旅再音リターンズ 47分の2回 鳥取県(後編)
皆様ごきげんよう。鳥取県版の後編でございます。前編を見てない方は宜しければ前編も見てから読んでもらえれば嬉しいです。リアルタイムでずっと見て頂いてる方は、家庭の事情で1日空いてしまいました。待ってる人(余りいないかもしれないけど)がおられたら、お待たせいたしました。待ってない方は気にせず続きを見てもらったら嬉しいです。
10月6日 境港市
さて、この3泊4日の4年近くぶりの旅行のメインイベントがこの日です。
モサエビを食べて旅行の主目的でもある妖怪検定を受験しに行くのです。さあ頑張らないと。
さて、当日。ここまで、もう一つの目的のモサエビを食べることができてない。明日は朝、大阪行きのバスの都合で午前中に帰るので、今日が勝負だ。
昨日は試験が終わって戻ってから、駅で晩御飯に遠くてもモサエビを食べれる店にタクシーで行くしかないと思ったが、前日色々調べたら、番地的に試験場と近い所に、モサエビ丼が食べられそうな店を発見。10時から15時なので、13時からの試験時間後に行けばどうだろう。夜は閉まってるし、試験後行って売り切れが怖い。10時からやってるし、地図で見ると2キロくらいなんで朝に行けるかなあ。ちょうど朝ごはんなしで、近くにコンビニ発見できなかったのでちょうどいい。朝歩いていこうと決意。最近体力落ちて歩いてないけどまあいいか。
自分の昔の職場が1・9キロくらい。いつもバイクだったが、歩いたら20分くらいだった。ちょっと遠いし、ゆとりをもって10時の40分前にホテル出発。
貴重品や受験票など必要な物だけでいいので、そこそこ軽いのは助かる。
体力落ちて歩けないか気になるが、なるようになる。ナビに番地を打ち込み、地図も見ずにスタート。文明って便利。
水木しげるロードを通り過ぎて一般の道を歩く。日曜の朝なので水木しげるロードもまだ空いてたが、一般道は歩いても歩いても人にあわない。こういう道好き。大阪はやかましいから大嫌いだ。
ナビを見ながら歩くが、日ごろ使わないので、距離が減ったかと思えば急に増えたりする。結構しんどい。いつ着くんだよ。ゴールが見えないので急に疲れてくる。それでも、地図を取り出すこともなく、ナビだけでゴールに着いた。感動。何年か前にスマホじゃない昔のポータブルナビで香川の道の駅うどんまで駅から歩いて、とんでもない所に連れていかれた記憶を思い出し、文明の進歩に感謝。自分の見方が悪かった気もするが、まあいいか。
とりあえず予約もしてないが、10時はかなりすぎてしまった、家族連れが車で直前に入っていったので席がぎりぎりだったが、何とか座れた。
メニュー表にモサエビがなかったけど、聞いてみたらモサエビ丼はちゃんとあったので注文。まさに『はじめてのおつかい』みたいに自分自身に感激。一人で出来るもん!自分に感動するけど、トシを考えろよ‼・・・まあいいか。
料理が来る。外食すると必ず写真は撮る。他の人みたいにSNSに上げるわけではなく、二度とこの写真を見るかも怪しいが、ただの自己満足。でもいいか。テレビで好きなタレントさんが褒めてたし、noteで行きたいと書いた時も常連の方からおススメ頂いたので、絶対食べたかったモサエビ丼。行動力が無くて、危ない場面もあったけど、ようやくたどり着けた。相変わらずつまんない失敗もしたけど、この場面こそ今回のメインイベントなんだろうな。(⇦メインイベントは試験ですよ)
美味しくいただいて出発。食レポみたいなことは私にはできないんで、美味しかっただけですみません。試験までは2時間あるけど、歩きなので一旦ホテルや、少し残ってる水木しげるロードのスタンプコンプリートをやって戻ってくる時間は微妙だ。このお店と試験会場は、境港市の同じ町の29✕✕番地と3✕✕✕番地なので、すぐ近くだろうと思ってきたけど、店の周りにはそういう建物は見えない。ナビを見ると1.5キロ??? 全然近くないやん‼
