怖い話「亡き祖母の部屋」
こんにちは!
お盆の時期は怪談のテレビが昔は良く放送されていましたが、最近めっきり減りましたね。冝保愛子さんの怖い番組がブームになって、江原啓之さんが霊に関する事の印象をガラッと変えてくださった印象があります。
視聴率をとるために不快な音や演出できっと怖くないお化けも怖く見せていた事でしょう。現実は人間がそのまま肉体を脱ぎ捨てるのですから、そんなおどろおどろしいお化けは少ない気がします。寂しがり屋の霊が気付いてくれて嬉しいとか、心霊スポットでお化けの居場所を荒らしたりする場合はちょっと変わって来ると思いますが。
私の家ではちょこちょこ霊現象と思われる事があります。
その中でも印象に残っている怖かった霊現象を書いてみたいと思います。
夏の暑い時期ですから、納涼!ですね。
怖い話「亡き祖母の部屋」
私が小学生の時の事。祖母が大病を患っており余命もあと少しとの事で、亡くなる前に最後だからと祖母の家に引っ越しして最後の時を居一緒に迎える事になりました。
まだ小学生だった私は転校するのは嫌でしたが、子供に決定権はありません。仕方なく転校した事を覚えています。
その際、今の建屋では私たち家族と祖父母で住むのには狭いだろうと、祖父が離れを増築してくれたのです。新しい部屋は二階建てで、一階と二階は繋がって居ません。一階は祖母がゆっくり過ごせるようにと祖母が住み、二階が私たちの寝室になりました。
木の匂いがとても印象的で引っ越し前は団地に住んでいた私にとっては一軒家で新築の部屋だったっ事がとても嬉しかったのです。祖父には感謝しています。
そんな祖父母との暮らしも半年程で終わりを迎えてしまいました。結局祖母と一緒に住めたのは最初の一、二か月。その後は病院の集中治療室に。若くして亡くなったのはとても寂しかったですが、祖母と最後の数か月を一緒に過ごせて良かったと思います。
私にとっては良き思い出になりました。
祖母の亡き後は祖母の部屋はそのままにしてありました。
とてもシンプルな部屋で、あったのは
姿見とカラーボックス。
とてもシンプルでした。
それから何年も祖母の部屋には誰も住まず、姿見とカラーボックスだけがあり、祖母の亡き後から時が止まっていました。
それから数年、私が学生生活を終えた頃に私は両親と話をして祖母が暮らした離れで生活させてもらう事に。
今思えばその頃から不穏な出来事は始まっていたのでした。
友人が私と会ったあと次々に事故に。
一人は私と会った後に車で帰宅途中カーブを曲がり切れず横転し入院。
もう一人は私と会って数分後バイク事故で入院。
共に私の住んでいる近くの病院に暫く入院することになりました。
たった数か月の間に。
命は助かりましたが、車もバイクも廃車なので相当大きな事故であった事は間違いありません。
私はその時期に事故を一年程で6回。
とてつもない程に厄災は続いていました。
若かったので、笑い話になっていますが、全て私が祖母の部屋に移ってからの話です。
私の部屋はすっかり自分の好きな様に模様替えして祖母の部屋は面影も無くなっていましたが、一つだけどうしても触れないでいた物があるのです。
それは
祖母が残した
姿見。
なぜか怖くて触る気がしなかったので触らないでそのままにしていたのです。鏡から何かに見られている気がしていました。
嫌な感じはしていたのですが、霊現象などは興味はありましたがまさか自分の部屋でそんなことは無いだろう。考えすぎだと思っていました。
しかし少しづつ奇妙な現象が現れるのです。
ある夜寝ていると
パチッ!パチッ!
テレビが付いたり消えたりする音が頻発。
嫌だな。気味が悪いと思いながらも部屋を移動するよりも離れでのびのびと生活したかったので我慢していました。
そして夜中寝ていると急に
ゴボッゴボッと言った様な何とも言い難い音の渦を巻く様な耳鳴りが。
そして
金縛り。
体が重く自分の周りに気配が。
目を開けたら確実に目の前に誰か居る。
そう思い目は絶対に開けませんでした。
なんとか金縛りが解けた頃には脂汗で大変な事に。
そんな事が何度もありました。
いつも金縛りは深夜2時頃に起きました。
金縛りにあった次の日の仕事は寝不足で大変でした。
またとある日の夜、私が寝ていると
ドンッ!ドンッ!
部屋をノックではなく明らかに叩く音が。
あまりに大きな音なので起きてしまいました。
誰だろうこんな夜中に何かあったのかな?
とも思いましたが、とても嫌な気配。
変な人かもしれないな。
嫌だなぁ。
嫌だなぁ。
でも絶対誰か居る。
こっちも起こされて少しイライラしていたので
勢いよくドアを開けて怒っているアピール。
あれ?
誰も居ない。
・・・時計は2時過ぎ
またか。
流石に恐ろしくなりました。
目に見えないけど嫌な気配だけがあるので凄く凄く嫌でした。
そしてついにその日は訪れるのです。
またいつもの様に寝ていると
嫌な耳鳴り。
スーッと世界が変わる感覚に陥り金縛りに。
誰かが私の周りに居るのはわかりました。
何故かその時私は
目を開けてしまったのです。
すると足元から
ぐちゃぐちゃになった友人が私の周りを歩いているのです。
顔は忘れもしません。見れいられない程変形しており、でも友人だとわかるのです。
紫色の顔で皮膚はただれており、形をとどめていませんでした。
でも金縛りにあっていて声が出ません。
本当に焦りました。
力ずくでもなかなか金縛りって解けないのです。
解けるタイミングがあってその時にお腹に力を入れると解けるのです。
やっと解けたとホッとしましたが、あまりの気持ち悪さにどうにかなりそうでした。
その後見た友人に連絡して、最近何かあったか確認しましたが、
その時は何もなく無事だったようです。
ただ、
同じ時期に
その友人の母も友人が良くない状況の夢を見たと話していたと連絡があったそうで不可解な一致。
その後しばらくして友人は仕事で大変な事になってしまったそうです。
後からわかった事ですが、私の居た部屋は霊道だった様で、その部屋にあった姿見がもしかしたら良からぬ扉を開いてしまったのかもしれません。
今は姿見をしまいましたし、一人暮らしの為に家を出てその後はその部屋で暮らす事も無くなりましたので、そこまでの霊現象は起きていません。
今でも印象に残る祖母の部屋の思い出でした。
今は実家に戻って暮らしていますが、たまに親の寝室の時計が水浸しになっていたり、物が無くなったりはしますが、あれほど大変な思いはしていませんし、霊現象への理解も深まっているので、今は怖くもありません。
何か解らないから怖い。
知ってしまえば対処できます。
きっと霊道の上で寝ていた様な物なのでお化けさんは邪魔だったのでしょう。家も旧家ですから色々な念もあるのだと思います。
今は全てを供養する気持ちで、先祖代々かかわっっくれた全ての方への供養の念をもって過ごさせていただいています。
友人のお化けなんかは教えてくれていたけど、見せ方がちょっとえげつない感じだったので怖かったのですが、もう少しマイルドに教えてくれていたら怖くない良い話だったかもしれませんよね!
そんな我が家の不思議現象ですが、また機会があればお話ししたいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
皆様が怖い思いをせずに過ごせますように!