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フォトコンテストで受賞した話。

こんにちは。
本日発表になった カメラのキタムラフォトコンテスト2024春夏 にて特選を受賞しました!
上位入賞は初、累計4度目の受賞です。

今回のブログでは受賞した作品の解説と、過去に受賞した作品を綴ります。


過去の受賞歴はこんな感じ

2022 第70回ニッコールフォトコンテスト 
                                      ネイチャー部門 入選
2023 第71回ニッコールフォトコンテスト
                                   Topeye&kids部門 入選
2024 第49回JPS展 18歳以下部門 入選
2024 カメラのキタムラフォトコンテスト                                                      2024春夏 特選

受賞作品の中には中学生時代に撮影したものも含まれていますが全て高校生の間に受賞しました。

そして前置きとして書きますが、私は学校で写真部に入っているわけではないし、どこぞの写真コミュニティに属しているわけでもありません。
親がカメラを持ってはいましたが教えてもらったわけでもないです。
全て独学、自身の感性ですので間違った視点や解説もあると思います、その点はご了承ください。

まずは今回カメラのキタムラフォトコンテストで特選を受賞した「それぞれの夏」からご紹介します。

※印刷データを使用しているため若干暗く見える場合があります。

撮影地は愛知県蒲郡市。蒲郡まつり花火大会の1枚です。
数年前Instagramでこの構図が人気になり、今年は過去一人が多かったなと思います。
朝8時前に場所取りに行きましたが1番いい場所は全部埋まっていました。(来年以降行かれる方はお早めに)
この写真を撮る時とにかく難しかったのがどこまで揚がるか分からない花火と、橋の上から花火を見上げている人をどれくらいの大きさで切り取るか、そして光が反射した海をどこまで入れるか、焦点距離に迷い、さらに角度調整にも迷い終始アングルを変えて撮影していました。

そしてこの花火、見てわかる通りかなり強めにレタッチをしてます。
 レタッチが良いか悪いかは別の話としてこの写真を作品として仕上げると考えたとき1番最初に浮かんだのが花のような色合いのある花火と透明感。
その場の空気感、花火の美しさを活かしつつ夏の爽やかさを表現するため青味を強く出すようレタッチしています。

また写真で白い曲導が風に煽られているのが分かるかと思いますが今年はほんとに風が強かったです。
風が強いとレンズが海の飛沫を浴びてしまい前玉に付着するので解像度低下の原因になりますが、煽られたことで曲導が強調され花火がない中間部の隙間が埋まりバランスのよい1カットになりました。
 (海水の飛沫はレンズフードを付ければ抑えれますが強風時はブレの原因になるので外すのがマストです)

天候次第なので思うようにいかないことのほうが多いですが運を味方にするのもいい写真を撮るには必須になります。

カメラはEOS1DXmarkII
レンズはEF100-400mmf4.5-5.6L IS II USM
プリンターはCanon PIXUS PRO-S1
写真用紙はCanon クリスタルグレード
作風に合わせ染料×光沢紙だから出る光沢感と透明感を大切にしました。
染料・顔料、光沢紙・マット紙それぞれ合う作品と合わない作品があります。それぞれの特徴を理解し、どんな質感で、何を伝えたいかによってインクや紙にこだわるのもワンランク上の作品を仕上げるポイントになります。

続いて、第49回JPS展で入選した作品「BLUE」です。
18歳以下部門、一般部門共に応募数に対して入賞枠数が多いのでそれなりに自信のある方ならメーカー系コンテストなどより受賞しやすいかなと思います。
"それなりに自信のある方"というのが重要で、写真家協会主催であること、応募料がかかるからなど、理由は多々あると思いますがハイレベルな作品ばかりが集まるのでその中で残る写真でなければなりません。

組1
組2
組3
組4

使用した機材は
カメラ①③④EOS1DXmarkII ②D500
レンズ①③④EF500mmf4L IS II USM+EF1.4x III
            ②AF-S NIKKOR200-500mmf5.6E ED VR
応募時のプリントはカメラのキタムラの銀塩プリント、東京都写真美術館・京都市美術館別館の展示プリントはCanon PIXUS PRO-S1、ピクトリコ プロ・セミグロスペーパーで出力しました。



