好きを叫ぶ
自分の「好き」を声に出す。簡単なようで、簡単じゃないこと。
好きなことを言うのは意外と気を使うもので、思ったより難しい。
言ったり、言わなかったり。はたまた他人と合わせたり。
自分の好きを他人が好きでいるわけではないから、
友人が私の「好き」を「嫌い」と言った時は、まあ気まずく、辛いことで、
喉に小骨がつっかかったような感じがする。
めんどくさい。とてもめんどくさい。そして、とても厄介なことだ。
自分の「好き」ぐらい好きに言わせて欲しいものだ。
蟠りしかない世の中なのだから、それぐらい自由でいいはずだ。
そんなこともダメな世の中なら、滅んでしまえ!
というか、好きにさせろ馬鹿野郎!!
だから、私は言うのだ。卒業の日。私とそいつの道が違えるとき、
「お前が嫌いなソレは、私が1番大好きなヤツだ!
よくも好き勝手言ってくれたな!!
バーカ!!!」と。
大人気ないだろうか。いや、たいへん大人気ないことだ。
まるで、子どもだ。18歳とは思えない。
でも、それでいい。
どうせ、しばらく会わないのだ。
なら、最後ぐらい好き勝手言ったていいだろう。
自分の「好き」を言える方がカッコいい。
カッコよくなりたい。
私は、私の「好き」を大声で、叫ぶのだ。
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