ビワの実と紫陽花の花

自分の部屋の窓から見える庭のビワの実が今年も結実した。
家の門にある紫陽花の花も今年も満開になった。
我が家の初夏の風物。花が大好きだった母がずっと一生懸命に育てた植物達。
母が病気になって数年、植物の面倒が見れなくなっても、ビワの実と紫陽花は毎年きちんと育ってくれた。
今年の5月、母はいなくなった。
それでも、ビワの実と紫陽花の花は沢山の実や花が今年も満開になった。
きっと、母の思いを受け継いでいるのは、母が丹精込めて育てた植物たちなのかもしれない。
自分のダメっぷりを見てつくづく思う。
母の葬儀に『喪主』として参加させられて、失敗した挙句、
親族約1名から『やらかした』と罵られる。
別にやりたくてやってるんじゃないけど母に恥をかかせないよう頑張ったつもりなんだけどな。
お見舞いにも葬儀にも参加しないし、未だに音沙汰ない親族も約1名。
どうしてこうなったんだろう。こんな家族ならもういらない。
母の大好きだった庭の雀たちや、大切に育てた植物たちが家族だったら。
もっともっと幸せな家族だったのかもしれない。


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しょーん
頑張ります。