続いて第71回ニッコールフォトコンテスト、第70回ニッコールフォトコンテストの受賞作品です。

 第71回の作品では作品としての完成度は高くなく、なんでこの作品が入ったんだ?と思く方も少なからず居ると自負しています。
ただこの時は18歳以下部門での受賞なので同じ被写体を撮り続けていたこと、作品の色合い、基礎技術などが評価されたのではないかと推測しました。
祝賀パーティーの時に審査員の方とお話する機会があったので聞けばよかったのですが聞いておらず…笑

第70回で受賞した作品は二度と撮れない奇跡の瞬間であることが評価され入賞。
この年はZ9やR3、α1など各社フラグシップミラーレス(準フラグシップ)が発売されたことでAF性能が格段に向上、そのため今まででは撮れなかったような作品が多く入賞していました。
審査員の三好和義氏のコメント "二度と撮れない貴重な瞬間" と重なりこの年に応募したからこそ受賞できました。

第71回ニッコールフォトコンテスト 組1
第71回ニッコールフォトコンテスト 組2
第71回ニッコールフォトコンテスト 組3
第71回ニッコールフォトコンテスト 組4
第70回ニッコールフォトコンテスト

使用機材は
第71回ニッコールフォトコンテスト
①EOS1DXmarkII ②③④D500
①EF500mmf4L IS II USM+EF1.4x III
②③④AF-S NIKKOR200-500mmf5.6E ED VR

第70回ニッコールフォトコンテスト
D500
AF-S NIKKOR200-500mmf5.6E ED VR
プリントは全てカメラのキタムラの銀塩プリントです。


【フォトコンテストの意義】

さて長々と書きましたが最後、私が思うフォトコンテストの意義です。
私がフォトコンテストに応募する理由は主に3つ。

1.賞金が出る
2.授賞式や祝賀パーティーで審査員やプロの方々、出版・報道関係者、メーカー関係者と関係を築く機会が得られる
3.JPS展、APAアワードなど地位の高いコンテストで上位入賞は将来的に写真関係の職業に就いた時優位に働く可能性がある

他にも自分の作品を評価してもらうや、力試しなどもありますが大まかにはこんな感じです。

そしてフォトコンテストには受賞しやすいポイントがあります。
シャッタースピード、絞り、ISOなど基礎的な技術がある事は前提となります。

まず、審査員にはその人の作風があります。その人がどんな写真を撮っていたのか、過去にその人が審査したコンテストの作品にはどのような傾向があるのか、とにかく見ることです。

そして作品として最後まで仕上げること。
デジタルデータで応募する場合はレタッチが最終仕上げになります。(もちろん撮って出しなど拘りがあれば曲げる必要はありませんがレタッチをしたほうが入賞する確率は上がります)
プリント応募の場合は、作風に合わせた用紙選び、フチの有無、フチを付ける場合にはフチの色や何ミリ付けるか、フチよって大きく印象が変わってくるので重要なポイントです。
コンテストによっては応募サイズが2LからA4までなど大きさにバラツキがある場合もあります。こういう場合プリントサイズによって迫力が変わりますし、ノイズが目立つような場合は小さいプリントにすることで目立ちにくくなることもあるのでどんなサイズが合うか考えてみてください。


今応募しようと考えている写真で見た人(審査員)にどんな印象を感じて欲しいのか、ここを突き詰めることで必ず変わってきますのでぜひ応募前に今一度考えてみてはいかがでしょうか?

またコンテストはチャレンジすることが大事です。
入賞する確率は大抵のコンテストでは応募数に対し入賞数0.1~5%程度。
(私もニッコールフォトコンテスト、キャノンフォトコンテスト、富士フイルムフォトコンテスト、APAアワードなどなど、かなり落とされました笑)
 受賞できるのはひと握りなので落選しても挫けずとにかく続けて応募すること、そして落選した自分の作品と入賞した作品を見比べて何が足りないか、考えて活かすことが重要です。




最後までお読み頂きありがとうございました。

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