長さによってBGMの音量を下げて効果音を入れたりするか、BGMそのものをコミカルなものに入れ替えるか選びます。
ですが、一本の動画内に複数回入れると雰囲気が壊れてしまうため、多用には注意です。
感想戦
感想戦は実質エンディングです。トークが中心のため、ゆったりとしたスローテンポの曲調だと視聴者も解説が聞きやすいと思います。
切り替え方
一本の動画で一本のBGMという訳にはいきません。複数のBGMを切り替える際のちょっとしたコツを紹介します。
トラックを二つに分ける
オーディオトラックを二つにすることでBGMを上乗せして突然の盤面変化に対応させることができます。
フェードアウト
BGMをフェードアウトさせることでBGMとBGMの切り替えを違和感なく行うことが出来ます。
効果音を乗せる
BGMの始まりと効果音を同時に流すことでBGM開始時の違和感を減らすことが出来ます。
効果音
BGMの次に編集者の個性が出るのが効果音です。
BGMと同様、オーディオトラックを二つ以上にしておくと効果の発動が重なった時に楽です。
タイミング
効果音を入れるタイミングは自由ですが、一応私なりの指標をご紹介します。
モンスターの召喚・特殊召喚
基本的にはカードが着地するタイミング、カードの裏面全てがプレイマットに接触するタイミングと揃えています。
EXデッキからの特殊召喚
召喚方法ごとに特殊な効果音を入れる場合は着地のタイミングをずらすと、どの召喚方法を使ったかが分かりやすいと考えています。
魔法・罠・効果の発動
効果の発動は召喚時とは違い、演者の発動宣言と揃えています。演者が宣言を忘れている(召喚条件と勘違いしている)場合は勝手に付けます。
召喚時に効果を発動した場合などに効果音が重ならないためにわざとタイミングをずらしています。
加工
効果音が長すぎる場合は、他の効果音の邪魔をしないために最低限にカットしたものを保存しておくと良いと思います。私もいくつか作りました。
小技
小枝(こえだ)ではありません。使用する頻度から効果音のフォルダを『召喚各種・効果発動』・『バトルフェイズ関連・ライフポイント関連』・『その他』の3つに分けておくと探す手間が省けます。
演出
カードの画像やエフェクトなど、いわゆる凝った編集ですね。私は自分が凝っているとは思いませんが(^ν^)。
基本的には⬆で入れた効果音に沿ってカードの画像を動かします。同時に、効果音の漏れを見つける作業でもあるので、見逃しに注意。
字幕はあっても無くても良いと思います。
画像の解像度を上げよう
折角カードの画像が大画面に出せるので、なるべく高画質のものが用意できた方が良いと思います。色々探してみてください。どうしても困ったら私の所に来てください。
効果説明
うちでは全て口頭で行っていますが、発動した効果テキストを画面上に表示しているチャンネルもあります。効果テキストをコピペしたとして、視聴者がその全てを表示中に読み切れるとは限りません。というか、そんなに皆真面目じゃないです(偏見)。
なので、テキストを表示する場合は、『場合・時』等の条件を含んだ必要な情報のみを切り取って表示することをオススメします。
召喚方法を分けよう
融合・シンクロ・儀式・エクシーズ・リンク。全てが同じ演出だとどうしても味気ない感じがしてしまいます。可能なことなら各召喚法ごとに演出を分けられると良いと思います。
トランジションを活用しよう
画面に現れる画像や演出がパッと現れて消えるだけだと視聴者の目も疲れますし、画像を出しただけ、という感じが否めません。フェードインやフェードアウト、その他トランジションを加えることで動きの見栄えが良くなります。
透明度を活用しよう
画像の透明度を変えると元の動画がうっすら映る一風変わった演出が可能です。使いこなすと中々便利なので、色々試してみましょう。
エースに気合いを入れよう
闘魂注入!……という訳ではなく、エースモンスターに関しては召喚口上や登場の演出、効果の発動などに力を入れてあげるとより一層魅力が伝わります。
効果処理
効果無効やバフ・デバフなど、目に見えて分かりづらい効果の処理時には演出を入れてあげると視聴者に情報が伝わりやすくなります。
フォントを工夫しよう
折角良い動画でも字幕や後述するライフポイントなど、フォントが安っぽいと台無しです。チャンネルの個性が出せるよう、フォントも変えてみましょう。
最初はパクリでいい
やり方は人それぞれとはいえ、既にある程度パターンが出ているので最初は自分のよく見る動画チャンネルの真似で構いません。真似がオリジナリティを得るとオマージュになります。
ライフポイント
ライフポイントはニューロン等の計算器を置いていても良いですが、計算ミスや反射等のリスクが伴います。演者名やライフポイントが画面上にあると、視聴者が「見辛いな」と思う状態を回避することが出来ます。あとオリジナリティが出ます(これ大事)。あと演者名も覚えて貰えます(これも大事)。
ライフの位置はどこでも構いませんが、ライフポイントが減少したタイミングでは必ず数字を変える必要があります。『-1400』等の数字がライフポイントに重なるように移動させ、重なったタイミングで数字を変えるとより自然に見えます。
OP・ED
動画のOP(オープニング)は確実に雰囲気やチャンネルの個性に関わるのであった方が良いですが、初見の人が1分も2分も見せられるとブラウザバック確定です。
大体30秒前後を目安に作りましょう。チャンネル名、両方の演者名と使用デッキが伝われば十分です。後は個性。
ED(エンディング)はあってもなくてもいいですが、無いのであればエンドカードぐらいは用意しておくと良いでしょう。
完成後は
以上で編集行程は終わりです。動画をエクスポートする前にもう一度初めから確認して問題無ければ出力しましょう。
公開後はSNS等を利用して拡散し、なるべく見てもらう機会が増やせると良いですね。
また、既に動画を上げている方々に動画を押し付k……見てもらって、アドバイスを貰うことも動画の成長には大切です。
(私もとある先輩によく突撃していました)
プロレスデュエルの動画はグリム動画全盛期ならまだしも、いまや数える程しか残っていません。未来ある新人はめちゃくちゃ甘やかしてもらえるのでまずは気軽に投稿してみましょう。
おわりに
ここまでデッキ編、撮影編、編集編と3回に渡りプロレスデュエルの動画制作に関して綴りました。
この記事が動画勢を目指す方の元に届き、プロレスデュエル界隈が発展することをSumeragiは心より祈っています。
それでは、拝読ありがとうございました(`・∀・)ノ
※個人的な相談などあれば、SumeragiのXまでご連絡下されば可能な範囲でお答えします。