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つみたて投資と円高

以前、このブログでは暴落が起きたときにつみたてNISAはどうするべきかについて書きました。

新NISAのつみたて投資枠といえば『S&P500』『オールカントリー』といったものが人気です。

どちらも外貨建て資産を組み込んでいるのですが、みなさんもご存知の通り7月末の暴落で為替の相場は一気に円高へと動きました。

これらの商品は大丈夫なのでしょうか?

円高で利益が減った!

新NISAのつみたて投資枠で人気を集めているアメリカの代表的な500社に投資する「S&P500」や、全世界の株式に投資する「オールカントリー」は、どちらも外貨建て資産で構成される投資信託です。

「オールカントリー」には数%の日本株も含まれますが、60%程度が米国株で構成されるのをはじめ、大半は外国株式で構成されます。

ですから、円安であればその分基準価額が大きくなります。

これまでは投資信託そのものの値動きに加え、円安効果が相乗されて利益が膨らんでいたわけです。

逆に、円高と世界的な株価の下落が同時に進行すると、円建ての基準価額は一気に縮んでしまい、投資を始めた時期によっては大きな損失も発生します。

焦らず続けましょう

新NISAをきっかけに投資に足を踏み入れたという人も多かったと思います。

そんな投資を始めたばかりの人たちにとって、今回の暴落はかなり焦ったことでしょう。

このまま「S&P500」や「オールカントリー」への投資を続けていいのか不安になるのも無理はありませんね。

ですが、安心してください!焦らず続けましょう。

結論から言えば、短期的に投資資金の回収が必要な人を除き、つみたて投資枠などを活用して運用している人が、投資行動を変える理由はないと考えています。

少なくとも、SNSで見られたような投資をあきらめたり、あわてて「投げ売り」したりする必要はないと思います。

むしろ、今回のことをきっかけにより投資を始めた目的などを冷静に見つめ直すことが大切です。

以前のブログでも触れたように、つみたて投資は価額が高い時も安い時も購入する口数を変えながら買い続けることによって、全体での購入価額をより下げる働きがあります。

今年はこれまで相場が好調でしたから、見方を変えれば高い時にばかり買っていたわけで、購入価額は割高になっていました。

その分、このように下落すると資産はマイナスになりますが、この下落により安くなったタイミングも買い続けることで、購入価額を下げることができます。

長期投資は、長い期間を使って相場の下落や円高などのマイナス要因を薄める効果があるのです。

円高になってしまいガッカリしてしまった人も少なくないとは思いますが、長期投資においては悪いことばかりとも言えないのです!

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