2023年07月10日

東京。昼。カンカン照り。よろめくような暑さ。夕。少し落ち着く。涼やかな風。蝉の声。遠くに雷。部屋の中には昼の熱気。本日は月曜日。

6日と7日。朝から新宿へ。夕方まで授業を受ける。市ヶ谷へ移動する。夜まで厨房のアルバイトに明け暮れる。この2日間は全く同じようなスケジュール。全く同じような行動。7日の夜。自宅に戻るとさすがに立てない。一日中ほぼ立っているのだ。これは仕方がない。この暑さも疲れを助長しているのだろう。新宿や市ヶ谷への移動がなにげに堪える。

8日。朝から御茶ノ水へ。お泊まりでの仕事である。せっせと仕事をこなす。

9日朝。仕事から解放される。帰宅時に高円寺で途中下車。銭湯に寄って疲れを洗い流す。根こそぎ洗い流す。たっぷりと時間をかけた入浴。コンビニでビールを買って飲む。駅の北側。寝転がった人々。さすがは高円寺。ビールを飲み終えるとその足でラーメン屋へ。このところ寿司を食べる機会が多い。だからだろうか。この日は体がラーメンを求めていた。大量のラーメンを食す。途端に襲い掛かって来る睡魔。これはまずいと思いながら総武線に乗り込む。自宅最寄りの駅まではわずか数分である。しかし眠り込んでしまう私。そこから長い旅が始まった。西は三鷹から東は千葉まで。気付けば夜。一体私は何往復したのであろうか。時に目覚めると幕張。時に目覚めると千駄ヶ谷。時に目覚めると東中野。といった具合に断片的には記憶がある。またやらかしてしまった。私は過去にこのパターンで何度もやらかしている。嵌まり込むとなかなか抜け出せない電車の罠である。自分の目指す駅はすぐそこのはずなのに気付けば眠り込んでいる。目指す駅は近いようで果てしなく遠い。昼に脂っこいものを食べたからだろうか。この日の夜は妙に炭酸飲料が欲しくなった。

10日。朝から新宿へ。暑い暑い。この暑さと通勤ラッシュが体に負荷をかけてくる。しかし私の力ではどうすることもできない。暑さも通勤ラッシュも私が解決するにはあまりに困難な課題である。授業を受けて夕方に帰宅。溜まっていた洗濯物を片付ける。夏という季節は洗濯物がよく乾く。その点においては最高の季節である。

本。電車の中や合間の時間。それでも本は読むようにしている。『あん』。ドリアン助川氏の代表作である。再読。氏の作品に触れる度に思う。ドリアン氏は本当に真摯で優しい人である。自分に正直で他人にも正直である。自分の心をごまかしたりしない。真っ直ぐな人である。このところの私はドリアン助川氏の大ファンである。氏の作品は片っ端から読もうと思っている。

さて明日もまた朝から新宿である。休日のない日々は8月の下旬まで続く。本を読む時間や執筆の時間がほとんど取れない状態にある。だが仕方がない。人生はやるべきこととやりたいことを並行させて進めていくしかないのである。今はやるべきことに時間とエネルギーを割くべき時なのだろう。またやってくるだろう。やりたいことに多くの時間を使える時が。そしてやるべきことをしっかりとこなしていくことがやりたいことをやる時に大いに役に立つと思っている。少なくとも私にとっては。多くの経験値。それこそは財産である。少なくとも私にとっては。

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