タカの渡り ※伊良湖岬の謎
気温が落ち着き秋模様になりいよいよタカの渡り最盛期!となるはずが低気圧の影響で大気が不安定になり中々飛びません…
9月24日,25日の快晴の日に第1陣(長野県白樺峠で6000羽、静岡県杉尾山で600羽)が観測されたようです。そろそろ2陣が来る頃ですが…
さて、自分が住んでいる愛知県では主に渡りルートが3つ存在しています。
・静岡県杉尾山・平山林道から愛知県坊ヶ峰・岩屋緑地(豊橋市)を通って伊良湖岬から三重県伊勢市・志摩半島に渡り紀伊半島に出るルート1
・静岡県杉尾山・平山林道から愛知県坊ヶ峰(豊橋市)を通って五井山(蒲郡市)・扇子山(岡崎市)を経由して知多半島の富具岬・高峯・羽豆岬を通過、三重県に渡り奈良県を通って四国に渡るルート2
※静岡方面の他長野県飯田市など南信州からの個体も合流している
・長野県恵那山・中津川以北から定光寺(瀬戸市)周辺を通って愛知県の市街地を通過、三重県多度山を経由して奈良県に渡るルート3
主にこのルートに分けられます。
今まで1番有名だったルート1では近年観察数が激減、逆にルート2では数年前に比べ何倍もの数が観察されています。
過去の統計と天気からの推測にはなりますがおそらく平山林道(静岡市)から尉ケ峰(浜松市)、坊ヶ峰(豊橋市)付近で東風が強い時は内陸部の稜線を通過、伊良湖岬には出ずそのまま内陸の扇子山や五井山を通過することが多いのでは?と思います。
ただ東風の影響だけでこんなにも観察数に差が出るのかと言われると疑問が残るので他にも何らかの理由があると考えます。
またルート3についてはGPS追跡などで渡りは確認されていますが実際に観察できるような場所はほとんどなく目では確認できていないというのが現状です。
写真撮影については伊良湖岬と比べ五井山と扇子山は遠く高い個体が多いです。数は少ないけどやはり撮影メインなら伊良湖岬のほうがいい結果が出るかと思います。
投稿日現在は低気圧の影響で曇り/雨の日が続き渡りがほとんど観察されていません。
10月1日,2日にようやく天候が回復、そして3日以降は台風の影響でまた天気が崩れます。
単純に考えれば1日,2日は太平洋側で大規模な渡りが観察できるのではないかと考えられます。
自分は両日とも予定があり観察することができないのでかなりのショックを受けています笑
今回参考にさせてもらったサイトのリンクを載せておくので気になる方はぜひご覧ください。
伊良湖岬が有名な渡り所なためになぜ数が激減したのか同じ疑問を持つ方は多数いるのではないか?そういう思いからこの記事を書きました。
少しでも参考になれば幸いです。
全国タカの渡りネットワーク
タカの渡りGPS情報
https://hawknet.sunnyday.jp/cgi-bin/hmnj_navi_tracking-gps_sashiba.php?season=fall
タカの渡り記録(日本野鳥の会)
https://mobile.wbsj.org/nature/public/strix/08/Strix08_02.pdf
【重要】
上記はWebサイト上で公開されている情報、文献を個人的に解釈および考察した結果になります。誰でも考えられる範囲のことしか書いておりません。
珍鳥などの出現情報などはSNS・ネットワーク上で公開されるとすぐに情報が広まりますので細心の注意をお願いします。
Photo