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日記(P)20240810

 たった1人の細腕では、人と生きていくのは難しい。なんという甲斐性なし。と、自分を卑下したところで、生活が潤うわけでもなく、まずは少しでも楽になるように、役所やら職場やらを駆けずり回っている。
 我々は結婚した。苗字を変えたのは私で、今では清水姓が名前の頭についている。なんのことはなく、諸手続きがそこまで苦ではない私が、改姓に伴う面倒ごとを引き受けたまでである。家系だ血だなどとこだわるこだわらない両親で助かった。苗字を変えることについては、二つ返事で了承してもらえた。
 これは持論なのだが、苗字に余程の思い入れがない限りは、結婚に伴う改姓は、可能であれば手続きが苦でない人間がすべきである。それほどまでに面倒だ。役所、銀行、免許、職場、保険、クレジットカード、パスポート、その他諸々。それら全てこなす必要がある。それも速やかに。もし、自身が結婚の際に苗字を変えない場合、なるべく付き添うべきだ。相手が必要ないと言わない限りは。のうのうと家で結婚指輪を眺めながら、アイスクリームを食べている場合ではない。そうしていれば、待っているのは新婚早々の初喧嘩であろう。
 ちなみに妻は着いてきた。なにかしてもらった訳ではないが、苗字を変える者の苦労を少しでも分かってもらえたようだった。

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