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ハンバーガーが指数に⁈

このブログでも度々『指数』について書いています。

投資に興味を持つと、経済に関するいろいろな指標があり、その時の景気状況や将来の予測を表していることがわかります。

そして、そのような指標を見るようになると、だんだんと自分たちが暮らしているこの日本という国がどんな状況になってきているかが見えてきます。

ビッグマックが示す経済⁈

みなさんは、マクドナルドのメニューの中で何が一番お好きですか?

マクドナルドのメニューの中でも長く愛されているのが『ビッグマック』です。ガッツリ食べたいという人にはお馴染みのメニューではないでしょうか。

バンズが中間に挟まったあの独特の雰囲気は他のバーガー商品とは違った魅力がありますね。

見た目はボリューミーですが、食べ始めると案外いけてしまうのも不思議です。

さて、そんなビッグマックは、なんと経済の指標にもなっていることをご存知でしょうか?

その名も『ビッグマック指数』です!そのまんまですね…

この指数は何なのかといいますと、各国のビッグマックの価格を比較し、世界各国の総合的な購買力(貨幣価値。貨幣の、財やサービスを購入することができる能力 )を見ようというもので、イギリスの経済誌が発表しています。

経済学には「一物一価」という考え方があります。これは、同じものを同じように作っているのであれば、通貨の違いはあれ、同じ値段になるであろうという考え方です。

マクドナルドは世界中に展開しており、国ごとにメニューは異なりますが、世界共通のメニューもあります。

ビッグマックは世界中でほぼ同じ素材・ほぼ同じ作り方で作られているので、比較対象になったというわけですね。

例えばビッグマックが、アメリカで4ドル、日本では300円だとした場合、「4ドル=300円」、つまりドル円のビッグマック指数は「1ドル=75円」が適切な為替レートとなるわけです。

このように、実際の物の価格をもとに、「物価が釣り合っている状態」のことを「購買力平価」といいます。

でも実際の為替レートが「1ドル=110円」だとすれば、購買力平価と35円も差が出てきてしまいますよね?

であるならば、為替レートを見直してみようという議論になるわけです。為替の検討材料の一つとして使われる指標が「ビッグマック指数」なのですね。

つまり、その通貨が過大評価または過小評価され ているかどうかを判断するために用いられるのです。

また、「購買力」とあるように物価水準などの経済状況を比較する場合にも使われるのです!

ビッグマックって便利ですね!

日本は何位?

さて、ではそんなビッグマック指数の2027年ランキングを見てみます。

1位はスイスでビッグマックの価格はなんと1207円でした!

2位はノルウェーで1056円、3位はウルグアイで1041円でトップ3は全て千円オーバーでした。驚きですね!

ちなみに日本は…

45位で450円でした。安いですね。

ちなみに日本に身近な他の国はどうなのか?といいますと、43位には中国がいて、513円。37位はタイで559円です。一般的に日本人が安いと思っているアジアの国よりも日本の方が安いのです!

本場のアメリカは9位で841円。

オーストラリアは14位で750円という結果でした。

メニュー表で見ると、ビッグマックは高く感じますが、このランキングで世界と比べたらいかに日本では安いかがわかります。

日本国内ではいろいろな物の値段が上がってきていますが、海の向こうでは想像を超える物価高が既に起きているのです!

ということは、貰っている給料も安いということ…

投資を始めるといろいろな情報に出会えるのですね。

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