京都大学 転学部体験談2023-2024(工学部→教育学部)



はじめに

はじめまして。2024年度に京都大学工学部工業化学科から教育学部教育心理学系に転学部をしたmizuです。
この度は自分が理系である工学部から教育学部に転学部をした体験について話させていただこうと思います。
まず転学部とは、入学後に他の学部に編入する制度です。私は2回生から3回生になるタイミングで工学部工業化学科から教育学部教育心理学系に転学部を行いました。
この記事では、京都大学における転学部についてやるべきことを時期に応じてお伝えしたいと思います。

9月~10月上旬

まず手続きとしては、各学部の掲示やKURASISに9月から張られる転学部出願の取り扱いについてという資料をみて転学部の要項などを確認します。この書類を確認すると転入についての制限などが書かれています。自分が転入したいと思う学部について書かれていることをしっかりとチェックしていただきたいと思います。私の場合は、この転学部という決断自体、自分としても自信がなく、この紙をみながら、心理系で留年なしに入れるのはどこかと探していました。いま考えると、一瞬の気の迷いが転じたような選び方、決め方であったので少し後悔があります。そのことはさておき、この資料をチェックしたのちは、資格照会手続きというものを行います。これは、そもそも転学部も出願する資格があるかないかというものを確かめるものです。この手続きを行うための書類は、国際高等教育院(KKK)の1階に設置してある箱にあるので勝手に取りにいくことができます。また、KURASISの「お知らせ・授業情報」→「教務・厚生情報」(全学共通科目)のところから「転学部(学科)出願資格照会表]という名前でダウンロードできるそうです。この書類の交付期間は10月上旬のある期間だけですので、忘れることなく手続きすることが必要です。そして、この用紙に必要事項を記入したら、10月上旬のある一定期間の間に、自分が現在所属する学部の教務係に提出します。(私は工学部でしたので、工学部物理系校舎の窓口に提出した覚えがあります)それができれば、ひとまず手続きはひと段落で、この出願資格照会の結果を待ちます。

11月

そして、この資格照会の結果がわかるのが11月上旬です。資格照会の結果が合格であればそこから出願の手続きに進みます。まず結果を出願資格照会を提出した窓口に受け取りにいき、その際に出願の必要書類などが記載された書類を受け取ります。必要書類は、私の場合だと、①転学部願②転学部志望理由書③証明写真④封筒(最終的な結果を自宅に届けるため)⑤出身高校調査書でした。調査書については、私がみたときは教育学部だけ要求されていた気がします。それに従い、指定の出願期間の間に出願すれば、転学部の出願が完了し、2月末の試験に備えます。


2月

最後にあるのが転学部の試験です。試験の内容については、「専門課程(教育科学科の各系に必要な基礎的な学力及び英語についての筆記試験、並びに面接試験を行う」と記載されていました。実際の試験では、英語は2パラグラフほどの全英文和訳、基礎的な学力と書かれたものについては、自分は教育心理学系であったので心理学に関する論述を1問おこないました。英語の難易度については、京大英語を突破できた方々ならそこまでおびえなくてよいレベルかなと思いました。自分も勉強は高校の時の参考書を解き直しましたが、テスト自体はそこまで難しいとは感じませんでした。論述については心理学についてある程度知識がないと全然かけないのである程度勉強が必要だと思います。自分の場合は自分が転学部を考えるきっかけとなった本とテーマが似ていたのでどうにかかくことができましたが、今思うともう少ししっかり準備しておくほうがよいと感じました。面接については志望理由、そのきっかけとなったことなどさまざま聞かれました。主に自分がどのようなことをしたくて転学部を志望しているのか、それはなぜ転学部でないと満たすことができないのかをしっかりとまとめておく必要があると思います。

3月

このようにして、試験を終えるとあとは結果を待つのみです。結果については、3月中旬に郵送にて通知されます。封筒に紙が折られて入っているだけなのでこれで自分の人生が決まってしまうのかと開けるのをすごく緊張した覚えがあります。そしてここで合格通知を受け取れば、次の4月から晴れて新しい学部での生活が始まります。

最後に

転学部は制度としてある以上本当に自分が必要だと思ったら利用するのも悪くないとと私は強く思います。確かに学部が変わることにより、単位をかき集める必要はありますが、自分はいまの学部に変えることができ満足しています。進路に迷うみなさんにとってこの記事が助けになったのなら幸いです。

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