歩いて数キロ、ようやくたどり着くも目的地の商工会議所ではなく、違う建物のようだ。ナビは到着地点を示しているが、なんか違う。イベントみたいなのをやっていてここら辺だけ人が多い。中に入ったらやっぱり違う別の会場のようだが、人が多いのでどさくさに紛れて客のふりしてソファーに座って休む。人がいたので聞こうかなと思いつつ勇気がなくて会場から出てリスタート。番地はここなんやけどな。時間はまだまだあるけど。
ぐるっと無駄に歩道を渡って新聞社の周りを一周するもないやろ?同じ場所の近くの信号を曲がったところに行ってみると。ここやろ!「○○会場この先」とか書いといて欲しい。しかも駅から遠すぎやろ。もっと近いと想像してた。到着したけど、今度は早すぎて入れない!昨日に続いてまたかよ‼(前編を見てね)仕方ないので、客のふりしてさっき行った会場に紛れ込む。子供のピアノかなんかのコンクールみたい。(どうでもいいけど)
境港市民に変装(?)した気分で時間をつぶす、中にあった図書室に紛れ込んだり、時間を潰して会場が12時に開くので移動する。
コロナ前からずっと来たかった妖怪検定に入場。ここに来るまで歩いた道と違って人は多い。お土産をくれるが、横にあった売店でいらないものを記念に買ってしまう。この性格は死ぬまで治んないな。苦笑いを心の中でする。まあいいか。(⇦よくないよ)
休憩所で座って勉強。今更な気がするが、30分くらい前に試験会場に移動する。会場検定って久しぶりやなあ。コロナ前に検定にハマって、毎週のようにあちこちの検定ハシゴしてたのに、コロナでこの数年もっぱらネット検定。楽は楽だけど、この雰囲気…懐かしい気がする。
時間まで試験所でも勉強。子供も多い。子供がこれだけいるんやから、そこまで難しくないよね。
いよいよ試験開始。問題用紙を開ける。ヤバい…傾向読み違えた。インターネットに載ってる例題が3問くらいで、水木しげるロードにあるブロンズ像の写真見て名前当てるみたいなのしかなかったので、こういう傾向の問題が多いかと勝手に決めて写真と名前を必死に覚えたのに、写真問題一問も無いやん。子供が多いからこういう系かと思い込んでた。自分が一番悪いんだけどね。2週間くらい前まで、ノートに妖怪を出身地別にイラストつけて分類して、地元問題出るからって境港市の歴代市長や今の人口まで書き出してしばらく勉強したのに、これでいいかとなぜか勉強やめて、2週間くらいずっとやってなかったゲームを急にやりだしてなぜか試験、試験って言いながら勉強しなくて、試験当日は地元の問題出るのさえ忘れてた。自分に甘いよね。自分のぬるさを今更反省。どういう感じの問題が出るかは分かったので、次があれば対策できると思うけど、次また来ることあるかなあ。
今回は多分失敗ですね。でも楽しかったよ。
後、言わせてもらえば、試験の真っ最中に会場にどうでもいい防災情報流さないで欲しい。延々と長い上にやっと終わった思たら、
『くり返します』
言うて、同じ文章2回繰り返すなー!大事な事は2回言ってもいいけど、どうでもいい事は2回も言うなよ。お金払って受験してるんやから。
自分にだけ甘い私でした。試験も終わるので帰る。この後は歩いて戻って、水木しげるロードにあるスタンプの残りを回収するが、試験場の近くにロー○ンがあったので、駅ソバで買えない食料を買いこんで帰る。遠いのにまた荷物が増えちゃう。それにしても歩けない思ってたのに結構歩いてる。これならハイキングでも行けそうだ。戻り道で水木しげるロードまで戻りスタンプ回収。後1個がわからないが、調べてみると駅の2階にあると書いてある。文明の利器は反則だ。スマホがあれば大昔あった全国高校生クイズ大会の番組もないわ。あれっ?いまもやってるんだろうか???まあいいか。
どっちにせよ駅の案内所でスタンプのコンプリート報告せんならんからちょうどいい。帰り道でホテルの方が近かったので荷物を置きに戻る。今回はカギを貰ってるので中に入れる。荷物ないと軽いなー。
無事スタンプ全回収。実際は隠岐島のスタンプもあったが、そこは行かないし。案内所で全回収のスタンプを頂く。嬉しい気もするが、これして何の得があるんかな?とも思う。でも、それを言うなら人生なんて全部そうだ。
