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【私のプレイリスト紹介】秋🍁

こんにちは。いちばん好きな季節はもちろん秋である私の、秋に聴きたい15曲、集めてみました。生方美久さん脚本の『いちばん好きな花』を見てから「いちばん」はひらがながしっくりきます。私がSpotify無料会員だった中学生くらいの時に、15曲入れないと他の曲が入ってきてしまって嫌だったので、プレイリストは15曲以上が定番になりました。まあ、普通に1時間くらいで時間がちょうどいいからってのもあります。

前置きが長くなりました。本題に入ります!

秋/中村一義

中村一義『太陽』から。アルバムのインスト曲として春夏秋冬それぞれを題した曲が入っていて、前後の曲をより際立たせています。バンド大好き人間だった高校生の私にアコギの音色を教えてくれたのはこの曲でした。ただでさえ短いし、リフレインのみの構成なので単純ですが、何かと考えたがる秋という季節の前には十分なものなのです。最後のラジオ?で流れる9月29日なんて、最も「秋」ですよね。残暑の中で稀にある涼しい日の夜、「今年も秋がきた」なんて思うんです。昨年は暑すぎて秋が無かったなんて気のせいです。たぶん。

少年時代/井上陽水

この曲は秋というよりかは晩夏のような感じがします。私がプレイリストを作るときは時系列を重視したりしなかったりするので、序盤に大名曲を持ってきました。この曲以外で聞くことがないようなワードが盛りだくさんで陽水節が炸裂してますよね。

赤黄色の金木犀/フジファブリック

四季盤とも言われるフジファブリックのセルフタイトルアルバムから選曲。
日本に四季とフジファブリックがあって本当に良かった。金木犀って、私は橙黄色をイメージするんですが、赤みがかったものってあるんでしょうか。サビのフレーズが秋の私の行動と完全に一致していて怖いくらいです。終わった夏に思いを馳せながら後悔と焦燥が混じった気持ちを吐き出せる場所を捜して散歩と銘打った徘徊をするような、そんな秋の情緒が哀愁のメロディーと志村さんのボーカルに乗る、完璧な作品です。

赤橙/ACIDMAN

あまりにも秋。でも秋を連想するワードは夕暮れとかオレンジ色くらい。(夕暮れっていつから秋を想起させる単語になったのでしょうか。別に季節ならではのものではないし、なんなら私は夏の夕暮れの方が好きです。)「フワフワの音」とか「左利きの犬」とか、意味の分からないワードが続きますがこれは私が若すぎて理解できないだけでしょうか。なきかパーツが1個欠けてるような、そしてそれが嵌ればこの歌の真髄が少しわかるようになる気がするのですが。

蒼の世界/レミオロメン

ここで少しアップテンポな曲を。イントロから新しい季節への期待が窺えるワクワクした気持ちになれます。といっても手放しで盛り上がれないのが秋の性。この曲は「循環」がテーマのように感じます。季節や輪廻転生、生物の流れ(理科の授業で出てくるような炭素循環のようなものでしょうか)などなど。Cメロの旋回する鳥、コンパスからも暗示されていますね。めくるめく季節の中で地味に思える秋も、無ければ季節は循環できないのです。不必要なものなどない、そんなメッセージを一見明るい曲に乗せられるアーティストは多くないように感じます。

Sunny Suicide/ストレイテナー

晩夏~初冬あたりの表現が上手すぎる(『シーグラス』とか)と私の中で定評があるストレイテナーから1曲。この曲は音叉というワードを使って目で見た風景を耳から摂取する歌詞が巧みで好きです。秋って紅葉とか金木犀みたいに、強いて言えば暖色がイメージされますが、『蒼の世界』もこの曲も金色で表現してますよね。なぜだろう。

口笛/Mr.Children

ミスチルぐらいの大バンドになると他にも秋曲はあります。というか、この曲はどちらかというと冬を感じます笑。「夢を摘むんで」という表現は聞き慣れないですが、「紡」ぐと掛かっているのかななんて思ったり。そう考えると、いとも簡単に掛詞を乱用しながら和歌を作って会話していた平安時代の先祖様方すごすぎませんか。よく日本人は外国人が感じられない感覚を感じ取れると言われますが、こんな先祖がいたら当然ですね。桜井さんは藤原公任の子孫と言われても納得できます。

