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「ゼロストレス転職」を読んでみた

最近仕事がうまくいってないあなた、大丈夫。Mr.カンガルーもなんだか連敗続きでうまくいってない。「やまない雨はない」とは思うが雨がザーザー降ってる時にそんなこと言われても響かない時だってあるよね、大丈夫そんな時は一緒に落ち込もうぜ。

今日はいい感じで最終選考まで進んでいた候補者さんが、知り合いから紹介されたポジションで急遽面接、なんと1回の面接だけで翌日オファーが出て今週末にオファー面談ときた。候補者さん曰く「どちらも優先順位は五分五分です」とは言うものの言葉からにじみ出る知り合いの企業にいきたい雰囲気。

いいんだよ、転職にルールはないし知り合いのコネクションから入社する「裏口入社」もおすすめってこの本にも書いてあるし。


本屋さんで立ち読みしてる中でこの本に「転職エージェントガチャを回避する方法」という章があって、気になったのでその場で買って読んでみた。

【面白いなと思った点】

・自分の強みの見つけ方。結構序盤に書かれてたが、強みは自分が当たり前にできている事なので自分自身は気づきにくいそう。
そういう時は周りの人の反応がヒントになる。周りの人からよく「ありがとう」と言われる作業だったり、「それってどうやるの?」「もうできたの」といったリアクションをされるもの、それが自分の強みだと。

なるほど、自分自身ではあまり凄いと思ってないからそんな言葉も聞き流してたけど、思い返してみればあったな。パワポのデザインやイベントの司会者、社内向けの動画制作など。(人材紹介のコンサルタントっぽくない内容だなしかし。)

転職に決まりはない。これもまさにそうで、転職エージェントが企業とのマッチングまでサポートしやすいのは、転職回数が少なかったり若かったり無職期間がなかったり、書類がキレイに見える候補者さん。もちろんそれ以外の要素でうまくマッチングできることもあるけど、恐らく前者と後者では求職サイトに登録したときのエージェントや企業からのスカウトメールは10倍以上の差が出てくる。
でもそれはあくまでも転職エージェントや求職サイトを使った転職においては、であって、先述のような知り合いのコネクションで入社したり学生時代の先輩後輩のツテだったり、転職先を見つける方法は他にも色々ある。

この仕事をしているとどうしても候補者さんのキャリアに優劣をつけてしまいがちだが、狭い世界の偏った色眼鏡であることを再認識。

【いまいちと思った点】

自己分析や応募書類の書き方、面接対策などの具体的なやり方。なんと言うか、感覚でいうと料理のレシピ本や商品の取り扱い説明書みたいな感じで、結構脳みそを使いながら読み進めないと何を話しているのか見失いがちで逆にストレスがたまりそうな気がした。最近はレシピも商品の組み立てなんかも動画で説明してくれてたりして、そんな感じの方が理解しやすいかも。そりゃ本だものと言われればそれまでだが。応募書類にプラスアルファの資料をつけるのも効果的、みたいなことも書かれてて、たまに候補者さんもつけている。ただ、デザインがいまいちで内容も「私すごいですよ」という自己顕示欲を表現したようなもので、むしろ逆効果なんじゃないか?と思うものがほとんど。

それこそこういうのは専門家にコンサルテーションしてもらった方がいいんだろうなぁと思う。私も専門家の一人でした、そのうちこっちでも仕事始めるか。

【転職エージェントガチャの章について】

項目が11個くらいあったので、それぞれ個人的な感想を書いちゃおう。

1.転職エージェントが支援したくなる人/そうじゃない人
→「本気で転職する意思のある人」が最優先はその通り。こっちは成約して初めて売上が発生するものでして、語弊はありそうだが冷やかし(自分の転職市場の価値はどんなものか登録してみました系)はごめんなさいですね。

2.求職者のレベル
→あんまりピンとこなかった。レベル感は気にしないけど上記の本気度と、おそらくそれに比例する「レスポンスの速さ」でこちらの対応も変わるかな。

3.初回面談のゴール設定
→これは、やられると逆にひいちゃいそう。「だいぶ自分の転職スタイルにこだわりがある/固執してる感じだな」の印象。今後のやりとりもめんどくさそうだな、、と思ってしまう。面談ではこちらもゴール設定をしているしそこまでアテンドするのでご安心を。

4.逆指名でエージェントガチャから脱出
→同じく、やられると自分が指名されたとてひいちゃいそう。先ほどの理由と似ているけど、変に自分のこだわりを持った人はどうしてもこちらのやりとりや面接でもその癖がにじみ出ててうまく行かないパターンが多い。
「エージェントはガチャ」は真実。連絡がきた色んなエージェントと話してみて安心できる人以外の人とのやりとりはスルーでいいかも?

5.エージェントレベルを見抜く質問
→いい質問かもしれないが、求人票作成において経営層までヒアリングできた事はほぼない。え、皆やってるのかこれ。「誰からヒアリングしてこの求人票を作りましたか」と聞かれても「エージェント向けの求人票のコピペです」か、うちは外資系企業なので「外国人の現場マネージャー/採用担当か
らヒアリングしたものを文字起こししたものです」くらいかな。
あ、それはすなわち私のレベルが低いということか、そうかそうか。

6.担当者変更リクエスト
→やられたことはないし聞いたこともないけど、やっていいと思う。同じエージェントだと社内で「面倒なやつがあらわれたぞ」などという扱いを受けそうな気もしなくもないので、エージェント会社ごと変えちゃっていい気もするが。

7.面接でよくある質問を集めておく
→これはとても大事。候補者さんは持ってなくてエージェントが持っている情報の代表例みたいなものなので、これはもらえるならもらっておこう。ちなみに私は面接の事前打ち合わせの案内メールでこの質問集は共有している。合わせて面接終了時には候補者さんに聞かれた質問は何かヒアリングして、地道に情報の蓄積はしている。
これがないエージェントは、エージェントとしての価値は半減するんじゃない?くらいのものだと思う。合わせて面接官の情報も聞けるだけ聞いておこうぜ。

8.エージェントにえこひいきされる面接の報告
→拍手!これはしてくれるととても嬉しい。今しがた書いたところだがこちらも常日頃から情報収集しているが、先に候補者さんから報告してくれるととても助かる。

9.エージェントとの適切な距離感
→これもその通りだと思う。あくまでもお金もらってるのは候補者さんじゃなくてクライアント企業だからね。Mr.カンガルーの信条としては無理におすすめはしない、ように日ごろから安定した売り上げを立てるようにしている。(最近不調だが)お金の余裕は心の余裕、売上がないコンサルタントは追い詰められているから無理やりオファー受諾させようとしがちになる。

10.内定後の面談リクエスト
→これもOK、しちゃってください。

11.次の転職でも厚遇される方法
→これは半々、やっぱりエージェントが絡む転職市場で価値がある候補者さんであれば次の転職もサポートしやすいが、そうではなければ今回のマッチングが割と「たまたまうまくいった」だけのパターンもある。
そうなると次の転職のサポートをしてあげたいなと思ってもなかなか内定までたどり着かない。

いやーまとまりのない文章でかつ長くなってしまった。
とりあえず今回はこの本の書評、になったのか?

個人的レビューは星3.5/5.0くらい。

ではまた、明日も頑張ろう皆の衆。



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