晩御飯もあるので、もう一度水木しげるロードに戻る。何かお土産買わないと。(⇦またかよ‼)
あちこち回って、後で見たら買う必要ある?っていうお土産を買いまくる。
人生楽しまないとね。(⇦言い訳がヒドイ)
最後に水木しげる記念館に入る。そこまで高くないが多分大したものはないけど、記念だから・・・まあいいか。
もう外は出ないだろうし、ゆったりと帰り道。いつもは水木しげる記念館の前に、一人くらいの妖怪がいて記念写真とかを撮ってるのだけど、横断歩道の向こうに出張中のサラリーマン山田がいた。(鬼太郎に出てくる眼鏡と出っ歯のサラリーマン。妖怪かどうかは謎だが、妖怪にされることも多かった…と思う)
たまたまそっちを見る。・・・目が合っちゃった。
サラリーマン山田がこっちに向かって手を振る。思わず会釈してしまう。
何やってんだか。
ロ○ソンで夕食はGETしてるので、最終日はもう外は出ない。朝ごはんもあるので不安もない。(食事面では)
夕方になって雨が降ってくる。ずっと雨のはずだったのに、ここまで持ったんだなあ。少なからず感謝の気持ちが芽生える。後は帰るだけだし、わざわざ持ってきた傘も使えるし。
夜は前日とは客が変わったようだ。そこそこ騒いではいたが、前日がひどすぎたのでかなりマシに感じてあまり怒りも出ない。22時すぎくらいにはほとんど騒がなかったのでまあいいか。(ちなみに隣は3人部屋らしい。1人部屋と3人部屋なら一方的にやられっぱなしやん)
昨日は入らなかった共用の風呂にも入る。まあいいかな。窓さえ開けたら多少は海も見える。海沿いの部屋やし。おやすみ。
10月7日
最終日。朝は騒がしかったが、電車に乗るのが10時過ぎなのでギリギリまでいたら誰もいなくなった。外は大雨。最後に来てこれかい。荷物はク〇ネコで送れなかったので、重い荷物抱えて帰らなあかん。いらんお土産買ったせいで荷物があふれてる。持ってきたカバンと、妖怪検定でくれた鳥取の紙のカバンの三つを持ってチェックアウトするが、雨がひどすぎて、紙袋が早々と決壊する。傘も吹き飛ばされそう。5分くらいの駅が遠すぎる。
鬼太郎列車で米子に戻り、最後の難関、高速バスに乗る。そこまで混まないだろうし、今日は勇気を出して・・・。
バスの右端1番後ろに乗り込む。やっぱり行きと同じく(⇦当り前だろ)非常出口で窓の狭い最後列最低席。幸い今日も空いてそうだし、走ってそこそこまで行ったら行きは空いてた左の最後列に代わってもらおう…と思う間もなく、左の最後列に乗り込んできたおばちゃんが座る。万事休す。とりあえず仕切りのカーテンを閉める。ますます席が狭くなる。すいてんのになあ。
出発。まだ終わりじゃない。停留場所はまだ3つくらいあったはず。でも空いてるし…最後の停留場所、蒜山高原。ここを過ぎたらもう誰も載ってこない。バスが止まる。誰も載らなきゃ通過するので、誰かは乗ってくるんだろう。坊主頭のオッサン。中に入るとずんずん後ろに向かう。いや~な予感がする。
右端一人掛けの後ろから二番目に座る。
やられた!空いてんのになんでやねん!それだけならまだいい。挨拶もなく、自分の席を思いっきり後ろに倒す。
ただでさえ狭いのにせまっ。
なんぼでも場所は空いてるし、ここまで席後ろに倒してるバカ他にいないのに何でや~‼
こういう悪運だけはやたらに強い。ロシアンルーレットやったらめちゃくちゃ一人だけ当たりそうや。(一回当たったら死ぬので何度も当たらない気もするけど)
とにかく休憩所まで我慢。毎日我慢してる気がする。ようやく休憩所に着いたので、荷物を全部まとめて運転手さんに、
「前の席が倒して狭いので、戻ってきたら空いてる席に代わっていいですか?」
あっさりOKしてくれた。言わなきゃ変わんないんだよね。人生遠慮しすぎて損ばかりしてきた。上月PAで買ってきた、熊コロッケと牛肉コロッケを四方に誰もいない二人掛けの広々とした席で景色を眺めながらそう思う。
「パーキングエリアではコロッケを食べないとね」
カバンの中で一緒に今回の旅に同行している、母の遺影が笑っている気がした。