金木犀の夜/きのこ帝国

秋は秋でも夜っぽい曲を。ぽいというか曲名にありますが。再生しただけで涼しく静かな秋風が漂ってくるような唯ならぬ雰囲気があります。これも散歩しながら聴きたいですね。夜に西武線沿いとかを歩きながら、コンビニの前とかにある寄っかかりスペースとかで語り合いたいです。MVの見すぎですね。田舎はそれができないのでつらいです。コンビニなんて歩いて行けません泣きたい。

シングル・アゲイン/竹内まりや

往年の大名曲を。若さに任せた恋への後悔やらを歌っている曲ですが秋に染みる沁みる。大人になればもっと良さが分かるんでしょうが若干大学生のガキには難しいです。「本当のさよなら」ってなんだろう。心の中で後悔とか期待とか、そういう気持ちがなくなったらなのか、時間が忘れさせてくれるのか。そしてこの時代のサウンドはやっぱり好きです。

オータムリーヴス/スカート

続いてこちら。短い曲ながらもアウトロに哀愁が詰まっていて存在感は引けを取りません。この曲の「君」には「夏」っていう意味もありそうな気がしています。これも過ぎ去った夏の日を偲ぶような意味かなぁなんて。あの、私の選曲基準が全部同じになってしまっていることに書きながら気付いています笑。それにしても、失礼ですが、あのビジュアルからこんな優しい声が出るなんてこの世は不思議なことばかりです。

cardigan / Taylor Swift

続いてテイラーの『folklore』から1曲。このアルバムは近年のテイラーの中でもいちばん好きかもしれないです。(ちなみに彼女のキャリア全て含めたら『Red』がいちばん好きです。)ピアノの音色は温かみというよりは寒さが強調されてるような感じで秋は秋でも11月くらいの、ヘビーなアウターが必要な時期を感じます。曲名はカーディガンですが笑。歌い出しの名詞3連発、洋楽に限りませんが私はプツッと切れる名詞の集合体から抽象化するのが好きな気がしています。

秋の気配/オフコース

今回のメインディッシュです。これ×15でもいいくらい。小田和正さんの美しい声はもう楽器といっても差し支えないでしょう。裏で聞こえるギターもたまらない!そして、日本語の美しさをフル活用した歌詞。ひらがなが多いように感じますが、「せいいっぱいのやさしさ」を表現するためでしょうか。逆にもう私なんかが言うことないですね。

鈴虫を飼う/スピッツ

世間的にスピッツの秋の歌と言えば『楓』でしょうが私はこの曲を推したいです。しかしこれもまた、歌詞の意味をフルで理解できてはいないです。「天使」も、あずかった「10個」のものも何のことかさっぱり。仮に虫を貰うとしても(そもそもここで変ですが)助数詞がおかしく思えます。「鈴虫」に引っ張られてはいますが物憂げな歌詞と歌声は間違いなく秋を感じさせます。スピッツ大好きなんですが、馬鹿な私が歌詞を理解しようとするとハードルが高いです。まあなんか、しなくても草野さんが許してくれそうな、優しさとは似ているようで違う感覚さえ感じさせてくれますが。

A day of sun / Alexander Search

続いてポルトガル発のインディーロックバンドの曲です。どこで知ったのか全然思い出せないんですが、いろいろ考えてしまう秋にぴったりの曲だと思ったので選曲。「heavens」とか「soul」とか、外国のバンドって少し宗教チックというか、神話のような壮大な歌詞をよく目にする気がします。ピアノの音色とボーカルの声色が美しくて、それだけで思わず目を瞑ってブラックコーヒーを飲みたくなってしまいます。テラス席と乾いた秋風が吹く少し寒い朝を用意しなければ。

THREAT / Rex Orange County

最後にイギリス出身のSSW、Rex Orange Countyの曲です。一途な男の歌に聞こえます。歌詞には「Summertime」が入っているし、秋の曲っぽい感じは薄いかもしれませんが、私の秋プレイリストにはこの曲の発売当初から入っています。聴いて思い浮かぶ色としては確かに濃茶色がしっくりきますがなぜかはわかりません。やはり国が違うと季節の感じ方も違うような気もしますね。どっちが正解とかではないです。念のため。

以上、駄文&長文失礼しました。歌詞とか情報に間違いがあったらすみません。というか、果たしてここまで読んでくれてる人はいるのでしょうか。なんにせよお付き合いくださりありがとうございました!次のプレイリスト紹介(あれば)でお会いしましょう。



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